里山コスモスブログ

樹木の四季500 アカシデ&イヌシデ

アカシデ & イヌシデ

アカシデ(カバノキ科 クマシデ属 落葉高木 雌雄同株 花期3,4月) 
 樹皮は灰色で大木になると縦溝状に波打つ。葉は互生し葉柄が長くその基部が赤い、葉身は小さな卵状楕円形で基部が円形、葉先は尾状鋭尖頭、縁に重鋸歯、側脈は10対余りで直線的に縁に達する。
 雌雄同株の雌雄異花。雄花序は長い花穂で赤褐色を帯び下垂する。雌花序は小苞が淡紅色を帯びる。花には花弁が無く数次の苞に包まれる。雌花は内側の一対の苞の中にある子房から各々長い雌蕊(花柱・柱頭2裂)が伸び出る。
 果実は対になった果苞の基部に各1個の小堅果が生る。
 アカシデとイヌシデはよく似るが、アカシデの特徴は、葉が小さく、葉柄が長く基部が赤い、葉先が尾状鋭尖頭、枝・葉が無毛、内側の苞が成長した果苞は小さな鍔付ナイフ形。珊瑚状の虫瘤がつく。
学名Carpinus laxiflora
属名Carpinus Carpinus    西洋シデからくる(不詳)
種小名laxiflora laxi-flora 疎らな-花

イヌシデ(カバノキ科 クマシデ属 落葉高木 雌雄同株 花期3,4月) 
 樹皮は灰褐色で比較的縦縞が明瞭。葉先は短く尖り(鋭尖頭)、枝・葉柄・葉に毛が密生、花序は黄緑色。
 冬芽の側芽は枝に狭角につく、果苞はやや幅広の鍔無しナイフ形球状の虫えい(虫瘤)がつく。
 アカシデと見分けポイントは、毛の有無、果苞の形、虫えい(虫瘤)の形。
学名Carpinus tschonoskii Maxim.
属名Carpinus 西洋シデからくる(不詳)
種小名tschonoskii Maxim. tschonoskii 須川長之助(1842-1925)に献名したもの。 命名者Maxim.ロシアの植物学者Carl Maximowicz 
同属のクマシデ、サワシバ 別項
 須川長之助は1842年に現在の岩手県紫波郡紫波町に生まれ、函館に移住、そこでマミシモヴィチに下働きとして雇われた。彼の信頼を得て植物収集・標本採集に協力し貢献した。
































トップ 目次  画像・文 塩城忠  

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「2 2021 樹木の四季500 塩城 忠 」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2021年
人気記事