ヒーリングデザイン@メモ

スッと抜けていくそよ風、電気を消して気づく明るい月あかり、ぬくぬく日だまりの縁側。安心して暮らせるヒーリング空間つくり

長野県北部地震

2014-11-24 | 地球環境と空間デザイン
長野県北部地震で不思議に感じたのは、多くの建物が崩壊した白馬村の震度が5強(GoogleMap)で、震源に近くの筈が震度6弱の地域とは弱かった点です。
一方被害が一番多い点も理解出来ない点でした。

その後この地震の分析が進んで来て、地震のメカニズムが解明されて来ました。
白馬村は神城断層帯が直下にあるとの事。
逆断層型地震で29cm横ズレし、東側地盤が西側に乗り上げる 12cm沈下 した状態が目に見えているので珍しい例との事。

壊れた建物は断層帯の上に乗っていれば、如何に地震に備える事が難しいか。
事前に断層帯を知り、その地を避けるしかないのか。私達に与えられた課題です。
今回は被災による死者がいなかったの事が何より良かったです。


大地震、天候異変に安心な住まの為に その1

2014-11-15 | 地球環境と空間デザイン



復興支援に仙台に滞在していた為に参加できなかったビックサイトで開催されたホーム&ビル ショウに3年ぶりに行ってきました。

エネルギーの規定が変わる来年度を見据えた講演や展示が増えていた。後はいつも通り。という印象でした。

最近の気候変動などにテーマを置いた展示や震災に対しての備えなどテーマの意識は、薄いなーと感じています。

これからの住まいの新らたな課題として宅地の耐震化、内水氾濫、建物の耐震化問題を取り上げて行く必要がある事を私は東北の大震災で学んできました。

この点に軸足を置いて安心安全な住まいの研究、実践活動を行って行きます。成果はホームページやこのブログに掲載して行く予定です。ご意見、質問など寄せて下さい。

地球の卵

2004-10-12 | 地球環境と空間デザイン
先日、浜名湖岸に建設された<地球の卵>を見学に行ってきました。雨の中でしたが、浜松の駅からバスで45分くらいの場所に約一万平方キロの広大な敷地の中、OM計画株式会社の、未来の環境技術のための実験、研究施設が完成していました。これらは太陽エネルギー、水循環、光触媒、緑化計画、など、将来に向けての技術蓄積ができるように計画された施設群です。技術はいずれ実用化されるべく様々な実験が行われ、より確かな方法を得ようとして、その第2歩目が始まった訳です。この施設を見ての建築的な、又はその時教えて頂いた様々な具体的内容についての印象は、別の機会に譲るとして、今回はその中で気づいた、新しい常識について書きたいと思っています。

それはこの施設の代表の小池氏と話をした内容に関係があります。今中国の環境政策は本格的に進みつつあって、その具体的な技術提供の話も進みつつあるとのことでしたが、例えば中国での携帯電話の普及率は大変なもので、ワイヤードの電話機の普及率を追い越してしまった、と同じ意味で、下水道のこれからの普及を計るよりも個別の浄化槽の普及によってこの問題を解決した方が早い、つまり循環型の水環境社会を計画した方が、様々な点から有利であるということが、現実に進みつつあるのです。
考えてみれば、今この国では電気自動車の普及率は徐々に高まって、タクシーまでガソリン車に変えて電気化しようとしている、つまりガソリンエンジンは技術として完成しているのでその技術開発より電気自動車の技術開発の方が様々な点で都合がよい、という発想と同じだと思いました。水に限らず他の点での循環型手法を取り入れた社会は余分な費用を使わず、いっきに目的が達成できるので、酸性雨が国土の70%を覆う、中国の環境問題はかなりの早さで解消していき、やがては環境技術でも世界をリードするのではないかと考えたのです。
 先日の発表ですと北京郊外に新たに計画されている風力発電所は400メガワットの巨大のものであったり、2020年までにエネルギーの12%をリニューアブルな資源で発電するなど、又砂漠の道路のために400キロに渡って緑化する工事が進行中であるなど、様々な角度から新たな実験や方策が練られているなどの点から、中国の国土そのものが<巨大な地球の卵>になろうとしているのかなと思いながら浜松を後にしてきました。続きを又書きます。

車とまちについて 3

2004-09-07 | 地球環境と空間デザイン
旧中山道の代表的宿場町である奈良井宿で自動車が似合わないということについて書いてきました。そしていろいろな人からご意見をいただきました。
 その多くは歴史的な町並みには似合わないという意見が大半でした。私が感じたことは多くの人が同じように感じたのです。
 ただ改めていろいろ考えてみました、ここの場合は単なるな観光地と違い、まち全体が生活をしている=生活が息づいている、町なのだという事は忘れてはならないことです。此の地域で車のない生活が現実の問題として可能なのかということ、特に高齢化が進んだ社会で個々人が自由に移動でき社会経験をしていくことは、これからの時代大切なことでもあります。新しい交通サービス(システム)などが導入され他という話ではありません、今現在の方法で車による移動意外に個人が自由に遠くへ移動できる、可能性のある手段はなにがあるでしょう?健常者であれば移動手段の選択肢は多い、しかし傷害があったり、年を取ってくれば、その選択肢は限られてくるのです。かといって奈良井のようなまちに車は必要であるといっているのではありません。しかし、これから真剣に考えなければならない問題であることは確かです。一般の地域で車の問題を考えたとき、地球環境のために車は排除して、大量輸送機関、歩く、自転車を活用すべきという主張に間違いがあろうはずはありません。ただ、これからの高齢化の社会では、単純にそれだけを言って、すませているわけにはいかないはずです。既に ITS が第2世代に入ったといいます。技術の進歩に期待することがあることは事実ですが、もっと知恵が必要な感じがしています。まだ答えがわかりません。どなたか意見を下さい。

奈良井宿とまち育て2

2004-09-04 | 地球環境と空間デザイン
今、ある地域で新たな方向性を持った、新しい視点を持った、まちづくりに参加しています。新しい次代の子供達やそのまた子供達に残してあげられる誇らしい<まち>とは一体どのような<まち>なのか?まだあまり例のないことで手探りでそれを見つけようとしています。是非いろいろなお知恵を聞かせて下さい。 
 今はっきりしていることは今まで長いこと空間デザインの専門家として手がけてきた経験からはっきり言えることは次のようなことです。先の記事でかいたの奈良井の例にして今回のまちづくり計画にしても、本当に安心できる場にはすてきな音があったり、日の光があったり、季節の匂いがしていたりと決して写真のような、形良いものや見た目のものだけではないということです。空間をデザインすることは決してビジュアルなものだけではないのだということです。優れたデザイン(インテリアであれ建築であれ外部空間であれどんなジャンルも)とは5感で感じるものだということです。一方ではある瞬間、優れた(優れていない)空間として感じたことは決して2度とその瞬間はあり得ない(プリゴジン=不可逆の法則)ただの記憶としてそれぞれの頭脳に残っていくだけ。それが空間デザインの特徴でもあります。空間をデザインするときは人間としての感性と動物としての感覚と双方の濃密な入り混じり合いが必要です。
 こんなことを考えの中に入れて、具体的な方策やこの場所の持っている個性を大切にした計画案を創造できればと考えているところです。いろいろご意見お知恵を下さい。
 

意外雑木林と鳥の関係

2004-08-26 | 地球環境と空間デザイン
先日、麻布大学の光崎龍子先生とお会いしてこんなお話を伺いました。<相模原市内に残され保存されている雑木林と交通頻繁な市街地内にある淵野辺公園や鹿沼公園に飛来する鳥の個体種、数の調査をした結果、前者の方が鳥の数は少ないことが解りました。鳥には木漏れ日や散策に好ましいと思われている雑木林よりも喧噪の中の公園の方が好きらしいです。どちらも人のために植えられた樹木なのですが、使用目的が明確な雑木林の木々よりもむしろ観賞用に植えられた、木々の方が好きらしい。それは燃料用にとか食器様にとか堅い実を食料用にとかに限られた種類が植えられた木の林より、観賞用として広葉樹、針葉樹、落葉樹、常緑樹、実生樹など多様な木々が多いのが公園の特徴。多様な木々があるということは生物種の種類が多い、このことはその環境の生命の豊かさの証明なのでしょう。>このような内容の話でした。確かに日本の植林された森林の単一種による荒廃の問題はヨーク知っていました。この問題が、都市のおける植物種や自然に対する問題をも指しているのだとも気づかづにいた自分がちょっと情けなくなりました。人にとって心地よいことは必ずしも生物にとって心地よい物ではないのだ。ということをしっかりと捉えさせて頂きました。最後に光崎先生はこのようなことを云っていました。<自然を再生すると云うことは、人にとって心地悪いもの、心地よくないもの、危険なものをも一緒に受け入れる覚悟をすると云うことですよね>

体を抜けていくそよ風

2004-08-20 | 地球環境と空間デザイン
体をスッ抜けていくそよ風、電気を消して気づいた明るい月あかり、ぬくぬく暖かい日だまりの縁側。等々いっぱい忘れられつつある、自然があふれる心地よい空間を今思い出しています。私達は自然がくれた空間を忘れ始めています。人工的に作られた気候を心地良いと感じて、風や太陽による自然の気候を忘れ始めています。特に子供達がその本当の心地よさを知らないままに育ってきています。人類にとっての地球環境の危機を本気で課題にするならば、人として本当に心地よいことは一体何なのかを問いかけその答えを見つけることが、今は問われていると思います。
 私はそんな気持ちで空間つくりの専門家の端くれとして、心地よい空間の探検、発見、提案をしていくためにBLOGを開設しました。同感の人是非意見交換してください。