今日はこんにゃく座の新作、
遠野物語を観に六本木の俳優座劇場へ。
とても素晴らしい舞台でした。
昨年の天国と地獄は
楽しくなければオペレッタではない❣️
というくらいバカバカしくて
おかしくて、パワフルで😆😆
楽しい舞台はいいなぁ!
と思ったのですが
今年の遠野物語を観て、
まずこの台本の素晴らしさに感動。
最近思うのですが
ホンがいいってことは
大事な事だと思う。
劇として、ドラマとして
退屈だったり
テンポ悪かったりすると
演者がよくても残念になる。
この台本は柳田國男が
遠野物語を書き上げるまで、
遠野出身の佐々木が
祖母から聞いた話を再現するように
オムニバス形式で
収録されたお話が紹介されている。
そして最終的に佐々木が
人間として成長していく様が
描かれている。
一つ一つの物語の神秘、奇怪な世界。
それに対して現実世界で悩む佐々木。
その佐々木には座敷童や精霊の様なものが
異世界に引き込もうと周りを囲む。
交錯しながらテンポよく
話が進んでいく台本は
とにかく飽きさせない。
その台本をベースに
素晴らしい音楽が付いている。
伴奏としての音楽だけでなく、
アンサンブル、
セリフからレチタティーヴォへの切り替え、
また語り歌としての歌手の力量も
素晴らしい歌役者が揃っていた。
観た後は不思議な感覚が残る。
楽しい訳ではないけれど
私が好きな、心に何かがズンと響くもの。
目に見えない何か、
神聖と邪悪な者たちが
いつもここにいるという
フィクションとノンフィクションの狭間。
ファンタジー
ミステリアス
優しさ
哀しさ
作品としてとても心に残る
素晴らしい舞台でした。
彦坂さん、お疲れ様でした〜💖💖