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東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

滋賀県 湖南中部浄化センターの基準超過焼却灰問題、埋め立て焼却灰のセレン濃度は基準値以下 全量撤去方針を撤回

2018年11月03日 08時58分44秒 |  PCB/DXN類など

7月に、滋賀県の下水処理施設の汚泥焼却灰から、廃棄物処理法の基準値を超えるセレンが検出していたようだ。そのニュースはすっかり見落としていた。その時点では、「最終処分場に埋め立てした、超過した恐れのある4~7月分の灰約千トンを全量撤去する」としていたようだが、、、

昨日の報道によると、「灰を掘り出して溶出試験をしたところ、全144標本が1リットル当たり0・01ミリグラム以下と、廃棄物処理法に基づく基準値(同0・3ミリグラム)を下回った。」ということで、4~7月に埋め立てた灰を全量撤去するとの当初方針は撤回となったようだ。

埋め立て灰セレン濃度は基準値以下 滋賀・全量撤去方針を撤回
京都新聞 2018年11月2日
 滋賀県の下水処理施設で排出される汚泥の焼却灰から法定基準を上回るセレンが検出された問題で、県は2日、甲賀市の最終処分場「クリーンセンター滋賀」に埋め立てた灰のセレン濃度を分析した結果、基準値以下だったと発表した。
 湖南中部浄化センター(草津市)の6月の定期検査で、焼却灰から1リットル当たり0・36ミリグラムのセレンを検出していた。このため、すでに埋め立て処分していた灰を掘り出して溶出試験をしたところ、全144標本が1リットル当たり0・01ミリグラム以下と、廃棄物処理法に基づく基準値(同0・3ミリグラム)を下回った。
 県は、焼却灰からセレンが溶け出して外部環境に影響を与える可能性は低いと説明。4~7月に埋め立てた灰を全量撤去するとの当初方針を撤回した。

埋め立て焼却灰、千トン撤去へ 滋賀、土壌汚染基準超す
京都新聞 2018年07月13日
 滋賀県は13日、県の下水処理施設である湖南中部浄化センター(草津市)の汚泥の焼却灰から、廃棄物処理法の基準値を超えるセレンを検出したと発表した。焼却灰は甲賀市の最終処分場に埋め立てており、超過した恐れのある4~7月分の灰約千トンを全量撤去する。
 セレンは土壌汚染の環境指定項目。6月に灰を定期分析し、1リットル当たりの基準値(0・3ミリグラム)を超える0・36ミリグラムを検出した。

 

滋賀県の下水処理施設のセレンの超過原因はなんなのかはわからないが、

そもそもの「セレン」は、Wikipedia セレンによると、「セレンは自然界に広く存在し、微量レベルであれば人体にとって必須元素であるが、必要レベルの倍程度以上で毒性があり摂取し過ぎると危険であり、水質汚濁、土壌汚染に係る環境基準指定項目となっている。」ということである。

用途は、
「金属セレンは、半導体性、光伝導性がある。これを利用してコピー機の感光ドラムに用いられる。またセレンは整流器セレン整流器)に使われたり、光起電効果によりカメラ露出計ガラス着色剤[4]、脱色剤に使われる。毒性がある為、現在は使用が制限され多くの用途において代替物質が使用されている。 」と、、、


下水処理施設の汚泥焼却灰にはいろんな重金属類が含まれているのだろう。

23区の清掃工場の焼却灰にも、さまざまな重金属類が含まれる。ごみの中のセレンは不検出が多かったものの、平成25年度あたりから検出となっている~

関連(本ブログ)
23区 清掃工場の「ごみ性状調査結果(平成29年度)」 ごみ組成 & ごみの重金属等含有量は~ 2018年06月25日
■重金属含有量(乾電池、蛍光灯類を除く)(mg/kg)
各年度とも、不検出以外のすべてを検出をピックアップ
《セレン》
セレンは、平成24年度調査までは、全ての工場で不検出だったが、、、
平成25年度以降は検出、平成27年度ではかなり検出が増えてきている~
不燃ごみやプラスチックのなにに多く含まれているのか、、、
「環境測定結果」の主灰や飛灰の重金属含有試験でも、セレンは確実に不検出から検出になっている~

セレン(wikipedia) セレン(英: selenium)は原子番号34の元素。元素記号は Se。カルコゲン元素の一つ。セレニウムとも呼ばれる。 用途:金属セレンは、半導体性、光伝導性がある。これを利用してコピー機の感光ドラムに用いられる。またセレンは整流器(セレン整流器)に使われたり、光起電効果によりカメラの露出計やガラスの着色剤[4]、脱色剤に使われる。毒性がある為、現在は使用が制限され多くの用途において代替物質が使用されている。








23区清掃工場「平成29年度 環境調査結果」から、焼却灰等に含まれる重金属類の測定結果は~ 2018年06月25日

☆清掃一組「平成29年度環境調査結果」から作成

 

これまで、排水や焼却灰等も「不検出」の多かった「セレン」は、、平成27年度は確実にでてきている、、、



(1) 主灰(含有・性状試験)
注 不検出とは、定量下限値未満を示します。
※1 冷却処理を行った主灰(湿灰)の測定結果のみを対象としました。
※2 基準値は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則に定める維持管理の基準です。
(2) 飛灰処理汚泥(含有・溶出試験)
注1 不検出とは、定量下限値未満を示します。
注2 溶出試験の基準値は、埋立処分に係る判定基準である「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める省令」(昭和48年総理府令第5号)が適用されます。
※ 平成28年3月14日以前の基準値は「0.3以下」です。
注3 処理状態の一時的な変動による基準値の超過は( )内に記載しました。
(3) 汚水処理汚泥(含有試験)
注 不検出とは、定量下限値未満を示します。

 

セレンは、太陽発電パネルにも使われているのか「太陽光パネルが有害ゴミに? 2040年には廃棄量300倍」というニュースもあった。そこでもセレンはでてきていたような、、、環境省は「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン」をまとめてはいるが、、 総務省は、使用済太陽光パネルの廃棄処分等の実施状況を調査し、その結果を取りまとめ、必要な改善措置について勧告し公表している。「太陽光発電設備の廃棄処分等に関する実態調査<結果に基づく勧告>」 

 

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