おにかさごとその仲間たち

ヴィニ・ラコントでお出ししているお料理やワインのご紹介&スタッフのひとりごと

お料理とワインの相性 その3

2012-08-28 23:44:16 | 営業のご案内
ヴィニ・ラコントでお出ししているお料理とワインの相性はいかに?
かれこれ前回から間が空いてしまいました。
お待ちかねしてすみません!

③グリーンアスパラのビスマルク風


当店オープン当初からの人気の一皿。
焼いたアスパラガスの上に半熟の目玉焼きを乗せたお料理です。
茹でずに焼いていますので、アスパラが持つ野菜の甘みを味わえます。

ビスマルクとは、プロイセンの鉄血宰相とも呼ばれた人物の名前。
ドイツの統一を目指して奔走した、ドイツ帝国の初代宰相です。
歴史の教科書に出てきた肖像画では、ひげをたくわえ、ややしかめっ面をした、威厳のある風貌をしていました。

そんなビスマルクさん、大の玉子好きで、日に15個も食べることがあったのだとか。
大食漢でお酒も浴びるように飲んでいたそうです。
かなり豪快な方だったんですね。

ビスマルクさんが玉子好きだったということから、玉子を使ったお料理、特に目玉焼きが乗ったお料理がビスマルク風と呼ばれるようになりました。
例えば、ハンバーグに目玉焼きを乗せればハンバーグのビスマルク風。
ご家庭でも簡単に「○○のビスマルク風」が作れそうですね。

さて、アスパラのビスマルク風に相性のよいワイン。
一番しっくりきたワインは、なんとシャブリでした。
これはスタッフ一同意外な結果でした。
このお料理は玉子にオリーヴオイル、粉チーズを使っています。
イメージから軽めの赤ワインが合うのではないかと予想していたからです。
もちろん、ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌとも合いました。
でも、いろいろ試した中でベストな組み合わせはシャブリのように感じられました。

ドメーヌ・ド・ピス・ルーのシャブリは、ドライな味わいながらもピュアな果実味とミネラルからくる旨みがよいハーモニーを奏でています。
溌剌としたフレッシュな酸もあるのですが、ツンツンしてないのです。
玉子のコクを柔らかに包み込んでくれ、さらにはアスパラの持つ青っぽい風味や甘みも引き出してくれました。


④とうもろこしとベーコンのキッシュ

こちらのお料理もヴィニ・ラコントの定番のもの。
詳しい内容については、7月23日付のブログをご参照ください。
とうもろこしとベーコンのキッシュ

とうもろこしの甘みと食感、ベーコンの芳ばしさ、そしてチーズの風味が楽しめる一皿です。
前回の記事では、「厚みのあるアルザスの白ワインやフルーティーな赤ワインと一緒にいかがでしょうか」と書きました。
が、今回グラスワインのリストに載っているものの中で試した結果は、アスパラに引き続きこちらもシャブリが最も相性よく思われました。

造り手のドメーヌ・ド・ピス・ルーに依るところが大きいかもしれません。
素直な味わいが、食材の風味を生かしつつ、お料理を引き立ててくれるのです。
このシャブリ、なかなかやります!

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