【図1】灰バンカイメージ図
清掃一組の有明清掃工場、
「灰バンカに割栗石の敷設を行いました」とのこと、、、
割栗石を敷き詰めた部分にたまった水はどうするんだろうか?
取り出せるの?
クレーンで灰を搬出するとき割栗石もつかまないのか?
いろいろ気になる、、
東京二十三区清掃一部事務組合 更新日:2023年3月27日
灰バンカに割栗石の敷設を行いました
←これって上から撮った写真?
【写真1】割栗石敷設
有明清掃工場は、令和4年7月と12月に灰バンカに割栗石の敷設を行いました。
割栗石の敷設は、焼却灰をセメント原料として資源利用をしやすくすることが目的です。
※割栗石とは、岩石を打ち割ってつくる径20~30cm程度の石材のことです。
灰バンカ【写真2,3】とは、焼却炉でごみを燃やした時にできる灰を一時的に貯留しておく場所のことです。ごみを燃やしてできた灰は、灰冷却水槽と呼ばれる場所で水によって冷やされた後、灰コンベヤ【写真4】で灰バンカに送られます。
【写真2】灰バンカ
【写真3】灰バンカ(上から)
【写真4】灰コンベヤ
灰バンカに貯留された灰は、コンテナや専用の車両に積み込まれ、セメント原料として資源利用【写真5】するために、セメント工場へと運ばれるか、中央防波堤にある新海面処分場で埋立処分【写真6】されます。しかし、灰冷却水槽を通った灰は水を多く含んでいるため、そのままでは搬出することができません。
有明清掃工場では、灰バンカに1日から2日程度置いておくことで、灰の水分を減らし搬出できるようにしていました。ところが、注意深く灰の水分を減らしていても、灰がコンテナに付着してしまうことがありました。その場合は、付着した灰を取り除く必要があり、時間と労力がかかります。
【写真5】コンテナ車(資源利用)
【写真6】ダンプ車(埋立処分)
そこで、割栗石を灰バンカの底に敷き詰めることで、灰の水分を切りやすくしました【写真7】。砂や小石を使って水をろ過する感覚に似ています【図1】。この割栗石の敷設により搬出までの時間が短縮され、また、水分を多く含んだ灰が減少しました。これにより、搬出の際に灰がコンテナに付着することも減り、以前よりもスムーズに搬出を行うことができるようになりました。
有明清掃工場はこれからも適切に灰の管理を行い、資源利用を進めていきます。
【写真7】割栗石敷設の様子