ヴィレッジヴァンガードサウスサイドスタッフブログ

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夢で逢えたら

2007年08月31日 | 本 書籍・雑誌
峯田君、やりすぎだよ。




今日買って、笑っちゃった本。

ミネタ×イノマー「ふたりごと」





女の子の部屋に置くのはオススメできない一冊だぜ!
買っていいのは野郎だけ!


もってけ。

2007年08月28日 | 雑談日記
さよならだけが人生だ。
とは井伏鱒二の言葉であるが、先日僕にもまた別れがあった。

約3年共に働いたK君である。

僕は彼が好きだった。






彼が駄目な人間だからだ。
一流大学に通っていて、普通の大学を5年かかって出たような僕より頭が相当いいはずなのに、討論になると簡単に組み伏される、

そんな彼。


書店に勤める我々としては、常に新しい作品に注目してなきゃ駄目なはずなのに、
僕がつっつけばいくらでも村上龍について対談してくれるし、いくらでも山田詠美の良さをアオスジ立てて語ってくれる。

そんな彼。



東京でマイケルジャクソンのスリラーん時のジャケット買ってきちゃって、店に着てきちゃって、
僕が携帯構えて、
「ポゥッ」て言え、
って言ったら、想像以上の動きで言ってくれた彼。


知らぬ間に夏木マリのライブに行ってたりする彼。


有名人に会う度に店へのサインを貰ってきてくれる彼。


恋の仕方がとても人間らしい彼。


カラオケでらき☆すたの主題歌を熱唱する彼。



我々の県の最高学府に通う人間としてはあまりに駄目で、あまりに僕らに近すぎた彼。


僕らはそんな彼が好きだった。


いつか君が出世して、僕らの手が届かない存在になっても、そのままでいてくれ。会議の書類は持たずに文庫本を持っていてくれ。
上司にエヴァについて語るような人間でいてくれ。


まぁ奴のことだからそんなに出世しないか。



もし出世したら僕らまるごと雇ってね。山田詠美も読むからさ。


そんなお別れ。さよならだけが人生だ、やはり。


ガンダムさん

2007年08月25日 | キャラクター
こないだゲーセンで取ったぬいぐるみです。


大和田秀樹の「機動戦士ガンダムさん」というギャグマンガに出てくる、彗星ヒヨコです。



こういうプライズものって、ほとんどMADE IN CHINAなわけで、当然これもそう。


ここまで作り手の思い入れを感じさせず、
やっつけ仕事をビンビン感じさせる作品も珍しい。


いやぁ、100円で取れた喜びを通り越して、なんだか物悲しいね。


ペンギンノイズ

2007年08月20日 | コミック
眠れぬ夜には「動物のお医者さん」。(前に、みずしな孝之のいい電子だって言ってたかもしれないけど、これにはかなわないんだ、都合よくたっていいじゃない、人間だもの)

そんな人も多いんじゃないでしょうか。絶対そうだって。

もしお客さんが僕を捕まえて、
「店員さん、私寝る前に読むととても安らかな気持ちで寝れる本を探してます」と、クマのできた目をこすりながら聞かれたら、まずこの本の前に連れていくね。

聞かれたことないけど。




なんでこんなにこの漫画が好きかと考えると、

まず絵がいい。


自分でももちろん持ってる本なんだけど、

佐々木倫子の絵は、友達の持ってる漫画の絵だ。

とても上手なんだけど、自分の好みじゃない絵で、友達が持ってて、ふーん、なにこれ?ってくらいの漫画の絵だ。

自分じゃジャケ買いしないような絵なんだけど、でも、友達の家にあれば、すっと読める。そんな絵。

これがいい。
友達の家で読む漫画ほど面白いものはない。
そんな感覚にいつもなっちゃう漫画。



もちろん物語の中心が、ハスキー犬のチョビだってことも大きい。
ハスキーはいいよね。おっきくて、毛が綺麗で賢くて。最高の犬ですよ。

あと、この話は常に平熱な感じが良いです。

そろそろ波乱起こして掻き回しますよ~、

こんなライバル現れちゃいますよ~、

一回失敗して、修業して帰ってきますよ~、

過ちを犯して、改心しますよ~、

両想いになったのに実の兄妹かもしれない疑惑を出して心配させて、結局は血は繋がってなくて結婚できますよ~、遊~!ミキ~!

みたいなよくある強引な盛り上げがなく、それがとても落ち着く。最後のは具体的過ぎたね。




偉い批評家の人がいろいろ語ってるので僕がもう語れる事もないけれど、

動物のお医者さんは寝れる!これだけが伝えたい。


8月の現状

2007年08月17日 | コミック
漫画家、桜玉吉と、担当編集になったばかりのヒロポンとのあいだで交わされた、有名な会話がある。


「広瀬くん(ヒロポン)、アメリカとイギリス、どっち系の音楽が好き?」

「あっ、UKっス。うっス」


ピストルズやクラッシュやロンドンナイトが大好きなふたりはこの会話で、少しだけ打ち解けたという。




君ならどう答える?



僕ならどう答える?
今うちのスタッフの間では西海岸が流行りだしなぁ、でもUKにはロックの神様もいるしなぁ、



ただ不正解な答えだけはわかる。



「なんでも聴きますよ」

「流行ってるのを聴いてます」


「ジャーマンメタル一本です」←これはアリか。

「忘れちゃならないのがオーストラリアですよね」←これもアリだ。




今度の面接からこれ聞こかな。
とゆうことでバイト募集中。

お電話058-249-5071まで。


当店、次のブームは、デスメタルがくる予定。あくまで一部のスタッフの間だけですが。

DMCファンよ急げ!


フォゲットミーナット

2007年08月15日 | コミック
遠い国で繰り返される、なんてことのない毎日。こんなに浮世離れさせてくれる題材もない。


憧れの地、ベネチア。ヴェネツィアでもいいし、ベニスでもいい。


地球温暖化かなんかで、ベネチアは近い将来なくなってしまうらしい。馬鹿な話だ。呆れるくらい馬鹿な話だ。

別に泳ぎは得意じゃないし、海のない県で暮らしてるけど、水に囲まれた街、ベネチアには是非行ってみたい。深夜のNHKで眺めるだけじゃなく、実際に行ってみたい。

鼻の高い人達が行き交う中で、ええアジア人です、鼻低いですよ、って顔して水辺で本読んで暮らしたい。


そんな願いをほんの少しだけ叶えてくれる一冊、「Forget-me-not」。
日本語でいうと忘れな草だったっけ。

毒にも薬にもならないけど、そんなの求めない人にオススメ。




ちなみにこれは1巻で、連載開始から10年経ってますが、2巻が出る予定、今の所ナシ。

つまり、


ほしいなら今。ベネチアと同じ。


文通しよう

2007年08月14日 | 雑談日記
どうやら世間はお盆らしい。
こっから先はすべてどうでもよい話。

大学卒業後、すぐに就職して名古屋から九州に人事移動になった大学の後輩が帰省したらしい。お盆らしいからな。たっぷり休みをもらったんだろう。
けっこう有名な毛染めメーカーに勤める彼と最後に会ったのは、きっと2、3年前の飲み会だったはず。

そうとうおしゃれさんなその彼は、その時も、迷彩の洒落たジャケットを着ていて、

「今度イ○クに出張なんだわ」と不謹慎かつ豪快な発言をしていた。

思えば彼は愉快な人だった。

大学のサークルのライブで、B'zの曲を爆音で流しながら、僕の為に作ってくれた曲、「いつでもマコっちゃん」を熱唱してくれた彼。

模試で、彼は「シュンタロウ」という名前なのに、なぜか帰って来た成績表には、「シュルタロウ」と表記されており、それが発覚した途端、あだ名がシュルタロウになり、その後様々な変遷を経て、肉太郎と呼ばれてた彼。


バンド合宿に行った時、寝る前にコンタクトを外して、そこらじゅうに酒の注がれた紙コップが散乱してるにも関わらず、紙コップに洗浄液と共にコンタクトを入れておき、

翌朝気付けば、合宿所のおばちゃんが無差別に紙コップを捨てたらしく、彼のコンタクト入りコップもゴミ箱行き。
僕らが哀れみながらも爆笑する中、おばちゃんを問い詰めたり、ムダだとわかって激怒したりしてた彼。



そんな彼も、今の会社に5年近く勤めてるので、お洒落なスーツでビシッと決めて、着実に出世へのステップを歩んでいるのでしょう。


君のイッコ上なのに一緒に卒業した先輩は、毎日クタクタの私服を着て、出世へのステップを踏み台昇降しているよ。



次に会える時は、きっと数年後だろうけど、月給は言わないでおくれ、悲しくなるから。




…せめて明日はスーツで働くかな。





※画像は、僕らが勝手に作ったインチキCDなので、ホフディランにこんなCDは存在しません。


残像カフェ

2007年08月04日 | コミック
お久しぶりです皆様。

一週間くらい更新あけてしまった。でも、アニメのドラゴンボールで、悟空が蛇の道を急いでる時の延ばしっぷりはこんなもんじゃなかったぞ。何週間蛇の道飛んでるのよ。


そんなことはいいとして、ブログサボってなにしてたかというと、ヴィレッジを卒業するスタッフ達の送別会などいたしてました。

真夏なのに別れの季節。

くせ者ばかり集まってくるこの職場。
一応、一応ね、店長をしてる僕に罵声を浴びせるスタッフ、説教するスタッフ。年齢と上下関係おかまいなしに接して頂きました。
いいよ、いいよ、僕は気にしてねぇよ、年下にヘコまされたって気にしてねぇよ!言うこと聞いてくれなくたって気にしてねぇよ!


まぁそんな付き合いをしてたスタッフ達が卒業となりましたので、精一杯アルコールでもって送り出して来たわけです。
こんな先輩の下で頑張れたんだから、君達どこ行っても頑張れるよ。どうもありがとう。





今日は二部構成。




「預言者ピッピ」地下沢中也。

チカザワチュウヤ、ポケモン風に言えばチカチュウ。

ヤンマガで、パパと踊ろうというのを描いてたので、知ってる方も多いでしょう。
その人がコミックキューで連載してる漫画が、ようやく単行本化。連載開始からすでに8年経ってます。なにやってんのォイーストプレス!おかげで新鮮に読めたよ!



おおまかなあらすじは、人型の地震予測スーパーコンピューターが、人の人生や、人間の未来を予測し始め、人間たち大騒ぎ、という話。
おおまか過ぎ?


人間がこの先どうなるのかだとか、自分が何年後に死ぬだのかとか、



人が読みたい物というのは、すごく考えたいことか、考えたくないことか、大きく分ければ二分されるはずなので、この漫画はとても読みごたえがあるはずです。



ようやく一巻がでたところなので、二巻が読めるのはいつになるか、誰にも予測できないけど、この本は出版社が、これだけ時間が経っても世に出したかった本、という解釈で行きましょう。




まとめ。


預言者ピッピが言うまでもなく、今生きてる僕等は何十年後にはみんないなくなるわけで、それを考えるとスタッフとの別れのさみしさも和らぐかなと思いきや、
岐阜店スタッフの別れ際の女の友情話を聞いて、仕事中にも関わらず泣きそうになった僕。

つまり、未来よりも今が大事。強引だね。

今この本が気になったら、今買う事が重要。多少強引だね。


でも、タイムリミットまであと○○年と○○○日。