平成22年度 被災地支援・災害ボランティア情報(53号)
東北地方太平洋沖地震(第12報)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
平成23年3月27日(日)16時30分発行
全国社会福祉協議会 地域福祉部
全国ボランティア・市民活動振興センター
http://blog.goo.ne.jp/vc00000/
===========================================================
本会で把握した、東北地方太平洋沖地震、長野県北部の地震の被災
者のための支援活動や社会福祉関係の状況等をお知らせいたします。
■被災地のボランティア・NPO活動情報
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
災害ボランティアセンターは続々と設置され、それまで市町村内、
通える範囲としていたボランティア募集から、徐々に外部支援の要
請が増えてきています。
一方で、依然として、支援拠点が手狭なため、ボランティアの受
け入れが十分できないところもあります。
被災地のライフラインや交通機能も徐々に回復する中、より適切
な場所に災害ボランティアセンターの拠点を移したり、駐車場にプ
レハブコンテナを入れるなどして、ボランティア受け入れのための
環境整備がすすめられています。
一方で、地域によっては、いまだに電気、水が通じてないところ、
地元のボランティアが食事を十分にとれないところなどもあり、支
援がなかなか本格化できない状況も見られます。
また、避難所へのヘルパー派遣の要請などが出ています。県災害
ボランティアセンター及び本会では、専門職団体などへの派遣調整
を図っています。
開設されているボランティアセンターと、一部聞き取りの情報は
以下の通りです。
┏━━━━━━━━━━┓
青森県(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
青森県福祉救援ボランティア活動本部(青森県社協、3月12日開設)
県内2ヶ所に災害ボランティアセンターが設置されています。
県センターHPはこちら
http://www.aosyakyo.or.jp/00_new_joho/new_joho/20110316/saigaishien.pdf
┏━━━━━━━━━━┓
岩手県(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
岩手県災害ボランティアセンター(岩手県社協、3月11日開設)
県内13ヵ所に災害ボランティアセンターが設置されています。
県センターHPはこちら
http://www.iwate-shakyo.or.jp/
┏━━━━━━━━━━┓
宮城県(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
宮城県災害ボランティアセンター(宮城県社協、3月15日開設)
県内22ヵ所に災害ボランティアセンターが設置されています(仙
台市を除く)。
県センターHPはこちら
http://www.msv3151.net/index.html
┏━━━━━━━━━━┓
仙台市(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
仙台市災害ボランティアセンター(仙台市社協、3月14日開設)
市内5ヶ所に現地センターが設置されています。
市センターHPはこちら
http://www.shakyo-sendai.or.jp
┏━━━━━━━━━━┓
福島県(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
福島県災害救援ボランティア本部(福島県社協、3月11日開設)
県内24ヶ所に災害ボランティアセンターが設置されています。
白河市災害ボランティアセンターは市役所内から社協に移設しま
した。
県センターHPはこちら
http://www.fukushimakenshakyo.or.jp/
┏━━━━━━━━━━┓
茨城県(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
茨城県災害ボランティア支援本部(茨城県社協、3月12日開設)
県内22ヵ所に災害ボランティアセンターが設置されています。
県センターHPおよびツイッターはこちら
http://www.ibaraki-welfare.or.jp/
http://twitter.com/ibashakyo
┏━━━━━━━━━━┓
千葉県(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
千葉県災害ボランティアセンター(千葉県災害ボランティアセン
ター連絡会、3月16日開設)
県内3ヶ所に災害ボランティアセンターが設置されています。
県センターHPはこちら
http://chiba-saigai-vc.info/
┏━━━━━━━━━━━━┓
長野県栄村(3月27日現在)
┗━━━━━━━━━━━━┛
栄村復興支援機構「結い」が3月18日発足しました。
栄村、(社福)栄村社会福祉協議会、(特活)雪の都GO雪共和国、
(特活)栄村ネットワーク、(社)みゆき野青年会議所等により運営さ
れています。
インターネットからボランティアの事前登録をお願いしています。
HPはこちら
http://kaigo.nsyakyo.or.jp/sakae/
なお、刻々と状況は変化します。各災害ボランティアセンターの
最新情報はそれぞれのWebサイトも参考にしてください。
■ 募金活動
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━┓
活動支援募金
┗━━━━━━┛
○中央共同募金会は、地震災害におけるボランティア・NPO活動
支援のための募金を募集しています。
期間:平成23年3月15日~平成25年3月31日
詳細はこちら
http://www.akaihane.or.jp/topics/detail/id/61/
■ 全国社会福祉協議会の取り組み
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━┓
本部設置
┗━━━━┛
◆本会に東北地方太平洋沖地震福祉対策本部を設置(3月12日)し
ています。
詳しくはこちら
http://www.shakyo.or.jp/saigai/touhokuzisin.html
┏━━━━━━┓
生活福祉資金
┗━━━━━━┛
生活福祉資金貸付において、今般発生した地震により被災した世
帯に対する緊急小口資金の特例貸付が開始されています。
対象は、
・災害救助法の適用となった地域及び被災したため特例措置が
必要な地域として各都道府県知事が設定した地域に住所があ
り、当座の生活費が必要な世帯。
・貸付金額は、原則10万円以内。
他県に避難している世帯も、避難先の県社協において必要事項が
確認できれば貸付対象となります。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
全国の社会福祉協議会による職員派遣
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
被災地における情報把握、災害ボランティアセンターの運営支
援および生活福祉資金貸付支援を行うため全国の社協職員の派遣さ
れており、現在(3月27日時点)176人が派遣、活動しています。
この派遣は、全国の都道府県・指定都市社協、市区町村社協の職
員が、5日程度を単位に現地入りするもので、全国を6ブロックに
分け、2ブロック単位、岩手県、宮城県、福島県を担当して支援を
行うものです。
現在、市町村社協の災害ボランティアセンターの立ち上げ支援、
運営支援、さらには避難所における相談支援や生活福祉資金(緊急
小口資金)特別貸付の相談などにあたっています。
■ 関連団体の取り組み
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔東日本大震災支援全国ネットワーク〕
支援活動に取り組むNPO、NGOの連携の場として「東日本大震災支
援全国ネットワーク」が発足し、活動を開始しました。
各NPO、NGOが取り組みを開始していますが、お互いの情報を交換
し、連携していくことを目指しています。
全国社会福祉協議会としても、情報交換を連携して行い、協力し
ていきます。
http://www.jpn-civil.net/
〔災害ボランティア活動支援プロジェクト会議〕
災害支援ボランティア活動支援プロジェクト会議では、岩手県へ
4名、宮城県へ3名、福島県へ6名、運営支援者として派遣し、状況
把握及び被災地災害ボランティアセンターの運営支援(コーディ
ネート)、活動物資の調達等を行っています。
災害ボランティア活動支援プロジェクト会議とは、企業、社会福
祉協議会、NPO・共同募金会が協働するネットワーク組織です。
(2004年に発生した新潟中越地震の後、復興活動への助成や活動の
検証調査を行うため2005年1月に中央共同募金会に設置)
災害ボランティア活動の環境整備をめざしており、人材、資源・
物資、資金を有効に活用するため、現地支援を行います。
http://www.shien-p-saigai.org/
■ 各地の支援状況
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(宮城県の状況)
宮城県災害ボランティアセンターは、県外からのボランティア受
け入れ可能な市町村の災害ボランティアセンター情報を提供してい
ます。
http://www.miyagi-npo.gr.jp/201103_npojoho.htm
<石巻市>
石巻市災害ボランティアセンターは、市社協事務所が被災してい
るため、石巻専修大学を拠点に、石巻市社協職員が20名体制で担当
し、休みなく活動しています。
また、ヘルパーは避難所で活動しています。
同センターは、3月15日に設置され、ボランティア活動は、当初、
避難所の手伝い、救援物資の仕分けがメインでしたが、それに加え、
個人の居宅の片付け、畳、家具の搬出等の活動を行っています。
25日には172名のボランティア登録があり、27件の活動が行われま
した。
これまでの登録累計は413名となっています。
社会福祉協議会が行うボランティア派遣だけではなく、多くのN
GO・NPOの方々が集まり、それぞれの分野で活動しています。
被災された方々により適切に支援できるよう、調整する場として
「石巻支援連絡会」が設置されています
石巻市災害ボランティアセンターHP
http://www.camper.ne.jp/npo/ishinomaki/?p=26
<南三陸町>
南三陸町災害ボランティアセンターは、3月26日(土)に開設さ
れました。コンテナ等を並べてボランティア受け入れのための環境
整備をすすめています。町内には避難所が40か所以上あり、ライフ
ラインが徐々に復旧しつつある状況です。
<松島町>
松島町災害ボランティアセンターでは、ニーズが増加しています。
同センターは、27日、「地震・津波で被災した住宅の片付け等のボ
ランティア募集、看護師、ヘルパー2級以上、理学療法士資格を持
つボランティアの募集を呼びかけています。
26日現在で、94人のボランティアが活動中で、そのうち、県外か
らは17都道府県46人が参加しています。
関連ページはこちら
http://www.town.matsushima.miyagi.jp/01towninfo/00zuiji/110327_saigaitaisakuhonbu_news.pdf http://www.town.matsushima.miyagi.jp/01towninfo/00zuiji/saigaibora.html
(福島県)
<喜多方市>
喜多方市社協の喜多方市災害ボランティアセンターでは、ブログ
で日々の支援活動を掲載しています。避難所開設当初よりボランテ
ィアセンターは「あそびひろば」を開設し子どもたちが過ごしてい
ます。また同社協の運営する保健福祉センター等では、避難証明書
を持参の方に無料で入浴施設を開放しています。
http://kshakyo.exblog.jp/
<相馬市>
相馬市災害ボランティアセンターでは、東北自動車道の全面開通
により、各地からボランティア活動を希望される方々の問合せが増
えています。同社協では、ブログで交通案内等を情報提供していま
す。
http://d.hatena.ne.jp/somasaigai/
■ ボランティアや支援活動を考えている方へのメッセージ
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ボランティアや支援活動を考えているみなさんへ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
被災地支援のボランティア活動は、支援を求める被災地の方がた
のニーズと、支援をしたいという方がたの熱い思いによって成り立
っています。これがすれ違うことがないよう、ボランティア活動を
希望される方は、特に次の点に注意していただきたいと思います。
1.被災地へのボランティアについては、被災地に入る前に的確な
情報入手をしてください。
被災地の災害ボランティアセンターの設置がすすんでいますが、
現地での緊急支援、状況の把握、道路等交通網の遮断、燃料・物資
不足等により、センターを設置しているところでも、「通える範囲
の方」などとしており、自力でセンターに来られる人、食事・水は
自ら持参することを求めているところが多い状況です。
また、受け入れ体制が整っていないところ、活動希望の方が多く
集まりすぎたというようなところ、被災の程度がそれほどではない
ため、市町村内で十分に対応できる、他の地域を支援していただき
たいとしているところもあります。
したがって、当該のボランティアセンターのホームページなどで
十分に確かめていただくことが必要です。
また、NPOなどが行っている支援活動に参加をするという方法も
あります。
今なお現地に入れない状態がつづいているところもあります。そ
こでは、災害支援の経験やノウハウを豊富に持つNPOがやっと入れ
るという状況ですが、このような地域もやがて、支援を呼びかけい
くこととなると思います。
ボランティア募集等に関する新しい情報は随時発信します。
2.十分な準備をお願いします。
上記のような状況ですので、食料、水の確保、移動手段の確保、
状況によっては寝袋等の準備が必要です。まだ寒いので、衣服にも
配慮が必要です。
さらに、必ずボランティア保険に加入してください。通常のもの
ではなく、天災タイプに入ることをおすすめします。
在住地等(又は出発地)の社会福祉協議会で加入してください
(自己負担が原則です)。
災害復旧作業に尽力している被災地の負担を少しでも軽減させる
ため、ご理解とご協力をお願いいたします。
また、居住地の社会福祉協議会で事前に保険に加入していおけば、
被災地までの移動における事故も補償対象となるので安心です。
【ボランティア保険について】
ボランティア活動中の様々な事故によるケガや損害賠償責任を保
障する保険があります。活動場所と自宅との往復途上の事故も補償
の対象となります。ボランティア自身の食中毒や感染症も補償され
ます。
全社協が実施しているボランティア活動保険の場合、年額490円
(天災Aタイプ)、720円(天災Bタイプ)により、地震、噴火、
津波によるケガも補償されます。
補償期間は1年間(4月1日~3月31日の年度単位)ですのでご注意
ください。
ボランティア保険の詳細はこちら
http://www.fukushihoken.co.jp/
3.支援物資の送付は都道府県等を通じてお願いします。
被災地に、個人から多くの物資が送られますと、量の多さや物品
の仕分けの困難さ等でせっかくの善意の物資がかえって、被災地に
大きな負担がかかることになる恐れがあります。
そのため、現在、被災地では個人の方からの直接の送付は受け付
けていない状況です。
物資については、都道府県が取りまとめて被災地に送付するルー
トが確立されてきていますので、都道府県のホームページで詳細を
ご確認ください。
また、社会福祉法人、NPO法人でまとめて送る動きもあります
のでそこへの参加も考えられます。
義援金や災害ボランティア活動の資金への募金もぜひお願いしま
す。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
地域福祉部/全国ボランティア・市民活動振興センター
電話 03-3581-4655/4656
E-mail vc00000@shakyo.or.jp
災害情報専用HP:http://blog.goo.ne.jp/vc00000/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■