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いまだクウガな日々Ver.1.5

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ダークナイト。

2012年06月30日 | その他特撮
先日テレ朝で放送した「ダークナイト」(吹替え版)を、やっと見ましたー。
「ダークナイト」は2008年公開、前評判の高さと共に、

故ヒース・レジャーさんが演じた悪役・ジョーカーの吹替えを、
デネブでシグナルマンで「009-1」のナンバーゼロで(以下略)の、
大塚芳忠さんが担当!
 futaba「生きていて良かった!」ベテラン声優・大塚芳忠が念願のジョーカー役に!
     (アフレコ現場から
芳忠さんの、ジョーカーに対する並々ならぬ思い入れを知り。

それからもう1つ、この作品の製作総指揮のお1人の、
マイケル・E・ウスランさんに勝手に親しみを覚えていて、
そう言う意味でも『これは心して見ないと!』と。

マイケル・ウスランさんは、
映画プロデューサーであると共にコミックスの研究家でもあるそうで、
40歳を過ぎてから日本のコミックスにも出会いハマったとか。
08年にNHK-BSで放送した「とことん!石ノ森」第二夜における、
熱い『石ノ森作品語り』が実に胸に染みるもので、
  (インタビューを一部テキスト化してます

とにかくこれは、気持ちを整えた時じゃないと見られない!yellow24
…と思いつつ、その気持ちが整わないまま幾星霜(^_^;)
   (レンタル2回そのまま返却^^;)
結局、『悪役はジョーカーって名前』位しか内容を入れないまま、
今回のTV放送を迎えてしまったのでした。

ところで、ウスランさんは、
06年にニュースになった、「伊藤忠 マンガ実写化狙い米国映画会社に出資」の、
アメリカのコミック・ブック・ムービース(CBM)側の人でもありますが、
あれって結局どうなったんだろう…yellow11

詳しい内容は(色々なサプライズもあるので)ぜひ実際に見て頂くとして、

…ですが、かなりシビアにアクションものだったりもするので、
ネットに上がってるゾンビゲームの広告などが苦手な方は一応ご注意申し上げます(汗)
語られている事の重さも相俟って、私は3日位に分けて見ましたです^^;

見る前に、テレ朝の宣伝で「問題作」みたいな惹句が踊ってたので、
簡単なヒーロー物ではないんだろうな、とは思ってましたが、

音楽は割とゆったり低音が響く不気味さもありつつ、
  (冒頭からリズムに和太鼓が入ってた気がしたり)
アクションは容赦なくてハードボイルドで、
初っ端から激しい・バイオレンスなシーンが続きまして、
でもどこかで、ギリギリの残酷さで止まっている感じもあって、
  (厳しそうなシーンは最初から目をそらしてましたが。←をい)
多分、見る側の深層では、
愉悦や爽快さを生むかもしれない塩加減だったりもするのだろうけれど、
 (これはその人によると思いますが^^;)

それ以上に、敵方のジョーカーの行動が凄いと言うか、
もちろんある種の狂気なんだけれど、実に頭の回転の早い人物でもあって、
でも容赦のない遣り方だし、でも気まぐれだし、
それが後半に向けてジワジワと効いて来るんですが、
とにかく、『創っている彼ら』の本気にぶん殴られる思い。

ざっくりと「ハリウッドのSF映画大作」と言うイメージで見始めたのですが、
ド派手でハラハラするとか、バットマンのキャラクター設定の興味深さとか、
そう言う以上にね、最後まで見ると、

まるでサンデル先生の正義に付いての授業を見ているような気分になっていた。

物語の中盤(?)でジョーカーが言う、
「善良なのは世の中が『まとも』な時だけだ」
…がね、あの流れの中で突きつけられると何とも言えない気分になる。

でも、その滅茶苦茶な混沌とした恐怖の中で、
ジョーカーに強いられる選択に対して、大混乱しながらも彼らが選ぶ『回答』に、
ぐっと胸を突かれる、その作劇上の「巧さ」と共に、
ギリギリのシリアスな話の中では宝石のように光って思えるドラマではありました。
  (オレンジつなぎの囚人さんの『選択』で泣きましたもん)


ところでこの話、基本は「バットマン」さんの話でして、
  (…ってココまで書いて今更ですが^^;)
彼は莫大な資金と人脈と最新の科学力で強化スーツを纏い、
  (警察内部には協力者もいて)
自らの身体で一見無茶のような『人助け』をしているのだけれど、

その戦闘の中ではちゃんとケガもするし血も流すし傷も残る、
でも戦いを辞めない、ある意味で究極の『やせ我慢』さんで、

…なんだかもう、途中からクウガが脳裏を過ぎる過ぎる(笑)
途中で警察に誤解されたりとかね^^;(内容はとてつもなくシビアだけど)

バイクシーン(VFX)の疾走感などでもクウガを思い出す訳ですが^^;
後半で「潔癖な正義の人」にジョーカーが揺さ振りを掛ける辺りとか、
守り切れなかった人の事を思って深く傷付くバットマンさんとか、

究極の選択を強いて、苦しむ彼らを見て楽しむ的なジョーカーの行いとか、
ものすごくリアルに描いちゃったジャラジやダグバのような存在で(え?)

だから、
やっていることの容赦のなさとか、
使っている費用の莫大さとか、駆け引きの複雑さとか、
色々と「凄いな!」と思うんですが、
 (1つ広大な建物を実際に丸ごと爆破するとか
 どこかが教会のセットを燃やしたら10年以上ずーっと言われちゃうのとは以下省略^^;)

意識的な部分では、そのシリアスな選択を見る側に問うような提示は、
日本の特撮では以前から何度も突き付けて来た事ではないかい?と、
…どれも表現MAXって部分の思い切りは、やはり凄いと思いますが、

最終的に『泣いた赤鬼エンド』だったのとかも含めて、
  (平成ライダーで言うなら「剣(ブレイド)」エンドに近いと言うのか。)
むしろ、それまで見た(少ない)ハリウッドアクションものの中では、
一番、日本的なメンタリティに近い作品なんじゃないかな?と思ったのですが。

アメリカに住む方々の、この手のSFものに対する好みは、
実際に海外で戦闘状態にある国の国民である、と言う意味で、
『究極を突き付けられた(突きつけられている)状況でどう行動するか』に対する意識が、
自分の感覚とは随分違うのかも知れないと想像していたのですが、
 (あるいは公に好まれる作品の傾向と言うのか)
そう言う訳でもないのかな?『向こう』でも凄くヒットしたんですよね?

とは言え、最終的に「守られたもの」の発想が、
ちょっと私には馴染まないと言うか、
バットマンで描かれたヒーロー観が、ほんの少しだけ自分には馴染まないんですよ。

手の平を反すような市民の皆さんの意識(の表現)が、
単純すぎる気がしてしまったのは、
自分の方が追い詰められる事への想像力が足りないのかもとも思うのですが、

「それ」を守る為に泥をかぶる、
そこまでして、その「ヒーローの象徴」を守らなければいけないのかな?
それが無いと生きていけないのかな?

日本とかだと、割と「持ち上げ過ぎたら落とす」事でバランスを保ってるような、
手放しでヒーロー扱いしない、そう言う残酷さはあるような気はしますけれど、
本当のことを知る方が、辛くても立っていける場合があるんじゃないかな?
…とかとか(^_^;)『逆も真』なのも承知の上で。

 (日本だと、怨念を生まないように持ち上げるって事はあるかも(^_^;))

その、すっきりしない具合も含めてシビアな世界観なのでしょうけれど、
ちょっとその、『青鬼である事』に対して、
物語が陶酔している感を受けて、それに軽い嫌悪を覚えたりして、
…ってソレが、7月公開の次回作への引きだったりしますか?yellow12

(全く次回作の詳細を知らずにテキトーな事を言ってます(^_^;))
(って、次回作のサブタイって『ライジング』なんですね!←ソレじゃない^^;)


ああそれにしても、恐かったですー(泣)←今更(^_^;)
バイオレンスが「来る来る!」みたいな予感が一番恐くて、
でも、その予感が用意されてる分、割と目をそらすタイミングも分かりやすかったんですが、
『トゥーフェイス』は物語上、見ないといけない気がしてー(号泣)

あ、仲間の警部補さんの声が立木さんでしたよん♪←謎のテンション(^_^;)

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