神奈川県鎌倉市は事業系ごみの全量資源化に向けて縦型乾式メタン発酵施設による実証実験を開始すると発表した。(参考「神奈川・鎌倉市、事業系ごみの資源化で実証実験」)
鎌倉市 更新日:2021年8月16日
事業系ごみの全量資源化に向けて縦型乾式メタン発酵施設による実証実験を開始
第3次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画では、ゼロ・ウェイストの実現を目指し、新たな減量・資源化施策として、事業系の燃やすごみを混合ごみのまま民間事業者による新技術を用いて資源化処理することを位置付けております。
令和2年7月に実施したサウンディング調査により、混合ごみのまま処理する手法として唯一提案のあった、オリックス資源循環株式会社の縦型乾式メタン発酵バイオガス発電施設が令和3年6月に竣工し、同年8月から試運転を開始することから、この度、本市の事業系ごみ資源化の実証実験を開始いたします。
委託契約先
オリックス資源循環株式会社(本社:埼玉県大里郡寄居町)
施設名称「寄居バイオガスプラント」
ホームページ:https://www.orix.co.jp/resource/( 外部サイトへリンク )
連絡先:営業部 電話:03-6777-3082 メール:eigyou@orix.jp
実証実験の内容
令和3年8月16日から令和4年3月31日までの間、事業系ごみ約1,820トンを当該施設に搬出して、縦型乾式メタン発酵技術による処理の確実性や環境負荷の軽減等を把握するために実施するものです。
縦型乾式メタン発酵バイオマス発電施設
当該施設は、食品廃棄物や紙ごみなどの一般廃棄物を、メタン菌により発酵させることで生成したバイオガスを発電燃料として活用する再生可能エネルギー発電施設です。
縦型乾式メタン発酵技術では、これまで処理が難しかった水分含有率が低い有機物から高効率にバイオガスを取り出すことができることから、食品廃棄物と他の廃棄物を分別することなくリサイクルができるようになり、廃棄物焼却処理と比較して二酸化炭素排出量も低減されます。
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