ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

アレクサンダー・テクニークを活かすこと

2016-06-29 12:46:21 | 講座・レッスン
先日、国立音大の公開講座レッスンにいきました。



アレクサンダー・テクニークという言葉を初めて聞いたのはいつ?
とても流行っていた頃がありましたね。

習ってみたという友人もいましたが、
私は子育て真っ盛り、
興味を持ちつつおわりました。

ボディマッピングの本を一冊買っても
ピンとこずに終わっていたのですが
最近、このバジル先生のブログを目にしたり
メルマガなどを読むようになって
とても共感できるものが多くあり
公開レッスンを見に行ったのでした。


結論

とても興味深い、よい時間を持ちました。

アレクサンダー・テクニークというのは、体操しながら身体を自分の思う通りに楽に使えるようになるのかしら、などと思っていましたが、ここでは、演奏への活かし方。


今これができない、

に直面した時に

どうしたらいいんだろう、わかんない〜〜


先生に教えてもらって、今できた。
でもまた出来ない〜〜!


なんてことはよくある事です。




その時に自分の身体の状態を診て

こんどはこうやってみよう、
良くなったか、悪くなったか?
では戻したらどうなるか?
こちらの方がいいかもしれない or 悪くなった

では、こちらに変えて問題はないか?

そもそもなんで、前の演奏の仕方になったのか?

先生に言われた時と今は同じか違うか、
今はもうそれを考える必要があるのか、ないのか


自分自身に問いかけて
その時の自分の身体のバランスをとる
具体的なことを検証していく、
演奏にあたっての考え方、アプローチの仕方なんだなと。



だから
いつもはこれができない、
どうすれば上手くいくでしょう、

ということに対する一般的な質問ではなくて

今、これが出来なかった
その時、身体がこのように動いたけれど
このようには動かさないでやったらどうなるか

今、こうだったのはなぜか
今こうしたら上手くいったが
次もそうなるか

今身体に起こることに
今答えていく
それが普遍的に自分に良いことなら取り入れる

そして自分がアップデートされていく


全否定でなく、アップデート


そして、そもそも、


こうしなくてはならない


と思っていることは正しいのか?
なぜ正しいと思うのか?
そう思わなければ演奏はどうなるのか、

まで考えて自分のベストをさぐる思考。



ロンドンでレッスンを受けていた時


自分が自分のお巡りさんになって
正さないといけないのよ、

とヘレン先生にいつも言われていました。



あの時は、ああやってこうやって
上手く歌えたのに!


ではないのだなぁ。。


もう一度、演奏に向き合う時、
練習する時の意識からアップデートして
自分のより良い演奏を生みだしていきたいです。


いよいよ明日はコンサート


熊本地震を気にかけながら
まだ行動を起こしていない音楽愛好家の皆さん。
チケット代とは思わずに、
熊本を応援しに来てくださいね💕





コメント
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