ヴィレッジヴァンガードサウスサイドスタッフブログ

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グリーン・マインド

2007年01月18日 | 雑談日記
いまさら紹介するまでのことはないですが、



ノルウェイの森、やはりいい。



まぁ僕は村上春樹作品は無条件肯定派なんですが、


一番思い入れがあるのがコレです。



なぜなら、
主人公の名前が

ワタナベトオルだから。



いやいや、そんなことはどうでもいい。





ストーリーが、主人公と同じ大学生だった僕にとって心に残ったのは当然なんですが、

ストーリーについて話すと未読の人の楽しみを奪ってしまうのでそれ以外で。



僕は一人酒を、村上春樹で学んだんです。




それまでは、寂しいやつと思われるのを恐れ、

ダッシュで近くの、しょぼくれたコンビニ特有の、

まずそうなサンドイッチやおにぎりを売っている店に酒を買いに行き、

コソコソと飲んでいたのです。




しかしこの、ウイスキーを一人で飲む主人公を知ってからは、



ひとり泥酔は男のたしなみと考えるようになりました。



ウイスキーといえば、学祭の時、

酒がなくなったので、コンビニに安いウイスキーを買いに行ったんですが、


帰りに、すでに酔ってたのでウイスキー瓶を落とし、


路上にぶちまけたことを思い出します。



その時、混濁した頭で、

「そっかぁ、瓶だから割れるんだ~、今時瓶だもんな、ゲラゲラ~!」


と思ったことを覚えています。


あの時横にいた先輩、酒の買い出しに行って、酒を持たずに帰った僕を許してください。



閑話休題。




小説の話に戻ります。


登場人物も皆、良いのです。


一番のお気に入りは緑ちゃんですが、


主人公のズレっぷりもなかなか素敵です。



若者とは思えない、確固とした主義を持ち、

そうかと思えば、突然平気でエロい事を言います。

しかも真面目に。


その点については目をつぶって読んでください。



あと、寮の先輩の永沢さん。



彼の台詞、


「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」



は名言だと思います。




僕の目標の一つにもなっているほどです。




思い入れが強い余り、支離滅裂になってしまいましたが、



そんな大事な一作です。




よし、飲み直そう!




「ノルウェイの森」 村上春樹