自分のために読む、古典のひと言

昔の本を読んで、考える。昔の人は、何を思ったのか。

人生の境遇はさまざまあるといっても、順境・逆境の二つ以外ではない

2016-05-10 | 自分自身
人生の境遇はさまざまあるといっても、順境・逆境の二つ以外ではない。小人は順境にあって驕り、逆境にあって悲しむ。君子は順境にあっては物事を成し遂げ、逆境にあっては自分の徳を養う(熊沢蕃山)。

◇読んで思ったこと:苦しいときに何をするかを見れば、その人の素養がわかる。人生の下り坂で我慢し、準備に励む人は大物だ。下り坂の後は、必ず上り坂がやってくる。そのときを信じて準備に励む者は、いざ順境に入った時に事を成し遂げる。
◇引用元:日本の名著「熊沢蕃山」中央公論社