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いまだクウガな日々Ver.1.5

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昭和VS平成ライダー大戦を。

2014年04月06日 | その他特撮
 「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」
      (東映公式・紹介ページ←いきなり音が出るかも)

4月5日の土曜日、今期のライダー大戦映画(と言う括りで良いのか)を見て来ました。

   下の赤いパンフは帝劇の「二都物語」なのですが。

「春休み興行の」「ライダー」お祭り映画、を、映画館で見るのは初めてかも^^;


そもそも『昭和VS平成』って、何でソコが戦う?って言うコトや、
事前のイベントとして、平成が勝つか昭和が勝つかを『投票によって決める』と言う「龍騎スペシャル」方式だとか、
今回も「おのれディケイド」な『殺伐』の予感がヒシヒシとしていた(笑)のですが、

TL上で呟かれていた感想の1つが気になっていたのと、
今回の監督が(クウガが助監デビューで)(ディケイド響鬼のあれを演出した)柴崎貴行さんだって言うことと、
たまたま上映しているシネコンの近くで不意に用事が出来たのもあって、
ああ、これも『ご縁』だわー♪と、勢いのまま見に行ってきました。

ちなみに私は、『投票はしませんよ』派です。

他の方が、小さい子の反応込みで映画を見ていたのが大変に楽しそうだったので、
土曜日の昼間を敢えて選び。案の定ポップコーンを抱えた親子連れが圧倒的に多く。
しかし幾人か「同志」と思われる方々も(笑)

上映前、ギリギリまで(つまり他の映画の予告を流している時も)会場は明るくて、
場内にアイスクリームやらお菓子やらを売りに来たりと楽しい雰囲気。

今回の映画、従来の東映お子さん向け映画にしては『尺が長い』 98分、
実際、暗がりの映画館でゴソゴソしてたり何か落としてたり賑やかだったけれど、
終わった途端(ええ、まさに直後に)「また見たい!」言ってた男の子と、
「おもしろかったー」言ってた女の子がいたことを報告しておきますよyellow1

ただ、翌日(つまり日曜日)のイベントで、鎧武さんが劇場に来る!そうで、
多分それもあってか「お席に余裕があった」のは、
気楽だったけれど満員のお子さんと盛り上がりたかったなーとも。
でも、見終わった時の私の状態を考えると、横の席に人がいなくて良かったかも(^_^;)


見て来た感想、最初に浮かんできた言葉は、
しばさき、だいすき。」でありました。(何じゃそりゃ^^;)(呼び捨て御免^^;)
私はこの映画、とても楽しみました、…ずっと(良い意味で)涙目で。

個人的には、2013年から続いている自分の(偶然の)観劇ポイント、
『身代わり』と『繋がり』の物語だと思いました。

いえ、見方は人により色々違うと思いますし、
多分私の感想は『一般的』『ではない』のかも知れませんが。
でも、最後の最後に出たテロップを考えた時、全てが符合したように思いました。

以下、多分ネタバレは避けつつも、
長くなる感想を以下に。
…いやー、もう、
菅田俊さまがカッコ良くて奮えましたよー!

 (と、いきなりテンション変わってすみません^^;)
相棒9-11話の、じわじわと怖さ染み出す役とか、平清盛の三浦義明とか、
存在感が素敵な菅田さまですが、
今回登場の途端に(まだ誰だか気付いてない段階で^^;)あれ?涙が…状態になりまして、
もうそこから他の部分でも様々な理由で「感涙」してた私、大丈夫か(^_^;)

「興行」としての賑々しさで「昭和VS平成!」とぶち上げてはいますけど、
この映画、基本的には「どちらもまとめて愛している」人じゃないと作れないと思う、
例えば当たり前のように色んな「VS」場面が出てくるんですが、
マニア的に色々と細やかな感涙のツボがあって、また映像(アングル)も凝ってたり、
…こう、チカラワザな興行主・白倉さまと、細かく行き届いてる柴崎監督、と言う
この取り合わせ、良いかも知れない、とか(今更?)ぼんやり思いつつ見ていました。

昭和ライダーが15人、
平成ライダーも15人(こちらはタイトルロールとしての、ね)、
今年はちょうど同数になる記念の年だと、
これは武部Pが最初に白倉Pに持ちかけたそうですが、
 (※ニコニコ生放送・公開記念特番“平成VS昭和。君はどっちだ!?”劇場開票速報内での発言)

その「記念」の年、長石監督の一周忌、白倉さん曰くの「2014年問題」、「555」10周年、
…他にも色々な事が重なって、今回の映画は出来上がっている、と思います。


「十五」を巡る物語、乾巧を巡る物語、
今回登場する(先週のTVスペシャルにも登場した)バダンを巡る物語が絡み合う。

…いえね、見る前はツッコミつつ楽しむ感じの映画かと思ってたんですが、
また確かに色々な部分で内心ツッコんだけど(をい^^;)
でもずっと(良い意味で)涙目。決着の部分で一旦涙が引っ込みましたが^^;結末にも感涙。

これねー、DVDになった時に、家で、思う存分号泣して見たい。
(私に取って)そう言うポイントが沢山あった作品でした。

 (しかし勝敗の理由、それどこかで前にも見た気がして、気になって仕方ないのですが、
 アレって何だっけ?元になる有名な話とかがあるのかも知れませんが^^;)

そもそも何で?な部分での説明が省かれてたり、
落ち着いて考えると色々…?と言う意味でも、
白倉P仕切りの映画は時に破壊的なまでのエネルギーに満ちている、と思うのですが、
この映画は見事にそれも活きていて尚、繊細な部分で整合性を取っていると言うか、
『軸』がブレていないと言うか。

繰り返しになりますがこれは、
監督の柴崎さんの手に依るところ、リスペクトの深さが関係してるのではと(勝手に)思ってて、
これを切っ掛けに、
ライダー映画も1つの枠が外れたり、また新たな試みに向かえたりするのでは、と期待。

それにしても、仮面ライダーというものは、
失われた悲しみと共にある「ヒーロー」なのだなぁと改めて思いました。
身代わり、と言う意味では、失われた人の心も抱えて、未来を生きていく人たちに託す、
いやいや、未来を生きていく人の道行きをなるべく明るいものにする、
その為に戦っていくひとなのだ、と。

そこには厳しさも要るし、立ち止まって泣いてもいられない。

これからを生きて行く人たちの未来を、喜びを護るために。

でね、
その失われた・喪われたものに対する深い(彼らなりの)愛惜の情に満ち満ちた作品だったなぁと。

詳細はネタバレに付き言えませんが、
速水亮さま演じる神敬介の言葉で、1つ自分の心にも決着がついたり、
 (注:リンク先のブログ記事で速水さま、今回の映画の内容に軽く触れておられます)

そして、藤岡さま演じる本郷猛の言葉で(詳細とニュアンスをぜひ実際に映画でご覧頂いて)、
自分がずっと目を背けていたものにも気付かされたり、

平成から登場組も、それぞれ見てた時の記憶を心憎く揺らす感じで、
ああもう、誰も彼もが愛おしい、と言う気分ですよ。


それから、「あなたは!」て人があちこちに登場してて盛り上がります。

フィーチャリングされてた戦隊組はキョウリュウレッドくんとトッキュウ組ですが、
それぞれのカラーが出ていて素敵。楽しい。頼もしい。
あと、関智一さんの『とある役(声)』が見事だと思いました。


基本は賑々しい「全部乗せのお祭り映画」の振りして、
物語の主軸は温かく、切なく、そして優しい。
全てが言わば「身代わり」を巡る物語でもあると思えて、個人的には感情直撃。

…この辺りは様々な受け止め方・楽しみ方があると思いますが、

お休みの日に親子で見る映画としてちゃんと作られているなぁ、と感じました。


さて、ここからは個人的に。

親子で見る映画で、つまりは、お子さんが飽きないようにと気を配っている作品で、
ヒーローの仮面ライダーが戦う連続で、爆発も沢山、CGも沢山、ミニチュア特撮も沢山、

そう言う意味では『お約束』の多い『特殊な』作品ではあるのでしょうけれど、

2013年シーズンから、自分の見た演劇には不思議な共通点があって、
それを1つのキーワードに集めると「身代わり」と言うことになります。

人の命には限りがあって、しかもその人生はままならぬもので。
それを強く意識させられることが、この日本でも起こった訳で。
けれども、その想いを繋いで人は、人と言う種の、永い生命を生きている。

演劇で役者が演じるのも言わば誰かの身代わりだと言うような意識を持ったのは、
「二都物語」演出家の鵜山仁さんの言葉が切っ掛けなのですが、

『物語』は同様に、
ともすれば無念のまま断絶する(させられる)人の想いを、身代わりとなって演じ直し、
また改めて繋ぎ、次へと託す事が出来るのだ。

喪う悲しみを強く描き出して尚、託してみせたこの映画、
少なくても私に取っては大切な作品となりました。

それにしても、超ベテランな先輩方相手に、少しも負けず対峙していた、
現在の若いライダーくんたちに幸いあれ。

ああ、まだ言えないことが多すぎな感じですが、
…村上幸平さん演じる草加、サイコー。(^_^;)

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