イヌザンショウ(犬山椒 ミカン科 サンショウ属 落葉小高木 雌雄異株 花期7,8月) 枝に鋭い棘が互生する(サンショウの棘は対生)。
葉は奇数羽状複葉で互生、小葉は7,8対、縁に細かい鈍鋸歯、鋸歯の谷の部分や葉面に油点があり光に翳すと明点となって見える。
サンショウと違って香りもせず辛みもないので、役に立たない意味でイヌを冠する。
新梢の先に大きな散房花序を形成し淡黄色の小花を密生させる。雌雄異株で各々単性花をつける。花弁5、識別し難いが小萼又は萼歯5がある。雄株の雄花は黄色い葯5、雌株の雌花には3つに分かれた子房(離生心皮3)があり、子房から出た短花柱に扁平な柱頭3がつく。
果実は袋果で3分果からなる。熟して乾燥すると果皮(肉質の袋)が裂開し黒い種子1が現れる。
学名 Zanthoxylum schinifolium
属名 Zanthoxylum zanthos+xylon 黄色い+材
種小名schinifolium schinus+folium サンショウモドキ属に似た葉
種小名schinifolium schinus+folium サンショウモドキ属に似た葉
サンショウは棘が対生、葉に強い香辛、花は花被6,7片、雌花は1個の花に2個の子房(離生心皮2)がつき、各々に花柱・柱頭がつく。
果実は袋果で2分果からなり、成熟すると果皮が赤くなる。熟して乾燥すると果皮(肉質の袋)が2裂して黒い種子1が現れる。完熟すると果皮は赤色から褐色になり、果皮を噛むと非常に強い香辛がある。









トップ 目次 画像・文 塩城忠