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 日立造船ら、清掃工場から回収したCO2をメタンに資源化 商用規模で実証へ< 清掃工場からの二酸化炭素を利用したメタネーションは世界初>

2020年09月24日 19時44分46秒 | ごみ全般/環境政策

日立造船「清掃工場から回収した二酸化炭素の資源化による炭素循環モデルの構築実証事業」から

 

日立造船は、エックス都市研究所と「清掃工場から回収した二酸化炭素の資源化による炭素循環モデルの構築実証事業」のためにメタネーション設備の現地工事を10月より開始するようだ~
 ・
実証試験は2022年度完了を予定、稼働後は125N㎥/hのメタンを製造する
 ・ 実施場所:小田原市 環境事業センター 清掃工場からの二酸化炭素を利用したメタネーションは世界初とか、、、
※メタネーション:触媒を充填した反応容器内で水素と二酸化炭素を反応させ、天然ガスの主成分であるメタンを合成する技術。
(「 日立造船ら、清掃工場から回収したCO2をメタンに資源化 商用規模で実証へ」環境ビジネスオンライン)


佐賀市の佐賀清掃工場の二酸化炭素分離回収事業は、回収した二酸化炭素を藻類の培養等に活用し、藻類から抽出 した成分を化粧品、サプリメント等の材料として利用するという触れ込みだった。2016年時点で、廃棄物発電施設からの二酸化炭素回収・利用の可能性を実証する、日本初の取り組みと、

しかし、佐賀市の場合は、東芝の二酸化炭素分離回収実験プラントを佐賀清掃工場に設置で、回収した二酸化炭素は佐賀市が事業者(藻類の培養や農作物の栽培等に活用)に売却という事業になっているので、その採算性等についても度々ニュースになっている、、いろいろ思うところ多し、、、、

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日立造船株式会社

2020年09月17日

「清掃工場から回収した二酸化炭素の資源化による炭素循環モデルの構築実証事業」
10月よりメタネーション設備の現地工事開始、稼働後は125N㎥/hのメタンを製造

~ 清掃工場からの二酸化炭素を利用したメタネーションは世界初 ~

 日立造船株式会社(大阪府大阪市、三野 禎男社長兼COO)は、このほど、共同実施者の株式会社エックス都市研究所(東京都豊島区、内藤 弘代表取締役、以下、エックス都市研究所)と、「清掃工場から回収した二酸化炭素の資源化による炭素循環モデルの構築実証事業」のためにメタネーション※設備の現地工事を本年10月より開始します。

※メタネーション:触媒を充填した反応容器内で水素と二酸化炭素を反応させ、天然ガスの主成分であるメタンを合成する技術。

 環境省では、排出された二酸化炭素を資源として活用する技術を実用化することで、二酸化炭素の削減や脱炭素循環型社会の実現を目指しており、2018年度より「二酸化炭素の資源化を通じた炭素循環社会モデル構築促進事業」を実施しています。当社はエックス都市研究所と共同で「清掃工場から回収した二酸化炭素の資源化による炭素循環モデルの構築実証事業」を課題解決モデルの1つとして提案して採択されており、世界初の清掃工場から排出される二酸化炭素を利用したメタネーションによるエネルギー資源化に取り組みます。
 本件の実施場所は小田原市の環境事業センターであり、メタネーション反応を行うためのメタン化設備や二酸化炭素回収設備などの現地工事を本年10月より開始します。実証試験は2022年度完了を予定しており、メタン製造量は商業用天然ガスのサテライト供給設備に匹敵する約125N㎥-CH4/hで計画しております。本実証試験では二酸化炭素削減効果を検証・評価するとともに、本格的な普及に向けた課題を明らかにします。安価な水素の確保など普及に向けた将来課題を克服することで、清掃工場とメタネーション技術の組み合わせモデルが社会実装されることを目指します。

 当社は、1965(昭和40)年に日本で初めて発電設備付きごみ焼却施設(清掃工場)を大阪市に納めており、ごみ焼却発電分野におけるパイオニアです。また、メタネーションの分野においても1990年代から研究開発を行っており、多くの実証設備を納めています。当社は、得意とする両技術を融合させ、清掃工場の新たな炭素循環モデルを構築することで、世界的な課題となっている温室効果ガスの削減に積極的に貢献していきます。 

なお、本件の概要は以下のとおりです。

(環境省委託事業)
1.実施場所:神奈川県小田原市 環境事業センター
(ストーカ式焼却炉:330t/日、本実証ではこのうち75t/日×1炉を使用)
2.実証期間:2018年~2022年(予定)

実施体制.jpg

 

 

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