里山コスモスブログ

樹木の四季500アオキ

アオキ (ガリア科  アオキ属 学名Aucuba japonica Thunb.             常緑低木・雌雄異株 原産地日本 英名Japanese Aucuba) 

 和名は葉が常緑で枝も青いことによる。枝は上部でよく分岐し、葉は対生、葉身は長楕円形で縁に粗い鋸歯。

 花芽(葉芽と花芽を含む混芽)は枝先に頂生し、芽麟は6枚。   雄株の花芽は大きく丸味を帯びた俵状、雌株の花芽はややほっそりしている。花芽を含まない葉芽はよりほっそりしている。         花期は4,5月で頂芽が綻んで葉と花序が出る。花序は数本出て円錐状をなす。花は紫色で雌雄各々単性花をつける。         雄花には雄蕊が4個あり雌蕊は退化、黄色い葯が目立つ。

 雌花は柱頭が目立ち雄蕊は退化。子房下位で子房は花弁の下の徳利状の萼筒の中にある。雌株には卵形の果実(液果)が生り、翌年の冬期から3,4月頃に赤く熟し、花期には花と赤い熟果が同時に見られることがよくある。

 林縁に群生しており、斑入りの葉もしばしば見られる。裏庭など半日陰で育つせいか人気が高く最もポピュラーな庭木の一つになっている。挿し木で容易に増殖できる。雄株と雌株の見分けは簡単。   花期は花で見分けられるが、雌株(成木)は殆ど一年中果実を枝につけているから、果実がついていれば雌株ということになる。
属名Aucuba アオキの方言名アウクバ(青木葉)のラテン語表示
命名者Thunb. Carl Peter Thunberg (1743-1828)の略称。   

 ツンベルグ(チュンベリー)はスエーデンの植物学者で、1775年に長崎出島のオランダ商館の医師として来日、1年半の滞在中、商館長の江戸参府に随行し将軍徳川家治に謁見、この折、主に箱根町付近で植物採集を行った。帰国後日本の植物について多くの論文を発表、「日本植物誌」(Flora Japonica, 1784)の著作がある。


上左は雌株の花芽 上右は雄株の花芽(3月)

上:雌株 花芽が綻び葉と3本の花序が出ている 下:雄株の雄花序


上左:雌花 上右:雄花


 


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