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演劇・ダンス・アートのための備忘録

北村明子著『だから演劇は面白い! 「好き」をビジネスに変えたプロデューサーの仕事力』(12.10.14.読了)

2012-10-14 22:47:12 | 書籍・雑誌
北村明子著『だから演劇は面白い! 「好き」をビジネスに変えたプロデューサーの仕事力』

2009年小学館101新書刊


●目次
はじめに

第1章 「夢の遊眠社」黒字化が出発点だった
人気劇団でも、役者は食べられない/女優兼マネージャーの強み/段取りや進行を気にする女優/無名の役者をどう売るか/プライドを捨てなさい/野田秀樹を売り込む/『金曜チェック』から始まった/リスクを負う/芸能事務所の改革/プロデューサー就任はアクシデントから/観客に飢餓感を持たせる/興行は水もの/夢の遊眠社、絶頂期の解散/クビを切る

第2章 舞台をプロデュースする──NODA・MAPの成功
「プロデューサー北村明子」の誕生/NODA・MAP始動/野田秀樹を生かすルール/ワークショップで役者をプレゼン/社員を食べさせるために

第3章 私が観たい舞台をつくる──シス・カンパニー制作始まる
古典も企画力で生き返る/『おかしな2人』/企画の面白さが命/私の戯曲選びの原点/『父帰る』──アイドルと舞台をつくる/野田秀樹との決別/『人形の家』──役者ありきの企画/40日間演出家と一緒/達成感を得て

第4章 シス・カンパニー躍進の秘訣
情報を制した者が役を獲得する/15人の会社に部や課はいらない/もうけは社員に還元する/人と人をつなぐものは言葉/言った、言わないほどむなしいものはない/マネージャーこそ魅力的であれ/電話で終えず、会いに行く/分厚い企画書だけでは人の心は動かせない/台風でも営業/接待など必要ない/私たちは利害でつながる関係/距離感を保つこと/人脈はいらない/役者との距離感/役者は現場で闘え/舞台で鍛え、メディアで売る/芝居以外の仕事を進めるワケ

第5章 私の芝居づくりの法則
劇場選びのポイント/出演交渉は事務所を通じて/壁は熱意で溶かす/ひとりの役者起用でも4年がかり/ギャラを決める/水ものの世界も誠意が大事/チケット代はどう決める?/舞台は稼いだお金でつくる/もうけた分はスタッフに還元/空席をつくらない戦略/招待客の席順/パンフレットの値段設定/チラシをいかに目立たせるか/ケンカ仲裁もプロデューサーの仕事/お弁当に命をかけろ!/初日は絶対に延ばさない/補助席と立ち見が私の席/打ち上げで完全フォロー

第6章 役者を「芸能界」で生きさせる
仕事を引き寄せる──段田安則/丸坊主で売れる──高橋克美/5日で主役誕生──浅野和之/主演させない──堤真一/1年ごとの契約更新/メリットのない役者は“切る”/演出家を化学反応で生きさせる

第7章 思い通りにいかないから舞台も人生も面白い
トラブルこそパワーの源/マイナスはプラスに変換する/試練は正しい!/立ち上げの形に執着しない/やりたいことで食べていく/アンチ再演主義/一代限りの商売

北村明子さんのこと 井上ひさし
北村明子プロデュース全作品

(2012.10.14.読了)

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