人の悪いことばかりをとがめて自分を反省せず、 2015-11-10 | 人間関係 人の悪いことばかりをとがめて自分を反省せず、自分を修めないと、怒りや恨みが多くなり、わが心は穏やかにならない。反省する工夫をすべきである(貝原益軒)。 ◇読んで思ったこと:他人の振る舞いに疑問を感じたら、わが身はどうかと反省するようにする。 ◇引用元:日本の名著「貝原益軒」中央公論社
道が明らかにならないのは、すぐれた人は才能に任せて出過ぎた理解をし、 2015-11-09 | 自分自身 道が明らかにならないのは、すぐれた人は才能に任せて出過ぎた理解をし、劣ったものはそこまで理解が及ばないからだ。道が行われないのは、聡明な人は知恵に任せて出過ぎたことをし、愚かなものはよくわからないでそこまで実行が及ばないからだ(中庸)。 ◇読んで思ったこと:やり足りないのもよくないが、やりすぎも同じようによくない。 ◇引用元:金谷治「中庸」岩波文庫
人を許しても、人に許してもらおうなどと甘えた心を持ってはならない 2015-11-07 | 自分自身 人を許しても、人に許してもらおうなどと甘えた心を持ってはならない。他人の悩みを自分のものとして、自らは謹んで尊大な気持ちを一切持たず、貧しい地位にも満足して、古人を目標に努力する(西郷隆盛)。 ◇読んで思ったこと:歴史を読んで過去にも自分と同じように悩み、困難を乗り越えてきた人の存在を知る。昔の人の努力発奮を知り、自らを高めようと努力する。読書と実践を繰り返すうちに、古人があたかもすぐそばにいるように感じる。古えの無数の先人が、自らの師となる。 ◇引用元:猪飼隆明「西郷隆盛 南洲翁遺訓」角川ソフィア文庫
歴史に暗くその変化に通じないのであれば、 2015-11-05 | 人間関係 歴史に暗くその変化に通じないのであれば、一人狭く偏った見解を抱くものとなってしまう。一方、書物を学ぶにとどまって自ら工夫をしないのであれば、応用ができがたい。そこで現在のことについて徹底的に調べ明らかにし、古えと今との時代を考え、そこに書物の上の学問を生かしていくべきである(山鹿素行)。 ◇読んで思ったこと:書物を読んで、歴史を知り、現在の実務に試してみる。うまくいかないことが起こるので、時代背景の違いを考えて、適用の創意工夫をする。こうした試行錯誤の中から、新しいものの見方や考え方が生まれてくる。 ◇引用元:日本の名著「山鹿素行」中央公論社