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デザインひともんちゃく

デザインを愛せばもっとハッピーになるのに、いつも一悶着起こるのは何故か、プロの現場から赤裸々に。

福岡で企画広報塾を開講しました

2005年11月22日 18時24分52秒 | 広報戦略で病院が変わる
深まり行く秋の福岡で、
久しぶりに企画広報塾を開きました。
テーマは、医療現場で増殖を続ける「院内表示」の大研究。
九州各地からはもちろん、広島、なぜか京都から
病院広報の仲間が集まり、
半日(3単位)をみっちり、でした。

院内表示大研究の“補講”をアップ

2005年08月27日 18時48分03秒 | 広報戦略で病院が変わる
HIS研では久しぶりで合宿による企画広報塾を、岡山済生会総合病院らの後援でおこないました。テーマは、数年前に盛んに研究していた「院内表示」つまり、[はりがみ]
です。終わって数日、いろいろ意見や感想をいただきましたが、言い忘れたこと、言い足りなかったこと、間違っていたことなど頭を過ぎり、どうも寝覚めが悪い思いがしましたので、「補講」という形で、A4で4枚ほどの文章を書きましたので、見てください。HIS研のホームページで誰でも見ることができます。http://www.j-his.jp/

病院のウマイ、ハヤイ、ヤスイ

2005年04月24日 15時24分10秒 | 広報戦略で病院が変わる
 「ウマイ、ハヤイ、ヤスイ」とは、よく言ったものですね。いまやこの精神と行動なきサービス業は存在できないでしょう。

 ではサービス業を自認する病院では、この「ウマイ、ハヤイ、ヤスイ」という視点はどのように説明がつけるのかな。利用者の視点で言えば、暮らしの安心において、このサービス価値ほど有難いものはありません。患者本位の医療を目指すなら、これに反する理念を掲げるわけにはいきません。

 しかしこの世の中、よくできたもので、そうとばかりも言えないのです。たとえば本当に美味しい料理を食べたいと思うときは、少々懐を痛めても、少々アメニティが損なわれていようと、時間がかかる店であろうと、そこへ出かけて行くでしょう。美味しい料理はよい食材と腕のよい(給料の高い)料理人が不可欠です。また何十年も喘息で苦しんだ人は、その治癒のために、より高度な専門医に診てもらいたいのが人情です。たとえ電車を乗り継でいく距離にあろうと長時間待たされようと厭わない。人の願望がより個別的で高度な次元を求めるほど、ただ「ウマイ、ハヤイ、ヤスイ」で満足は提供できないのです。

 つまり日常的な何でもないことには「ウマイ、ハヤイ、ヤスイ」という経済観は人々に歓迎されますが、個人的で個別的な要求には「ウマイ、ハヤイ、ヤスイ」の一本槍は通用しないということです。

 ところでこれを考えているうちに、病医院の広報活動にもこの価値観が存在することがわかりました。それは主として「経営者と広報担当」「広報担当と外部委託」の関係においてです。経営者は、最小のコストと最短時間で最高のアウトプットを期待するのが当然だし、同様のことが施設と外部サービス会社のなかにも言えます。しかしそれは同様に、日常的処理の世界で言えるのですが、本当はここ一発の大ホームランが望まれていることも忘れてはならないでしょう。