ヒーリングデザイン@メモ

スッと抜けていくそよ風、電気を消して気づく明るい月あかり、ぬくぬく日だまりの縁側。安心して暮らせるヒーリング空間つくり

家庭用燃料電池のこと

2005-02-18 | スローライフ
昨週、ビックサイトで開催されている東京ガス主催の<都市とすまい展>で、家庭用燃料電池を詳細に見てきました。その記録です。図にあるようにガスから水素を取り出す(これを改質と呼ぶが、都市ガスの主成分であるメタンはガソリンに比べ炭素1単位あたりに含まれる水素原子の個数が多く同量の水素を取り出す時に発生するCO2の量が少なくて済むメリットがあるとのこと)、電気と熱を得るというシステム。このシステムは分散型(オンサイト型)発電の一つで必要なその場でエネルギーが得られる。このシステムを4人家族で使った時1次エネルギーの30~35%を電力として、40~45%を温水として取り出せるため従来の給湯器を使った場合と比べ電気ガス料金が年間3万円節約できる。とのこと。
 さて、今回は実際に売るのではなく、家庭とパートナーシップを組んでデータを取って今後の改善に向けてのモニター制度にしていく。約3年後には価格の目標を100万円をきって60万円位にしたい意向。この点の詳しいことは次回にして、今回感じたことを記録しておきたい。
1、技術として必要な事が実際実用に耐える程度のレベルになってきていること。しかしまだ課題は残っていること
2、小型化の要=設置スペースがかなり必要なため(今回出展の松下電器、荏原バラード両者ともw3000×d1300×h2000内外の設置スペース)市街地内で敷地に余裕がある家庭に限られる。
3、電気の使用量が3kw以上使用する家庭でないと効果がないこの場合、家庭の必要電力の50%位がまかなえるはず=ということは省エネルギーに向かって(電力をできるだけ使わないように)努力しようとしている家庭に取っては自己矛盾がおきてしまう。=私達が10年くらい取り組んでいるパッシブソーラーはどうもこれとは逆の発想になっている。
=ひいては今までのライフスタイルを維持しながら環境改善努力をするのが今回のもので、今までの価値観やライフスタイルを見直していこうというのが今まで我々が目指してきたことで、そこの辺が気持ち的にすっきりしてないところ。
4、電気を起こす量は熱を作り出す量と一体的に動いて働くので、家庭のエネルギーの使われ方を学習する仕組みの中であっても実際には限界が起こってしまう。蓄熱と蓄電の技術開発の必要

などなどいろいろ感じたことがあるが、やはり3の点が引っかかってくる。今後の展開に期待すると同時に自立型エネルギーは絶対的に必要な技術の一つであることは確かなので、SEA arch でも何らかの形で係わって行きたい。

麻溝台、新磯野地区タウン計画のパブリックコメント

2005-02-17 | スローライフ
 相模原の相模川の第3台地縁に面積約150ヘクタールの広大な土地があたかも置き忘れたかのように眠っています。周辺は市街化が進み交通も渋滞が激しく、様々な問題が起きていますが、ここの廻りは相模原公園やスポーツ施設、女子美術大学をはじめ教育施設などがあり、河岸段丘などの手つかずの自然が息づいている場所でもあります。市としてはこの自然を生かしながら新しい世紀にふさわしい、新しいまちづくりを目指して、委員会や市の内部での検討会など活動を経て、今市のパブリックコメントに提案を公開しました。(2月14日まで)
 提案の内容は都心型の田園都市的な地の利を生かした、周辺の既存の町と連携した自立型の町を目指しています。食材、その加工、エネルギー、廃棄物利用、など循環を目指して展開できるように計画案は作られています。京都議定書の発効が始まり14%ものCO2削減を余儀なくされた日本がこれから大変な価値の転換を意識しなくてはならなくなります。
 そのための先駆的なまちとして実現に向けて、発信すべく位置づけています。
相模原市のHPの内容をごらんになってご意見などお寄せ下さい。私は本委員会を預かりました。