goo blog サービス終了のお知らせ 

鞆まちづくり工房 竜馬ゆかりの町家再生プロジェクト

瀬戸内の潮待ち港、鞆の浦(とものうら)で2004年11月から始まった、かつて坂本竜馬も訪れた町家の修復工事の様子。

青い中でミーティングです

2006-10-05 19:04:32 | 打合せ
今日は、朝9時から現場で打合せでした。監督の久岡さん、大工の水本さん、左官の田頭さん、うちの松居さん、撮影つるちゃん(日大伊東研の学生さん)でした。屋根はブルーシートをかぶしているので中がこのように青くなっています。皆さんの心境もこんな色なのか!?
さてさて、現在蔵の古い瓦は下ろして、特注瓦待ち。その間に屋根地を直すのが大工さんなのですが、今ちょうど他にも空家改修中の現場があって、大工さん大忙しなのです!?そちらも私たちが改修の相談に乗らせてもらったりした家なので早く出来てくれたらうれしいし…。スケジュール調整大変ですね。

で、私は後でこの写真と、つるちゃんが撮ってくれたビデオと松居さんの話を聞き、ブログになんて書こうかなぁ・・・と悩んでいたのですが、とりあえず今日のまとめは「この蔵の屋根は、日本一難しい」です。前も書いたかもしれませんが、屋根の形がおかしいそうです。木も古くてやりかえです。家って少しずついろんなところを直していってないとダメなのですね。

予定では、大工さんと瓦屋さんとで2ヶ月かかるそうです。
来週は私たちが垂木なんかを塗る作業をしないといけないという情報が今入りました。そうなんだ。びっくり…。足場の組み換えも来週。再来週から、大工さんが入ってくれるみたいです。

家具屋さん建具屋さん

2006-03-04 18:35:17 | 打合せ
昨日とはうってかわってひじょ~に良いお天気で、朝から町並ひな祭のお客さんがたくさん歩いておられました。
今日は㈱藤下工芸さん(家具屋さん)と、建具屋さんが来て打合せでした。階段下を利用して引き出しを作るのですが、それをどうするかとか洗面台をどうするかとか。建具屋さんとは文字通り各部屋の建具の話だったのですが、土間から部屋への建具は普通は障子だとか、北の光はあんまり中に届かないから南側に面した建具は障子にするもんだ、とか‘5・60年前まではこうだった’(忘れた・・・)とかいろいろ、‘建具の常識’というものを教えてもらいました。私は知らなかった事が多くておもしろかったですけど、なんか建具の常識って言うよりも暮らしの常識というか、自然と共に生きるのはそういうことですよという事を教えて頂いたんだな~と思います。

それでも建具屋さんが、その地域で流儀があるから…ということで、その後近所の古い町家を皆で見に行くことに。さくらホームさんや、喫茶になって本日開店の桜屋さんをのぞいたりしましたが建具屋さんはわりと山の方で仕事が多いそうで「ちょっと違うなぁココらへんは。」とおっしゃってました。
まだ建具を決めるのには時間があるそうなので、「まぁいろいろ研究しといて下さい」と、宿題を頂いて終わりました。

丸福さんと打合せ

2006-01-30 22:50:00 | 打合せ
今日は、‘衛生機器の打合せ’って事だったんですけど、「衛生機器って何だろうね?」と思ってたら洗面台とかでした。そうか、衛生か・・・。
ということで丸福設備の山田さん登場。山田さんは普通にしてても何かおもしろい(失礼かな!?)いい方です。
で、いろいろなカタログを見せて頂いたのですが、本当にたくさんの種類があって迷いますね。洗面台一つにしても、ほんとにたくさん。お値段もさまざまでございました。いいなぁと思うと「舶来ものです。」みたいなね。やっぱりね~。最近雰囲気が良いトイレって結構ありますよね。お金かけてるのか、安くていいのを見つけておられるのか・・・。
とりあえず即決は出来なかったので、丸福さんにイメージだけでも伝えさせて頂いて、また今度新しい提案を持ってきてくださるという事になりました。悩みますな~~~。

蔵で打合せ

2006-01-30 22:34:53 | 打合せ
今日は雨がふったりやんだりの一日。天気予報では「春のような暖かさです…」と言ってたのに、冷たい現場だったなぁ。大工さんは木を加工してました。カンナをかけたり、ほぞ穴を作ったり。「いろいろやらしてくれるお陰であったかいわ」とおもしろおかしく大工さんが言ってました。

さて今日の写真。これは蔵の2階に作られた(というか大きな机が置かれて電気のコード引っ張ってきただけですけど)久岡課長のデスクでございます。寒いのにこんな所で・・・。大工の水本さんと松居さんとでちょうど軽い打合せが出来ました。

打合せ 其の二

2005-11-14 17:53:31 | 打合せ
先週6日の日曜日は、打ち合わせと言う程のものでもありませんが、東京の今川さん(昨年ブログに登場)が久々に鞆に来たので工事現場へ。西村君にも付き合ってもらいました。
この町家再生プロジェクトへ、アメリカンエキスプレスさんから助成を頂いていますが、その事業報告書の作成をしてくれています。(時にはちゃんと記録をとっているのか、運営計画は詰めているのか、などのチェックを入れられ私達の緩みがちな緊張感を引き締めて頂いております。)そろそろ中間報告を出す準備もあるし、西村君に現場の状況を説明してもらいました。
今川さんもお仕事と関係なくこの事業に取り組んでくれていますので大変なんですけど、楽しそうです。それに今川さんも私も西村君もそうですが、やはり経験も知識も豊富な、様々な分野の方々と交わる機会があるのは有り難いことだなぁと思っています。現場の進め方もそうだし、昔と少し前までと現在のやり方の違いを実際にやってきた方に聞けるのは貴重です。工事の事じゃなくても「おじさんの若い時は~」という話も聞けるのでいろ~んな意味で勉強になっております。

アメックスさんの助成に対する報告は来年2月ごろに出す予定だそうです。10万ドルという大金をこのプロジェクトに出して頂いている事に応えるよう、現場に関わる方は工事を進めて下さり、今川さんはそれを正確に報告してくれるのです。英語でね。誰が欠けても成り立たないプロジェクトです。

打合せ 其の一

2005-11-08 16:45:00 | 打合せ
先週の土曜日、現場で打合せがありました。基礎工事もとりあえず終わり、これからは大工さんと左官さんがメインになります。ということで、大工の水本さん、左官の田頭さん、平和建設久岡さん、明石高専西村君、まちづくり工房松居さんでした。 
どこからとりかかるか、木の材質は、などなど。左官さんには、だいたいの漆喰の分量を計算して頂くのをお願いしました。 
大工さんのお仕事は家の大切な骨組みを作るし、見える部分がほとんどですから建物の容姿も決めてしまいます。木の特性と地域の風土を知り、適当な木を使うかどうかでその建物の寿命も決まってしまいますよね。 左官仕事は、私たちも漆喰壁の塗り直しをやった時に、すぅっと伸びるように塗れないし、土壁を巻き込んでしまって白壁が茶色になるし本当に難しい仕事だというのがよくわかったんですが、田頭さんは仕上がりがキレイで何と言っても早い!早くて丁寧。職人の鑑!(これくらい褒めといたらええかな?)
大変なお仕事なんですが、ベテランのこのお二人は、のんびりというか、のほほんとしているというか・・・。そんなに大変そうに思ってるように見えないので不思議です。大変なのを通り越して笑いが出てきちゃうっていうのもありますけど。

で、この日も一つ勉強しました。一番古い1階の大黒柱は‘トガ’という木が使われているそうです。トガは、マツ科の常緑高木。一般的には、栂(つが)と言うそうです。昔は、四国で良いトガがたくさん取れていたそうですが、今は特に大きいものはあまり無く手に入りにくくなってしまったそうです。それと、なぜ四国の木材が使われていたのか? 鞆は港町。四国のものを舟で運んでくる方が、例えば岡山や山口といった陸でつながる近隣の町からよりも、安くて早かったからだそうです。