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演劇・ダンス・アートのための備忘録

「彷書月刊2004年4月号/特集:踊りませんか」(12.4.28.読了)

2012-04-28 23:55:52 | 書籍・雑誌
「彷書月刊2004年4月号/特集:踊りませんか」

2004年4月号(通算223号)弘隆社刊

●目次
自分自身の踊り 田中泯
[インタビュー]
イメージの連鎖──山田せつ子さんに聞く
石井漠と土方巽──リトミックとジャズの戦略 國吉和子
[インタビュー]
五代目! かっぽれ道場──櫻川びん助さんに聞く
中村仲蔵の乱心 古井戸秀夫
日本バレエの黎明期 エリアナ・パヴロバ 川島京子
社交ダンスの隠喩性 和田博文
櫓に向かって歩みよる 佐伯修

(2012.4.28.読了)

ジャン=クロード・ガロッタ振付『ダフニスとクロエ』(12.4.26.)

2012-04-27 00:49:23 | バレエ・ダンス・舞踏
ジャン=クロード・ガロッタ振付『ダフニスとクロエ』

●データ
◎ポスト・ベジャール ヌーヴェル・ダンスの旗手、ガロッタの伝説的作品
ポスト・ベジャールと謳われ、今日のコンテンポラリーダンスの源流ともなったヌーヴェル・ダンスの旗手、ジャン=クロード・ガロッタの伝説的作品、待望の再演です。

◎ダフニスとクロエ、現代ダンスの傑作
『ダフニスとクロエ』は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1912年にロシア・バレエ団のために作曲したバレエ作品です。ジャン=クロード・ガロッタは1982年のアヴィニョン演劇祭で、この主題をもとに創作した本作品を発表し、プレス各紙からは熱烈な賞賛、批評家から絶賛されました。リベラシオン紙は「傑作のひとつ」「小品ながら名作」と賞し、ル・ヌーヴェル・オブセルヴァトール誌は「見せる芸術として与えられた最も美しい作品のひとつ」「至上の美」とし、ル・モンド紙は「恋愛の真髄を描いた」と評しました。

力強くエネルギッシュ、そしてしなやかな躍動で観るものを魅了させる三人の登場人物。初演から30年の時を 経た2012年、この作品を踊るための風格、体格、機敏さを兼ね備えた若手ダンサー三人を迎え、人間の激しいぶつかり合い、生命感、そして甘美なやさしさを現代的アプローチを持って表現します。フランチェスカ・ズィヴィアニ、ニコラ・ディゲ、セバスチャン・ルディグという三人の新たなダンサーに、この『ダフニスとクロエ』という、親密で自由、野生的でいたずらな、そして官能的な遊戯に再び息を吹き込ませるよう、ガロッタは作品を託したのです。

◎ジャン=クロード・ガロッタと日本
ジャン=クロード・ガロッタはグルノーブル国立舞踊センターの創設者、国際的に評価の高い振付家です。モントリオール国際ヌーヴェル・ダンス・フェスティバル参加作品『マムマム』で賞を受賞した一方、日本とのかかわりも深めました。というのも1997年から2000年まで、発足したばかりの静岡県舞台芸術センター(SPAC)の発展に協力したからです。SPAC初代芸術総監督の鈴木忠志に招かれ、日本人ダンサー8人による常設カンパニーの結成、監修に携わりました。SPACではガロッタの作品を今後も上演する予定です。『ダフニスとクロエ』の上演は、ガロッタにとって、自らがよく知る国、日本に再び戻ってくる機会でもあります。

振付:ジャン=クロード・ガロッタ
振付アシスタント:マチルド・アルトラス
音楽:アンリ・トルグ(ピアノ作曲・演奏)
衣装:ジャック・シオット/マリオン・メルシエ
衣装監督:ジャン=イヴ・ロングレ
演出:クロード=アンリ・ビュファール
照明:ドミニク・ザップ
照明アシスタント:ピエール・エスカンド
照明監督:バンジャマン・クロワズィー
音響監督:パブロ・ゴメズ
舞台稽古監督:ベアトリス・アキュンナ
出演:フランチェスカ・ ズィヴィアニ/ニコラ・ディゲ
*出演予定のセバスチャン・ルディグは病気のため降板。急遽トリオからドュオ作品へ変更して上演。
*予定していたジャン=クロード・ガロッタの来日は、国立シャイヨ劇場での『春の祭典』の公演準備のため中止。ポスト・パフォーマンストークは、ドラマトゥルクのクロード=アンリ・ビュファール一人によるトークショーに。

主催:東京日仏学院
会場協力:株式会社ワコールアートセンター
協力:シャンパン ローランペリエ

制作:国立グルノーブル・ダンスセンター
共同制作:パリ市立劇場/パリ・アベス劇場
協力:MC2 グルノーブル

在日フランス大使館 http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article5383
東京日仏学院 http://www.institut.jp/ja/evenements/11625

●プロフィール
ジャン=クロード・ガロッタ (振付家)
ニューヨーク滞在中にマース・カニンガムらのダンスに影響を受ける。1979年グルノーブルにて、現在のグルノーブル国立ダンスセンター(1984年設立)の前身となる、グループ・エミール・デュボワを結成。ダンサー、俳優、音楽家、造形芸術家などが集まるグループとなった。その創作・振付作品は60を超え、世界中で上演される。リヨンとパリのオペラ座バレエ作品の振付も多数手がける一方、日本でも静岡県舞台芸術センター(SPAC)ダンス・カンパニーの結成に携わり、1997年から99年にわたって監修を務める。

フランチェスカ・ ズィヴィアニ (ダンサー)
2002年、ローマのSPELLBAUNダンスカンパニーを率いる振付家マウロ・アストルフィの指導のもと、プロダンサーへの道を進み始める。2003年、フランスへ移り、モンペリエESPEDANSE にてアンヌ=マリー・ポラのもと現代ジャズ舞踏を学んだ後、2004年から2008年6月までをリヨン国立高等音楽・舞踊学校に学ぶ。2010年、『ダフニスとクロエ』へのリプライズ出演を機に、グルノーブル国立舞踏センターの一員となる。

ニコラ・ディゲ (ダンサー)
アンドル県立シャトールー音楽・舞踊学校にてジャズ舞踏を学んだ後、2003年よりパリ国立高等音楽・舞踊学校にてコンテンポラリー・ダンスを学び、2007年、同学校最終学年、ジュニア(若手)バレエのコンテンポラリーダンス部門の選抜に合格。2009年の『くたばれキャベツ野郎』、2011年『ダフニスとクロエ』への出演を機に、グルノーブル国立舞踏センターの一員となる。

セバスチャン・ルディグ (ダンサー)
2005年より、パリ国立高等音楽・舞踊学校にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。2009年から2010年まで、同学校の最終学年、若手バレエ団の一員として活躍。マース・カニンガムの『Septet』、クリスティーヌ・バスタン『L'Entrouvert』、ムラド・メルズキ『Des Chausses』、そしてジャン=クロード・ガロッタ『Sunset Fratell』に出演。2010年、『ダフニスとクロエ』への出演を機にグルノーブル国立舞踏センターの一員となる。

(2012.4.26.スパイラル・ホール)

ドイツ現代演劇ビデオ上映シリーズ/トーマス・オスターマイヤー演出「ヘッダ・ガブラー」(12.4.24.)

2012-04-25 00:01:54 | 映画(劇映画・ドキュメンタリー)
ドイツ現代演劇ビデオ上映シリーズ/トーマス・オスターマイヤー演出「ヘッダ・ガブラー」

●データ
ドイツ現代演劇ビデオ上映シリーズ「ヘッダ・ガブラー」
演出:トーマス・オスターマイヤー
ドイツ語(日本語字幕付)

初演:2005年10月@ベルリン・シャウビューネ ?
2006年ベルリン演劇祭招待作品
2006年ベルリン演劇協会観客賞

まもなく開幕する2012年ベルリン演劇祭に先立ち、これまで演劇祭に招待された作品の中から、ベルリン・シャウビューネの芸術監督トーマス・オスターマイヤー演出「ヘッダ・ガーブラー」(イプセン作)を日本語字幕付きのDVD映像で紹介いたします。

「ヘッダ・ガーブラー」は2005年10月にベルリン・シャウビューネで初演、2006年のベルリン演劇祭に招待され、同じく2006年ベルリン演劇協会の観客賞を受賞した作品です。

社会的規範や制約と葛藤する登場人物の心理状態を深く掘り下げて描くオスターマイヤーの演出は、古典作品をとりあげる場合でも、現代に通じる時事性を観客に突きつけます。

ヘッダを演じる女優カタリーナ・シュトラーは、高慢で近寄りがたくかつ繊細で壊れやすい矛盾抱えた人物像を見事に表現しています。シュトラーはこの役によって演劇専門誌『テアターホイテ』の2006年の最優秀女優賞、ならびにドイツ演劇協会の「ファウスト」賞を受賞しました。

作:ヘンリク・イプセン
ドイツ語翻訳:ヒンリヒ・・シュミット=ヘンケル
演出:トーマス・オスターマイヤー
舞台:ヤン・パッペルバウム
衣装:ニナ・ヴェツェル
音楽:マルテ・ベッケンバッハ
ドラマトゥルク:マリウス・フォン・マイエンブルク
映像:セバスチャン・デュポイ
照明:エーリヒ・シュナイダー

出演
イェルゲン・テスマン(学者):ラース・アイディンガー
ヘッダ・テスマン(テスマンの妻):カタリーナ・シュットラー
ユニアーネ・テスマン嬢(テスマンの叔母):ローレ・シュテファネク
エルヴステード夫人:アンネドーレ・バウアー
判事ブラック:イェルク・ハルトマン
エイレルト・レーヴボルグ:カイ・バルトロメウス・シュルツェ

字幕翻訳:小畑和奏
字幕作成:横堀応彦

http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja9213459v.htm

(2012.4.24.東京ドイツ文化会館・ホール)

ポかリン記憶舎/茶室こなし庵『宙の色』(12.4.21.)

2012-04-22 21:46:39 | 演劇・ミュージカル
ポかリン記憶舎/茶室こなし庵『宙の色』



●データ
ポかリン記憶舎と陶芸作家・小西良のコラボレーション。
人と器が響き合う、懐かしくて新しい旋律をお届けします。

それは まるで 光る石を見つけたときのような
あなたと初めて会ったときのような

キャスト
水野(陶芸作家):笠井里美(ひょっとこ乱舞改めアマヤドリ)
大地(オーナー):桜井昭子
土谷尚之(器好きの夫婦・夫):山森信太郎(髭亀鶴)
土谷日奈子(器好きの夫婦・妻):中島美紀
リタ(間違えて来た訪問者):スラ・バーデ
金子(コラボしたい芸大生):池内風・川田歩
火村(通りすがりの人):川田歩・池内風
木月(作家の予備校時代の友人):日下部そう

スタッフ
作・演出:明神慈
音楽:木並和彦
照明:木藤歩
器:小西良(工房一粒)
写真:松本典子
AD:松本賭至
制作:岡田あずみ
演出助手:池内 風/川田歩
企画・製作:ポかリン記憶舎・フラボン



(2012.4.21.根津・ギャラリーKINGYO)

新国立劇場バレエ団「DANCE to the Future 2012/平山素子振付によるトリプル・ビル」(12.4.21.)

2012-04-22 21:43:59 | バレエ・ダンス・舞踏
新国立劇場バレエ団「DANCE to the Future 2012/平山素子振付によるトリプル・ビル」

●プログラム
1「Ag+G」(新作)
*新国立劇場バレエ団のための平山素子最新作。変化する銀、交錯する重力、ダンサーの肉体から迸るエネルギーは新たな時空へと向かう。
音楽:笠松泰洋「『Ag+G』for two violins」より/落合敏行
振付補佐:高原伸子
出演:湯川麻美子/寺田亜沙子/益田裕子/奥田花純/早乙女遥/八幡顕光(21日)/福田圭吾(22日)/貝川鐵夫/古川和則/原健太/八木進

2「Butterfly」(2005年初演)
*2005年9月の初演以来、再演を重ね絶賛を浴びている男女のデュオ。
音楽:マイケル・ナイマン/落合敏行
共同振付:中川賢
出演:本島美和/奥村康祐
*出演を予定して福岡雄大は怪我のため降板。
*4/22は丸尾孝子/宝満直也のキャスティング

3「兵士の物語」(2011年初演)
*2010年12月「ストラヴィンスキー・イブニング」で初演された衝撃作。ピアノ・ヴァイオリン・クラリネット三重奏による上演です。
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
出演
兵士:福田圭吾(21日)/八幡顕光(22日)
プリンセス:厚地康雄
3人の道化:大和雅美/小口邦明/清水裕三郎
悪魔:山本隆之
演奏:竹中勇人/松本健司/土田英介

(2012.4.21.新国立劇場・中劇場)

梨元勝著『噂を学ぶ──学問としてのスキャンダル』(12.4.18.読了)

2012-04-19 01:21:49 | 書籍・雑誌
梨元勝著『噂を学ぶ──学問としてのスキャンダル』

2001年角川oneテーマ21新書刊


●目次
ガイダンス なぜ人の噂は75日なのか

第1講義 噂のメカニズムを考える
どんな人間も必ず「低俗な部分」を持っている/噂がたってもそれが内輪でまわっていれば問題ない/火のないところでも煙はたつ/噂は聞いた人にウケないとダメ/その場はいない人が噂になる/内輪は三日が保持期限/噂は特定の人に集まる/噂はぐるっと1周する

第2講義 レポーターとは何か?
筆をマイクに持ち代える/テレビって平気でひどいことをする/取材される側にまわってしまった

第3講義 レポーター批判の構造
レポーターは世界中にいる/ワイドショー全盛のアメリカ/ゾウとハエは共生している/写真誌の登場が取材を変えた

第4講義 ワイドショーの正体
局のトップの評価は低い/週刊誌が映像に変わった/活字とテレビの違いとは/スクープは活字から泥棒?/ワイドショーの三大要素/プロデューサーの圧倒的権限/尊厳が関係に変わる法則

第5講義 スキャンダルの変質
スキャンダルとは転ぶこと/離婚で露見する「女性観」/「不倫」「未婚の母」はスキャンダルか?/性とスキャンダルの関係

第6講義 すべてを動かす視聴率
視聴率1%は100万人/「八時半越え」というハードル

第7講義 有名人という消費物
タレントは人間というより「商品」/セレブリティという消費物/私生活までビジネス化/知性4、容姿4、技術2

第8講義 芸能ニュースの未来図
みんなで渡ればそれでいいのか?/メディア・リテラシーを持て!/電波に公共性などない/多様な情報発信が必要/個人情報保護法の罠

あとがき
芸能スキャンダル100年史

(2012.4.18.読了)