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デザインひともんちゃく

デザインを愛せばもっとハッピーになるのに、いつも一悶着起こるのは何故か、プロの現場から赤裸々に。

あれから1年、矢の如し

2012年10月29日 17時10分33秒 | 広報戦略で病院が変わる
情報の海をわたるような日々は、
時間の経過を早く感じさせる。
高速の列車の窓から、近くの家々を眺めているようで、
後ろへ後ろへと時がバラバラになって飛んでいく。

こんな時は、もう少し遠くに目をやることだ。
なるだけ現実から距離をおいて、
彼方に興味をもつことである。
歴史や宇宙や哲学もいいかもしれない。

最近になって自殺する人が多いのも、
そんな息苦しい感覚からかもしれない。
無謀な運転で考えられない事故が起こるのも、
そんな幻覚に頭をぶつけるからかもしれない。

情報の津波被害には、それほど目が向けられそうにない。
せめて僕たちは、それを緩和するために
時間を快適にするデザインを思考していこう 。
絆のボタンがあればできると思う。


岡山病院協会での講演から1年だという通知に感謝!
mitameya12



嵯峨野1泊病院広報研修

2012年07月21日 15時28分23秒 | 広報戦略で病院が変わる
昨年に引き続き開講した
「嵯峨野に1泊」の病院広報基本講座。
今年は、沖縄、九州、岡山、和歌山、愛知、東京、長野などから
17名が受講し、寝食をともにしながら交流し学んだ。
特別講師として龍谷大学の築地達郎氏が講演し、
日本の広報の歴史的背景について話した。
終了後の楽しみにしていたトロッコ列車は、
数日前の大雨で沿線に崖崩れが起こり不通のまま。
一時は、折からに激しい雨で身動きもできなかったが、
それぞれに解散していった。

情報あってこそ医療の質

2011年05月29日 17時03分24秒 | 広報戦略で病院が変わる
※本稿は、一旦アップしましたが、一部に問題がありましたので、見直しをおない再度アップしたものです。

そこにイスがあるとします。人は「イス」やイスのありようを、それに相応しい言葉(情報)を使って説明してきました。何ごとも情報の光りを当てることで、その実体が浮き彫りにされ認知されることになります。人間社会に発生し続ける出来事も、高度に情報化されることでニュースとして社会に伝わっていくことになります。 

 ところが同じように医療という仕組みを理解しようとすると、これは、なかなか難しいことになります。ひとつには、医学を根とするものの、途轍もなく大きく動かしがたい広がりや深みがあること、もう一つは多様性、人体のみならず命を育む環境や利用する人々が身を置く社会など、どれをとってもユニークな個別の存在と関係にあり、全体を明確にするほどの情報の光が見つからないことです。

 さ、それはそれとして、今かりに、急に体調が悪くなった高齢のAさんにとって、どうすればよいか、その判断はまことに切実です。「インターネットの時代で情報なんか溢れかえっている」とよく言われます。しかし、一人暮らしというのもあり、救急車が必要という時もあり多様、ケースバイケースです。命や病気・ケガについての確かな情報は、「必要なときに」、「手近にあり」、「わかりやすい」こと、つまり情報の光が当たっていることが絶対条件です。

 このような多様な医療需要に対して、近年、医療界は、その“商品”である医療、その質を上げるための懸命の努力があったように思います。350万人を超えるともいわれる医療従事者のボランティア精神や赤ひげの心意気など、経済界ではあり得ない取り組みや報酬の枠を超えた犠牲的努力を評価してこそ、現在の医療があると考えていいと思います。

 ところが、情報の光の当て方によっては、そんな医療現場に大きな問題があります。それは伝統的に情報を出さない文化といえます。「由らしむべし知らしむべからず」といった風潮は、ほとんどなくなりつつあるようですが、情報を積極的に出そうという意識が旺盛かといえば、そうとは言えません。それは「時間ない」「予算ない」「技術ない」、そして「知識ない」のナイナイづくしが原因という人もいます。さらに「なんでも自前主義」がいっそうブレーキを掛けているとの言も気になります。一括すれば「気がない」なというのが社会の目です。社会に対して発言しない、説明不足の理由も多様なのです。

 よれより、このまま医療現場から「声がでない」のは、「何か奥に理由があるのではないか」と勘ぐられるのが心配です。そのような印象を与えてしまっては、形のない商品を扱うサービス業は失格でしょう。なかでも国民の声を代弁し世論をリードするといわれるマスコミには、そのような見方は当然の成り行きです。このため医療には、国民の暮らしや思いに配慮するためにも、社会との地域の通った対話が求められるところであり、優れた医療機関となる絶好のチャンスでもあります。

 私は、自分の子供を事故(~病院)で亡くして以来、医療の世界に関心をもち、1995年から病院広報の必要性を訴え有志の医療機関とともに提案してきました。医療に素人である私にできることは、サービスの、業としてのあり方や情報提供の重要性について、経済行為に不慣れな医療者のみなさんに、その手段・技術・仕組みを伝え、病院経営のお役に立つことでした。病院などの医療機関が少しでも多くの情報を院内外に送り出し、その反響によって医療サービスを改善してもらえるよう呼びかけてきました。地域の温度差はありますが、多くの賛意を得て、現在154回目の研修講座を企画しているところです。

 多くの病院との行き来で感じてきたことは、そこに立派なイスがあるのに、イスについての一面的な情報しかないということです。医師・看護師不足は日常化していますし、多くの病院が赤字経営に苦しんでいます。そのうえこのたびの震災も相まって疲労困憊の度は増すばかりです。医療の全体像や将来像について、当事者のまともな説明がありません。「もっとも真面目に聞こう」という市民も少ないのが現実ですが、だからといって情報が少ないことを放置していいいはずがありません。

 それらを解決するのは、私たちが伝えてきた病院の広報機能です。病院の広報活動をより活性化させるには、さらなる資源の投入と継続、その信念が必要であり、組織的な取り組みが欠かせません。医療がサービスであろうとなかろうと、その価値は、「知っている人が知らない人に」、思いやりをもって「伝える」ことです。最高の品でも黙って置いて来るようでは、その価値は生まれません。本来の価値を説明し意味を伝えてこそ「質が評価できる」のです。人から人への医療とともに「情報を伝える」、その創出の価値が専門性であり、病院という組織の意義を明確にする「病院広報」はないでしょうか。

NPO法人日本HIS研究センター 代表理事 石田章一


※病院広報とは、医療法でいう病院ではなく、診療所や調剤薬局、老人保健施設などを含む施設が行う広報活動をいう。


組織と社会のコミュニケーション

2011年03月18日 17時02分38秒 | 広報戦略で病院が変わる

京都府の自治体病院が集まって年2回の研修会を開いているが、

今回は、HIS研を代表して講師を務めることとなった。

すでに試行が始まっている「はとはあと」評価を対応させながら、

市民が求める受診判断につかえる情報をどのように生成し提供するか、

いまそのための病院広報が求められる。

まずは「情報の読み書き」からだ。

 

 


横浜市開講記念館で開講

2010年07月24日 10時29分06秒 | 広報戦略で病院が変わる
1995年に始めた企画広報塾の第147回は、
7月22日の午後、歴史ある横浜市開港記念館で開講することができた。

なにしろ大正2年にできた煉瓦づくりで、
シャンデリアの照明など風格と由緒ある会場である。

写真は、横浜らしく勝海舟や福沢諭吉らが乗船して
アメリカへ渡ったといわれる「咸臨丸」の雄姿を画いたもので、
合間に歴史を語る資料を見ることができる。

ちょうどI文庫で「学問のすすめ」を読んでいるところで、
何かの縁を感じてしまう。






分かりやすく情報を伝える技術ー高知版

2010年06月26日 16時00分11秒 | 広報戦略で病院が変わる
折からの暴風・大雨の中、
高知市の江の口コミュニケーションセンターで
開講した第146回企画広報塾に
計34名の病院広報担当たち受講者が集結した。

わからないのは、何がわからないかが、わからないから、
結局なにもわからない。

まず、いま自分が全体の何処にいるか、
そのセンサーを身につけること。

また、コトの認識および認識の仕方は、人によってすべて違う。
よってコミュニケーションとは至難だが、
気持ちを込めて始めることで、なぜかとく伝わる。

終わって高知駅に着いたら、
特急南風は大雨で運休、その代行バスもストップで、
先月の高知に続いて同じような足止めを喰ったことに。

人は辛抱によって磨かれる。
自然の前にタメされている。

もう一度、カツオのタタキを食べてもよいという許可。





医療経営士中級専門講座テキスト出来る

2010年06月07日 17時04分08秒 | 広報戦略で病院が変わる
またまた、お仲間の出版ニュースとなる。

日本医療企画が、病院経営に関わる人材を育てようと、
育成のための教材およびプラグラムを開発している。

その内の「広報・広告・ブランディング」のテキストが出来上がってきた。
NPO法人日本HIS研究センターにおいて、病院広報アドバイザーや広報プランナーとして活躍しているメンバーが執筆している。

総監修は、川渕孝一氏。石田章一は序章を執筆した。
講座を受講しなくてもテキストだけ購入できる。




医療健康情報リテラシーと倫理

2010年05月27日 14時13分51秒 | 広報戦略で病院が変わる
京都駅前のキャンパスプラザで広報塾・戦略講座を開いた。
ゲスト講師は、京都大学医学研究科の中山教授で、
医療情報の倫理やリテラシーについて話していただいた。

続いてケアレビューの加藤社長が、病院広報と病院債について話し
これからの病院広報と地域医療のありかたの一端を見た。

最後に、石田章一がこれからの病院広報事情に対応する
HATO・HEART(はとは~と)事業について提案した。

わかりやすくする技術と理論講座

2010年04月21日 11時02分47秒 | 広報戦略で病院が変わる
久しぶりで熊本での企画広報塾を開講した。
4月17日の午後、会場の提供をしていただいた
医療法人横田会向陽台病院デイケア棟に約30名が
4時間の研修に挑んだ。

後半のワークショップでは、
掲示物などをわかりやすくする方法や進め方を
カードによるディスカッションを行い、
専用のチェックリストにまとめて仕上げた。
(最後に写真撮影・田村理事)