東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

OECD加盟34ヵ国、一般廃棄物の処理とリサイクル率(2013年)

2016年09月13日 16時44分28秒 | ごみ全般/環境政策

<OECD加盟国 の一般廃棄物処理とリサイクル(2013年)(リサイクル順)>
グラフは「Environment at a Glance 2015 OECD INDICATORS」から作成

 

昨日、swissinfo.chの「スイスのリサイクル率、世界一は本当?」の記事の中に、、、
2013年(または最新)のOECD加盟国のリサイクル率トップテンの紹介があったので、その元ソースからOECD加盟34ヵ国すべてのリサイクル率など廃棄物の処理をグラフにしてみた~

それにしても日本のリサイクル率はハズカシイ、、、34ヵ国中の下から数えた方がはやい、、、
ギリシャ、イスラエルと並んで19%なのだが、、、
なぜか日本のデータは19%、71%、6%、1%で合計が100%にならない

埋立回避は1%で素晴らしいのだが、、、ダントツの焼却率

もっとも、国によって一般廃棄物や都市ごみという定義はそれぞれ違うのだろう。従って対象になる廃棄物の種類も違うのだろうから、一概にグラフにして比較するのもあまり意味はないかもしれないが、おおまかな目安にはなるだろう~

一般廃棄物の定義も曖昧だが、、、
Environment at a Glance 2015 OECD INDICATORS」では都市ごみという表記
Recycycling and compostingは「リサイクルと堆肥」
lncineration with energy recoyerは「焼却とエネルギー回収」
lncineration without energy recoveryは「焼却(エネルギー回収なし?)」
Landfillは「埋立」としたが、、、without はエネルギー回収がなしということでいいのだろうか?

<OECD加盟国 の一般廃棄物処理とリサイクル(2013年)(元データ)>

 

OECD加盟国 の一般廃棄物処理とリサイクル(2013年)(日本語で)>

 

<OECD加盟国 の一般廃棄物処理とリサイクル(2013年)(焼却順)>
「焼却」lncineration with energy recoyer+lncineration without energy recovery

 

各国の総排出量は探せなかったが、、、
1人あたりの排出量をグラフにしてみた~
日本の場合は、こちらは354Kg/人年で6位、
リサイクル率が高くとも、大量消費、大量廃棄、大量リサイクルよりは、、
1人あたりの排出量が少ないほうがトータルの環境負荷も少なくてすむ、、

<OECD加盟国 一人当たりの都市ごみ発生量>

<OECD加盟国 一人当たりの都市ごみ発生量(並び替え)>


各国の総排出量は探せなかったので
1人あたりの年間排出量に人口をかけて算出した~
アメリカは、人口も多いが、1人あたりの排出量も多いので、ダントツのごみ排出国
OFCD加盟国ではないが、、、中国もアメリカ以上のごみ量かも?

<OECD加盟国 のごみ量>


<OECD加盟国 の人口>

 

グラフ作成の元データは下記の表から
画像でみているので、細かな数字がつぶれていて読み取りづらい、
ごみの定義も、ごみの排出量も、人口の定義も注釈がどこかに書いてあるかも
詳細は元データでご確認を、、

OECD「Environment at a Glance 2015 OECD INDICATORS

 

 

 

 

 



日本の廃棄物処理は、
焼却至上主義から脱していないどころか、廃棄物発電で焼却率は年々上昇傾向、、

追記 最新版 詳しくは↓↓
環境省 『日本の廃棄物処理 平成28年度版(平成30年3月)』 一般廃棄物の総排出量は4,317万トン、 ごみ直接焼却率は 80.3%、ごみ焼却施設数は1,120施設に 
2018年04月12日

日本の一般廃棄物の処理状況(2014年度)

1.ごみの排出・処理状況
(1)ごみ排出の状況:ごみ総排出量、1人1日当たりのごみ排出量ともに減少。

 ・ごみ総排出量       4,432 万トン(前年度 4,487 万トン )[ 1.2 % 減 ]
 ・1人1日当たりのごみ排出量  947 グラム(前年度 958 グラム )[ 1.1 % 減 ]
 (参考:外国人人口を含まない場合 963 グラム、前年度 972 グラム [ 0.9 % 減 ])
(2)ごみ処理の状況:最終処分量は前年比5.3%減少。リサイクル率は横ばい。
 ・最終処分量         430 万トン(前年度  454 万トン )[ 5.3 % 減 ]
 ・減量処理率         98.7 %  (前年度 98.6 %)
 ・直接埋立率         1.2 %  (前年度 1.4 %)
 ・総資源化量         913 万トン(前年度 927 万トン )[ 1.5 % 減 ]
 ・リサイクル率        20.6 %  (前年度 20.6 %)
2.ごみ焼却施設の状況:
 ・ごみ焼却施設数は減少。
 ・1施設当たりの処理能力は微増。
 ・発電設備を有する施設は全体の29.1%。総発電能力は増加。
 (平成26年度末現在)
 ・施設数          1,162 施設  (前年度 1,172 施設) [ 0.9 % 減 ]
 ・処理能力        183,511 トン/日(前年度 182,683 トン/日)
 ・1施設当たりの処理能力   158 トン/日(前年度 156 トン/日 )
 ・余熱利用を行う施設数    764 施設  (前年度 778 施設)
 ・発電設備を有する施設数   338 施設  (前年度 328 施設)  (全体の29.1%)
 ・総発電能力        1,907 千kW  (前年度 1,770 千kW) [ 7.7 % 増 ]
3.最終処分場の状況:
 ・残余容量は平成10年度以降16年間続けて減少、最終処分場の数は平成8年度以降、概ね減少傾向にあり、最終処分場の確保は引き続き厳しい状況。
 ・残余年数は平成25年度に対し微増した。
 ・関東ブロック、中部ブロック等では、最終処分場の確保が十分にできず、域外に廃棄物が移動し、最終処分が広域化。
 (平成26年度末現在)
 ・残余容量       1億582 万m3(前年度  1億741 万m3) [ 1.5 % 減 ]
 ・残余年数        20.1 年  (前年度 19.3 年)
4.廃棄物処理事業経費の状況 注1):ごみ処理事業経費は増加。
 ・ごみ処理事業経費    19,431 億円 (前年度 18,510 億円)
    うち
     建設改良費      3,121 億円 (前年度 2,575 億円)
     処理・維持管理費  15,124 億円 (前年度 14,738 億円)
注1) 平成23年度以降は、国庫補助金交付要綱の適用を受けた災害廃棄物処理に係る経費を除くが、平成22年度では当該経費が含まれる。

長年、環境省のまとめをみているが、確かにごみの総量が減ってきているのは目に見えて分かる。
しかし、ごみの焼却量は減っているものの、焼却率として減少するわけでもなく、逆に増えてきている。
プラスチック類を焼却する自治体が増えてきた結果か、
平成26年度の直接焼却率は80.0%(平成25年度は79.6%)



関連(本ブログ)
環境省 日本の廃棄物処理 平成26年度版(平成28年3月) 2016年03月27日

 

EU諸国は2012年リサイクル率が42%
追記 2014年は~ ↓↓

EU加盟各国の一般廃棄物の処理状況 (2014年) 埋立・焼却・リサイクルの割合2017年10月21日

 


関連(本ブログ)
EU加盟各国の一般廃棄物の処理状況 (2012年) 埋立回避はどのように~ 2015年11月07日

 


参考記事

 ■ スイスのリサイクル率、世界一は本当?
swissinfo.ch-2016年9月12日

(抜粋)

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界初*となるシャンプーの“... | トップ | 次の記事へ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2019-11-09 13:39:47
大気汚染が酷い韓国がリサイクル先進国?
日本の大気が綺麗なのは焼却技術の高さ?
なんかカラクリがあるような…
返信する
Unknown (名無しの産廃担当)
2019-11-15 11:03:24
プラ再生が難しいのも、配合が企業秘密レベルの混合プラスチックばかりですからねぇ。
リサイクルするにしたって、何に使えばいいのか。ベンチだの縁石だのなんだの、およそ目につくものには誰かしら試行錯誤済みですし。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ごみ全般/環境政策」カテゴリの最新記事