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デザインひともんちゃく

デザインを愛せばもっとハッピーになるのに、いつも一悶着起こるのは何故か、プロの現場から赤裸々に。

ロゴマーク変更

2011年12月07日 08時56分43秒 | HIS 病院ブランド戦略論
STAR BUCKSのロゴマークが変更され、
アメリカで大きな成果(経済効果)が出ていいることは知っていたが、
変更後のデザインを実際に見る機会はなかった。
ところが昨日、新幹線新大阪駅内の店で見つけた。
うるさい周囲のタイプフェースが消えて、
心なしか、女神さんが明るく美人に見える。
でも、客の何%がこの変更を認知するであろうか。
雑誌やテレビでやらない限り意識されないだろう。
ポイントはこの「意識されない」、
つまり、無意識が意識されている点にある。
特にロゴマークには、その計算が不可欠。
知らないうちに、好きになっているという
心理学の知見が生かされていなければらない。
特に病院のロゴには、そのタクラミが欠かせないが、
病院人は、想いを目の前の算数に頼ることが多いので、
いつも残念でならない。
人間社会にとって、算数とアート、どちらも幸せの妙薬なのに。


「はとはあと」評価

湯川れい子とHIS研究会

2011年11月06日 08時48分54秒 | HIS 病院ブランド戦略論
第47回HIS研究会は、地元福田病院の主幹により
熊本市のキャッスルホテルで開会した。
初日の昨日は、代表者会などの各会議が行われたあと、
記念講演と懇親会が行われ、全国の産婦人科医院の医師・職員ら推定約500名が
ホテルの大ホールに一同に会した。
三宅代表(三宅医院院長)らの挨拶のあと、
ジャズ評論家の湯川れい子さんが講演し、
戦前からのエピソードを交え、日本のジャズについて話した。
そのあと福田しげ子さんのピアノ演奏で「A列車で行こう」など、
4曲がリズミカルに演奏され、次第に会場は盛り上がって行った。


このHIS研究会と日本HIS研究センター(NPO)は、出生は全く違うが、
いまや20年以上の人と情報の交流がある。
いずれこのことを当ブログで紹介したい。



レセプショニスト

2011年05月21日 08時32分40秒 | HIS 病院ブランド戦略論
このほど、HIS研メンバーの柳靖子さんが、
彼女のライフワークである病院の「レセプショニスト」について
その対談集を出版した。
病院の「受付」と「レセプショニスト」はどう違うのか、
いろいろと議論してきたが、端的にいうと「ただマニュアルどおり」ではなく、
より広い医学的教養を身につけ、治療サービスの入口をガードできる受付機能ということのようだ。

受付は、要望や情報の入口でもあるが、満足や情報の出口でもあるという意味から、
病院広報の重要拠点でもあると考えられると、そんなことを話し合ってきた。
読後感。できれば、もう少し持論の展開がほしかった。
出版社は「医療タイムス」、ぜひお読みください。

あっ9時!。散歩、ん・・・・ほんとは思歩?。


京大病院オープンホスピタル2010

2010年08月07日 14時05分53秒 | HIS 病院ブランド戦略論
前回あたりは、京大病院看護フェアであった。
なんともモッタイナイ気がしていたが、
今年は、以心伝心となったのか、地域に開かれた病院イベントとなった。

内容は、パネル展示や体験コーナー、就職案内、見学ツアーに加え、
「京大病院寄席」に桂吉弥・桂二乗など米朝一門が加勢した。

タイトルは、上手くまとめた。
「京大病院の今を知り自分の未来をつかむ一日」とあった。
患者にも、職員にも、意味ありの志向を感じるフェアであったようだ。


バラバラで、いっしょ

2010年04月15日 10時35分18秒 | HIS 病院ブランド戦略論
以前にもここで紹介した記憶がある。
京都・東本願寺の緑地に建っていて、
どんな名言にも負けない強さと深さがある。

バラバラは自由であるが、悩みがついて回る。
一緒であれば、安心で暖かいが、不自由で鬱陶しい。

みんなバラバラがいいのに、何かで一緒に繋がっていたい。
ならばバラバラで、いつでも一緒である社会を意識しよう。

わたし、あなた、みんな。時空を超えて。







月刊保険診療

2010年02月12日 13時53分53秒 | HIS 病院ブランド戦略論

“魅せる”ためのポイント22
~地域や患者から共感と信頼を得る技術~が掲載された
「月刊・保険診療」2月号が、今日、出版社から送られてきた。

同様の原稿は、昨年、「看護展望」にも掲載されたが、
“魅せる”は本心ではないので、止めてほしかった。

“魅せる”という特別な技術ではなく、
医療の質そのものが、患者の期待や希望にそうものであってほしい。

医療の質(複雑な専門性)は、利用者には理解できないところがある。
自ずとそこに憶測や不安が生まれるので、可能なかぎりの説明が必要になる。
その可能なかぎりの説明努力に
“ノンバーバル”コミュニケーションがなにより必要になる。
そこが、またそれ認知心理学のような「専門」の世界となり、
誠にややっこしい。

「行列のできるラーメン店」は、行列というシグナル・サインと
味という実感(期待充足サービス)の両面からのアプローチが必要、
と言っているが、診療報酬というメニューに生きる専門家の、
何人の人がこの表層価値のロジックが理解できるだろう。

ま、いっぺん読んでみて、おくれやす。
(みためや)



20年経った仙台SSメディカルビル

2009年12月23日 17時01分50秒 | HIS 病院ブランド戦略論
定礎を見たら昭和63年とあるから、
すでに20年を経たことになる。

祝日で中に入ることはできなかったが、
懐かしい院頭のサインに出会えた。

ステンレス製の製缶によるデザイン、
シート文字を除いてビクともしていない。

当時、我が国初のグループ診療として注目された。
毎月のようにHISの講演に出かけた頃の思い出のひとつである。

このあと、院長と再会する。


気になる院内の環境と情報

2009年12月12日 11時58分04秒 | HIS 病院ブランド戦略論
自分のことで病院に行っても、院内の環境と情報が気になってしまう。
たとえばの話だが、診察室のスライドするドアに貼られた「お知らせ」。
少なくとも、読まなくては意味が通じない情報。

読み始めたとしても、いつドアが開いて、貼り紙は戸袋の中へ。
ドアは空間遮蔽と仕切りと同時に、人や車椅子が行き来するから、
ドアが開いてデアイガシラということもありそう。

しかも、貼り紙は彩度の高い多色で全面装飾され、
おまけにコミックなビジュアルが力強くレイアウトされている。
まさに、その世界に閉じこもった人々の“傑作”となっている。

今回の例は、ラミネートがなかってよかったが、
これをするとハレーションで最悪のシナリオとなるところだった。
聴くと、このような情報は部門毎に必要に応じて作成するらしい。
それも頑張る部門や医療職ほど、表示に凝るらしく、
折角の環境設計が無惨にも台無しになっている。

経営学には、このような目線はない。
これから病院に必要なのは、MFA(芸術修士)ではないかという人もいる。
最近、デザイナー経験者を採用している医療機関も増えているが、
このことを医療のことだからと手仕事で終わってはならない。
アートディレクターが、統合的に決定を指導することが適切だろう。

医療が変りつつある今、医療の送り手と受け手の間にギャップがあってはならない。
基本的なところでシッカリとした共有認識をするためのワークショップ。残席あり。

12月18日(金)午後13時~18時
京都駅前のメルパルク6階

問い合わせ、申込など詳しくは
NPO法人日本HIS研究センター
http://www.j-his.jp