今日は午後に1人レッスンをした後で
東京室内歌劇場小劇場シリーズvol.2
みるなの座敷
を見に行きました。
第一部は 作曲家 石島正博さんが書いた歌曲
第二部は石島さん自身の指揮による
みるなの座敷 の上演。
第一部はとても短く、歌曲も6人の歌手による9曲の演奏で、25分くらい。
最初の二曲はかなり初期の作品(1984,1989)で、三曲目から2012,新昨初演3曲、2011年3曲となっており、随分作風が変わっていました。
簡単に言えば2011年以降の作品はシンプル。
ピアノの音が少なくなり、歌の言葉が聞こえやすくなっています。
個人的には わらう(谷川俊太郎)と
逸題(井伏鱒二)が好きでした。
そして、みるなの座敷。
どうやらお話が地方や伝承によって
大きく二つあるようです。
一つは見るなと言われて見てしまう。
もう一つは見るなと言われて見なかった。
ここまでくると結末が全く違う。。。
今日は見てしまって、の方の台本でした。
小劇場シリーズということで
昨年の宮沢賢治が面白かったので
演出的にも期待していたのですが
作品もしっとりしているので
プロジェクターで襖を映して、ということ以外は
演奏会形式に近い上演だった気がします。
プログラムによると元々は2時間以上の大オペラで、それを学校訪問で演奏できるよう室内楽版にしたものだとか。元の場合は演出も違うのでしょうね。
とりあえず今回は登場人物は2人。
合唱はオケと一緒に座っていましたから
演技には加わらず。
作品もソリストが歌い、二重唱になり、合唱が歌い、と場面が進んで行き、
最後の最後でソリストと合唱が違うテクスチャーとなり華やかに終わりました。
オペラは音楽劇なので
どのような形で書かれてもいいのだけれど
オペラの醍醐味、と言ったら
それぞれのソリスト、合唱が
違う言葉を違うメロディで重ねて
さらに大きな感情の高まりを生むところ。
1人で歌うアリアならリサイタルでも聴けるし。
そういう意味では合唱の皆さんが
一人ひとり素晴らしい歌手なので
シンプルなオペラの劇的な部分を
素晴らしく支えていました。
一つだけ気になったのは
オペラの台本。
番号オペラ、と言われる時代の作品は
同じ歌詞の繰り返し、だったりして
オペラなんて、そんなもんだという感じもしますがそれは言葉のわからない場合。
日本語がそのような形式で書いてあると
聞き取れる分、歌詞が雑な気がしました。
選ばれている言葉とか
何度も繰り返される歌詞、
その言葉自体に力がないので
どんなによく歌っていても上っ面のような。。。
オペラをみて脚本の悪いドラマを思ったのは初めて。少し残念でした。
でも越後地方の民話よりということで
新潟県出身の私には親しみのある方言でした。
出演者の皆さま、お疲れ様でした💕
帰って先日のコンサートで頂いた
ジャン・ポール・エヴァンのケーキでまったり。
美味しい\(^o^)/