アメリカ帰国者が日々の出来事・人生・世の中などを語るブログ

日本に帰国して矛盾だと感じたこと、人生における発見や日常のことなど色々語ります

納得できる治療をしてもらうには~子宮筋腫の手術、その後~

2021年05月19日 | 医療について

最後にブログを書いてから大変ご無沙汰してしまいました!

自身の子宮筋腫の手術について、3年前に下記のブログを上げましたが、

セカンド・サードオピニオンは必ず取った方がいい理由

あれからどうなったかと言うと、コロナウィルスの影響で入院が延期となり、その間に8㎝だった筋腫が急に大きくなって20㎝ほどに達したため、9月になってコロナが少し落ち着いた時期に入院し、無事、筋腫だけを摘出することができました。

私の場合、筋腫が難しい場所から発生していたために4時間にも渡る手術になってしまいましたが、幸い、大変腕の良い主治医に恵まれ、出血はたったの400㏄で済み、輸血することなく手術は無事終えることができ、予定通り無事退院することができました。

急激に大きくなったので、悪性腫瘍の疑いがあったのですが、その後の生検検査の結果、良性だと判明し安堵しました。

ここまで筋腫が大きくなった場合、子宮全摘が一般的だと思うのですが、担当医が悪性の可能性は低いとおっしゃっていたのと、私自身、なんとなく良性腫瘍という気がしたので、これはある意味、賭けでもありましたが、良性を信じて子宮筋腫核出術に踏み切りました。後になって、その決断が正しかったことが分ってよかったと思いました。

その後の体調の回復は目を見張るばかりで、手術後1か月目には早くも走れるくらいになり、3ヵ月目にはすっかり元の生活に戻りました。通常よりもかなり早い回復でした。子宮を温存したお蔭で体調の変化も全くなく、生理も手術後1か月目には早くも訪れ、これまでよりもずっと元気で健康に過ごしております。

子宮を取ってしまうと、急に更年期障害が訪れたり、体調にある程(ある人にとっては大きな)変化が出ることはどうしても避けられません。何故なら、子宮を取ってしまうことで体の血流が変わり、本来あった臓器がなくなるわけですから。多くの医師は、子宮を取ると生理もなくなるし、楽になるよ、と勧めている方が多いと聞きますが、子宮は子供を産むだけにあるものではありません。更年期になって生理がなくなっても、子宮はそれなりの役割を果たしているので、温存できるのなら温存するに越したことはないのです。このような事実を産婦人科医は患者には絶対に伝えません。

また、子宮摘出の手術は、子宮筋腫核出術よりも簡単な手術なので、多くの医師がやりたがる事実もあります。子宮筋腫核出術はより高度なスキルを求められる手術なので、この手術に慣れた医師を探した方がいいでしょう。幸い、私の担当医はその大学病院の産婦人科でもNo.2と言われる大変経験豊富な医師で、手術の腕前もさることながら、人間的にも部下や同僚、患者さんからも慕われ、尊敬されている医師だったので、このような良い担当医に恵まれ、自分は本当にラッキーだったと思いました。

子宮を取らないと命に関わる状態の方は致し方ないと思いますが、そうでない方は、年齢に関わらず、子宮を本当に取る必要があるのか、自分なりによく調べて、他の病院の医師の意見も聞き、納得できる治療を是非してもらいたいと思います。私は今回のこの手術で1年ほどかけ、ありとあらゆる所からリサーチをし、勉強をして、病院も3件回り、自分なりに納得できる治療をすることができて、本当に満足しています。このような行動を決して面倒がらないようにして下さい。あなたの体は、あなたしか守れないのですから。

新約聖書のマタイの福音書7章7節にこんな言葉があります。

「求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます。」

一生懸命正解を求め続けると、神様は必ずあなたにとってベストな答えを与えて下さいます。その治療に納得できないのであれば、諦めないでどうぞ探し続けて下さい。もし、英語ができなくて海外の情報などが欲しい場合は、英語ができる人に頼んでみて下さいね。