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心を込めて歌うってなんやねん。

「心を込めて歌いますので」って完全なる歌い手側の主観で、受け取りては「心込めてくれるんや」までしか分からんくねぇか。
 心を込めてるゲージを出せたり、頭にコード引っ付けて数値化できるシステムがもうあったなら話は別なんですけれども…


 ところでわたくし、GARNET CROW ってもう解散してるミュージシャンが好きなんですが、というか曲しか好きにならないわたくしが珍しく好きな曲多かったり、創作のインスピレーションめちゃくちゃ受けてたりするのですが、歌い方が曲調やテーマと相俟ってなんだかダークネスというか、気怠るげでアンニュイ(憂鬱っぽい雰囲気)なんですが、歌ってない時のボーカルはなかなか明るい感じなんですよ。


 心を込めて歌うって言葉はよく聞くんですが、語気を強めたり抑揚をつけること、歌詞に沿った記号的な感情に表面的に乗ること、無理矢理明るく泣かせる感じで歌うじゃないのかも知れないなってことを、このGARNET CROWの曲を聴いていて思いました。

 だって多分であって、わたくしの憶測なのですが、もう解散しているのですがたとえばGARNET CROWが誰かに「flying」(テイルズオブエターニアの主題歌)をプレゼントとして歌う時にやっぱり出だしちょっと気怠るめだと思うんですよね。ちなみにゲーム版のflyingはギターとドラム強めで歌い方もさらに気怠るめ)

  それは曲調のせいだ、ってこともあるのですが。

 じゃあわたくしさんはどう思ったんだよ、って話なんですが、心を込めて歌うって、己のスタイル確立してないと無理くね?ってことなんですよ。
 ぼ〜っとしながら歌わないことっていう意味なのかも知れない、聞き手の目を見ること、聴き手の年齢層や人物像、聴いているるシチュエーションを空想しながら歌うことだったらすまない。
 

 歌のスタイルの確立ってミュージシャンやミュージシャン志望以外なくね?つまり素人ド素人モノマネ歌い手は心を込めて歌えないのか?みたいな話になるんですな。

 モノマネ歌い手のことは置いておいて、自分なりに歌うってことが或いは心を込めて歌うってことなんすかね。いや、心を込めるなら聴いている側に忖度しろ????


 ちなみにわたくしはGARNET CROW好きになる前からflyingはGARNET CROWの楽曲という中に限らず好きな曲TOP10といわず TOP5に入るのですが、歌うと実は結構難しい。サビで急に高くなるところの制御が難しい。サビ前までは地声でいけるのですが。ただinstrumental(オフボーカル)がめちゃくちゃ好きなんですよね。歌ってて楽しいは「夏の幻」(コナンの主題歌)ですかね。終わりのほうで伸びやかになるのでそこでなんか高まる。「Jewel fish」もいいな。多分歌詞的に死別なんですが、曲調だけだとポップなラブソングかなって感じで。
 わたくしがなんだかんだ歌いやすいと思ったのは「夏の終わりの長い雨」ですかね。地声の音域が一番歌いやすいのでね。
 「永遠(とわ)に葬(ねむ)れ」も歌詞に反して実は泣き明かした朝なんじゃないか?って感じの気怠るさで始まるのですが、これもなかなかよい。


 中学校の合唱コンクールは3年間アルトパートを志望していたのですが、地声ソプラノらしいので。低いほうはもしかしたら地声が一番低いまであるな。



 歌はあんまり上手くないんだろうなっていうのが周りの反応みて分かるので、1人のときにしか歌わないんですけどね。絵や文をヘタと言われるより傷付くな、歌については。だから人前で歌えないっていう。ふざけてわざと音外して歌ったりはあるが、ガチ歌はな。


 なんの話や。


 わたくしが心を込めて誰かに歌うこともないし、その相手もいないし、わたくしに歌い方のスタイルがないので、これは漠然とした話で例外はいっぱいあるしどこからでも論破される隙のある意見でした。

 曲調のせいだ、でもその曲調に乗せる歌声にバリエーション出すのが歌手だろうが、どうなんだかな。

 GARNET CROWは思い出補正もあるのでしょうが、わたくしの幼少期から引き摺ってきた世界観にリンクするんですよね。


 心を込める。口で言うのは簡単で、突き詰めると難しい。心を込める。これを本気にしてはいけないけれど、ただ歌われた事実だけをたまに思い返して浸る要素にすればいいのか、難しいわね。


 GARNET CROWの歌い方を気怠るめって言ったのですが、disとかageとかのつもりではなくわたくしの感じ方で、好き嫌いではないつもりです。好きか嫌いかでいうと好きだが。
 公式が「感動的」とか「心あたたまる」みたいなこと言い出すと萎える感じというか、どういう感情抱くかは手前で観てから決めっから…みたいな感じなんで。公式が結末の価値観決めてくれちゃったほうが楽ではあるが、違和感を覚えた時に窮屈になるのでね。いや別にそこまでは考えてないが。

 そのアンニュイな歌い方と歌詞の間にあるものに共感したいのかも分からんね。

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