里山コスモスブログ

樹木の四季500 アオハダ

アオハダ(モチノキ科 モチノキ属 落葉高木 雌雄異株 花期5月) 
 和名は樹皮の内皮が緑色をしていることに由来。ナイフで表皮を薄く剥ぐと緑色の内皮が現われる(画像)。
 葉は長枝では互生、短枝の先では輪生状に集まる。葉身は卵形~広卵形で縁に低鋸歯。側枝は平面的に横に張り出す。
 雌雄異株、花は白色の花弁4(~5)。雄株は短枝の先の葉腋に雄花を多数つける。雄蕊4(~5)。雌株は短枝の先の葉腋に雌花を十数個つける。萼壷に坐した丸い子房に扁平な柱頭がつく。仮雄蕊4(~5)。
 果実は球形の核果(核数個を含む)で、果頂部に柱頭痕、果梗部に杯状の萼筒痕が残る。果実は秋に真っ赤に熟す。
 葉は秋に美しく黄葉し雑木林の中でよく目立つ。
 短枝の出方について観察してみる。長枝の葉腋についた側芽が展開して側枝(新梢)を出すと、新梢はほんの僅かだけ伸びるとその先に葉を輪生させ葉腋に花をつける。先端に花がつくと新梢の成長は止まる。新梢の先端の葉腋に翌年用の冬芽が形成されるが、この冬芽も翌春に芽吹くと新梢をほんの僅かだけ伸長させると葉を輪生させ花をつけ、花をつけると成長が止まる。こうして長枝から出た側枝は毎年ほんの僅かしか生長でしないので節と節の間が詰まった状態になる。
節間が詰まった枝に毎年4,5枚の葉が輪生しては落葉するので、葉痕が重なり凸凹した棍棒状になる。
学名Ilex macropoda 
属名Ilex                 Ilex 西洋ヒイラギの古い名
macropoda macro-poda  長い柄の、太い軸の

















トップ 目次   画像・文 塩城忠 

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