アメリカ帰国者が日々の出来事・人生・世の中などを語るブログ

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モーセの十戒「殺してはならない」は、全ての殺人に当てはまるのではない~出エジプト記20章から

2016年08月09日 | 人間について
よく、キリスト教では「人を殺してはならない」と教えられているのに、昔の十字軍やイスラエルの様に何故人殺しをするのか?ということを良く聞く。私もこれまで、日本やアメリカの教会のあちこちで礼拝に参加していたが、これに関して、はっきり説明してくれる牧師にお目にかかったことがなかった。中には、どんな場合でも、戦争においても人を殺してはいけない、と教える人も多く、特に日本人クリスチャンの多くは、「戦争は何が何でも絶対にダメ!」と信じている人も多い。

この「人を殺してはならない」という個所は、旧約聖書の出エジプト記20章13節に記載されているが、英語では"murder"と翻訳されており、これは明らかに不法に人を殺害したこと指す。また、聖書の原文のヘブル語では、「ラツァック」という言葉が使われ、これは人が故意に、又は計画的に、不法に人を殺害した場合だけを指している。

つまり、自分の身を守ろうとする正当防衛や、他国からの攻撃に対して自国を守るための反撃、また殺人を犯した罪による死刑は、これらに該当しないのだ。

もちろん、戦争や死刑制度などは神様が望むはずはないのだが、人間に罪がある以上、悪がはびこることは避けられず、この世に悪が増殖するのを防ぐための抑止力として神様が用いられることがある。人類全ての人達が、人々の罪を贖うためにイエスを遣わした神様を信じればこのようなことをする必要は全くなかったのだが、アダムとイブが罪を犯してしまったために、私達人間は神様なくして生きることに慣れてしまい、自分勝手に生きるようになった結果、今のような、どこへ行っても殺人やテロが多く100%安全な場所はない、混沌とした時代になってしまったのだ。

もうすぐ日本は終戦71年目を迎えるが、日本は今、中国と北朝鮮の脅威にさらされている。世界で唯一の被爆国である日本としては、核を決して保有してもらいたくないのだが、もし北朝鮮からのミサイルが日本に墜落した、もしくは中国から攻撃された場合、日本は一体、どうやって自分の国を守らなくてはいけないのだろうか?

残念ながら、そのことを真剣に考えなくてはいけない時代に入ってしまっている。アメリカの大統領選の行方が気になるが、いざ、日本と中国が戦争になった場合、どちらの大統領になっても、アメリカは助けてくれないだろう。ある情報によると、ヒラリー・クリントン氏は、長年、中国から金銭的支援を受けており、陰で深い関係にあると言われている。一方でトランプ氏は、朝鮮半島で戦争が起こっても米軍は手を出さない、とはっきり言っている。つまり、どちらが大統領になっても、日本はやはり、自分達で国を守るしかないのだ。

先日、第3次安倍内閣の大臣が発表されたが、その中で、極右のタカ派と言われる稲田朋美氏が防衛大臣に起用された。これを聞いた時、なんとなく虫唾が走り、嫌な予感がしたが、これもきっと現在の中国や朝鮮半島での情勢を踏まえて、敢えて彼女を起用したと考えられる。

全ての国や他の権威は、神によっておかれたものであり、たとえそれらの人達が神様を知らない人達でも、全てのことは、神によって働かれていることを常に覚えておく必要がある。それが、たとえ間違った方向にいっても、悪がさらにはびこっても、神様がそれをしばらくお許しになることもある。しかし、地球最後の日、神がこの世に再臨する時は、全ての悪が打ち砕かれ、勝利するのである。

神を信じる人は、この世に希望を置いているのではなく、神に希望をおいているので、世界がどんな状況に陥っても希望がある。また、神といつもつながっていれば、この困難の多い世の中においてどう生きていけばよいか、何をするべきかを知ることができるので、たとえそれが辛くても決して失望することはない。

希望はこの世ではなく、キリストにある、と新約聖書でイエス様がおっしゃっていたが、その希望は、この世が与える希望とは違う、とはっきり聖書では述べている。今のこの混乱の多い世の中で不安を感じる人は、まず聖書を読んで頂きたいと思う。

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