自分のために読む、古典のひと言

昔の本を読んで、考える。昔の人は、何を思ったのか。

「心を尽くす」とは心の持っている全力を発揮するということである。

2016-02-27 | 自分自身
「心を尽くす」とは心の持っている全力を発揮するということである。一日より二日、三日より百日、千日と功を積み上げてゆくならば、最後には心の全力を発揮するようになる。それゆえにまずその第一歩をこの一事、そして今日というこの一日から踏み出すがよい。また「心を存す」とはこの心を散らぬように日夜胸に抱いていることであって、この努力が積み上がると、心を尽くすという境地に至る(吉田松陰)。

◇読んで思ったこと:何かをやり遂げようとするならば、まず道筋を決めることである。道筋を決めたなら、努力を長く続けられるような工夫を考えることである。1週間に1回・1時間何かをがんばるよりは、10分の頑張りを毎日続ける方が良い結果に結びつく。
◇引用元:近藤圭吾訳注「吉田松陰 講孟劄記」講談社学術文庫