東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

鳴門市ごみ処理施設(流動床ガス化溶融炉) CO濃度低く公表か 08年稼働時から機器設定

2019年06月11日 09時32分53秒 |  PCB/DXN類など

鳴門市「クリーンセンターの紹介」から


徳島新聞によると鳴門市は10日の市議会本会議で、ごみ処理施設「クリーンセンター」から出る有害物質の一酸化炭素(CO)の測定値を、実際より低く公表していた恐れがあると伝えている~

鳴門市議会 議会中継 令和元年第2回定例会 6月10日 一般質問(10:00~) 上田公司議員の「環境行政について」を聞いてみると、環境局長の答弁がただひたすら下を向いてメモを読み上げているのだが、つっかえつっかえで聞き取り辛い、、

排ガスの連続測定器の結果のことなのかな?
「排ガス中のばい煙測定結果に制御を設けているのか?」という質問に、「排ガス中のばい煙測定結果は、1時間の平均値を求めるときに制御を設けているので、制御値以上の値は反映されずに実際の値よりも低くなることはあるが、大気汚染防止法や廃掃法の基準値は満たしている」との答弁、、そして、「一酸化炭素濃度について、ピークカットをしていたのでは?」という質問に、「瞬時に基準を超えることもあるが、極力発生させない運転管理に努めている。制御の根拠を確認中」という答弁だった。

また、「野外モニター」に関する質問で、、ごみを投入していないことがわかるように、(おそらく立ち上げ立ち下げ時に?)モニターをゼロになるようにしているなど、、(野外モニターって、施設外部からも見える「只今の測定値は・・・」という表示のことなのかな?)

23区の清掃工場の場合、
「維持管理記録日報」で1時間毎の平均値や最大値・最小値はみることができる。また、ホームページ上で毎月公表している「連続測定器の測定結果」では、それぞれの工場炉毎の測定結果の最少値~最大値の幅をもって記されている。そして、測定値が維持管理計画値を超過した(下回った)はその理由と対処を公表している。

例えば、4月分では、北清掃工場 1号炉4月4日(木)20:00排ガス中の一酸化炭素濃度が、一時間平均値で117ppmを記録した。重く湿った質の悪いごみが投入されたことで燃焼が不安定となり、一酸化炭素濃度が上昇した。燃焼空気量の手動介入により、燃焼状態が回復した。などと、、

以前は、23区の場合、清掃工場の数が多いので、維持管理計画値の超過分を年間通してみているとその工場の特質のようなものがみえていたので、個人的に23区清掃工場 平成27年度 維持管理状況 維持管理計画値の超過分とその理由を作成していたのだが、、ごみ質によって燃焼管理も大変だということもよくわかるので、、しかし、最近は公表されると必ずチェックはするがまとめはナシ

鳴門市ごみ処理施設 CO濃度低く公表か 08年稼働時から機器設定
徳島新聞 2019年6月11日
 鳴門市は10日の市議会本会議で、ごみ処理施設「クリーンセンター」(瀬戸町堂浦)から出る有害物質の一酸化炭素(CO)の測定値を、実際より低く公表していた恐れがあると明らかにした。

 
最近は、廃棄物焼却施設建設事業は、PFI (BTO)方式やDBO方式(公設民営方式)が多く、特に、ガス化溶融炉の場合は、おおむね運転管理や施設運営の長期包括委託となっているようだが、、 鳴門市クリーンセンターは、環境省の「平成29年度調査結果焼却施設 (xls 461KB)」をみると、運転管理体制は「一部委託」となっているので、流動床のガス化溶融炉であれ、包括委託でもなく、直営職員もいたのだろうが、、、、、

過去、高島市環境センターのダイオキシン問題の時、流動床ガス化溶融炉の直営運転は全国で高島市だけ等という報道もあったが、、実際には、23区の流動床ガス化溶融炉も直営運転だった。(その後、委託になったけど、)

そうすると、鳴門市クリーンセンターの排ガスのデータ管理なども直営職員が行っていたのだろうが、、、、
内部告発なのかも知れないが、、、こういうのは必ず発覚するもの、、正々堂々と、数値はガラス張りで公表すべき、、特に工場建設で反対運動が激しかったところでは操業協定なども厳しいものとなっているであろうし、法基準値を満たしていると開き直るのでは、とうてい、地域住民の理解はえられないだろう~ 

 

鳴門市-Naruto City- 公式ウェブサイト

クリーンセンターの紹介  施設の概要

クリーンセンター施設配置図

施設名称
鳴門市クリーンセンター
所在地
鳴門市瀬戸町堂浦字浦代105番地17-2
敷地面積
約58,172m2
工期
着工:平成16年7月 竣工:平成20年3月
構造
焼却施設
地上5階
建築面積 2,790m2
延べ面積 5,370m2
処理能力 焼却施設 70t/日(35t×2基)
処理方式 全連続燃焼式(流動床ガス化溶融方式)
リサイクルプラザ
地下1階/地上5階
建築面積 2,694m2
延べ面積 5,085m2
処理能力 リサイクル施設 25t/日(5h)

施設の特徴

最新鋭のごみ処理施設です

  • ごみは効率よくガス化され、ごみ焼却残渣は無害で再資源化できるスラグになります。
  • 高度に自動化された制御システムは安全で省力化され運転を容易にします。
  • ごみ焼却により発生する熱を施設内の給湯や燃焼効率を高めるなどエネルギーの再利用を行っています。

環境にやさしい施設です

  • 高品質の回収スラグは建設骨材として再利用されます。
  • 不燃ごみ・粗大ごみの中からも資源物を回収して再資源化を図ります。
  • 粉じんや臭気は、外部に漏れないようサイクロン・バグフィルタ等で除去します。

安全と安心を提供する施設です

  • 安全・確実なシステム構成に加えて、安全設計が随所に配慮されています。
  • 高度で煩雑な運転操作を必要とせず安全運転できる制御システムが構築されています。
  • 溶融炉で発生した排ガスは、消石灰などを用いて、集じん装置でクリーンなガスにします。
  • プラント排水は排水処理後、施設内で全て再利用します。

 

関連(本ブログ)
ガス化溶融炉に不具合 鳴門・新ごみ処理施設、本格稼働を延期 2008年02月09日

三機工業のガス化溶融炉、

 

 

 

 

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1 コメント

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Unknown (名無しの産廃担当)
2019-06-11 14:16:30
単位や前提条件を間違えたのか、それとも軋轢を厭うて数値を改ざんしたのかは分かりませんが。公正をモットーとすべき役所ならばすぐに公開し是正すべきですね。非難については甘受して、正面から正攻法で行くべき。
しかし結構山の中に作られてるように見えるんですが、それでも反対運動が激しかったんですね。
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