unknowned domain

デジタル&ニュー・ドメインに突入したオレの状況

$ ポワンソン プティット α

2008-07-23 04:19:47 | Weblog
電源をいれ、シーケンサーを立ち上げ、
マトリクスの画面にオブジェクトを書き込んでいく。
僕にとってこういった作業は
純粋な音楽事の関心の上になりたっているわけでなく、
サイバースペースへと至る弁証法としてとらえるべきだろう。
というのも僕はメディアアートのようなマトリックス
を所有していないからだ。
(最もメディアアートはサイバー
スペースへと至るわけではないが)
cyberpunkのような身体の領界侵犯に
かかわることのできない僕は、
<音>に”それ”を託したのだ。
僕は音に一般的でない意味を与えて<音>と呼ぶ。
<音>はベルクソンのイマージュに近い概念かもしれない。
実在的でもなく観念的でもない。
<音>は2つの還元できない音の間で逡巡している。
インターフェイスが揺らいでいる。
<音>はどんなことがあっても<音>だから
オートポイエーシスでいう構成素にあたるんではないだろうか?
勿論デジタルは音のことなどきにもとめない。
だが僕はそれでも
電源をいれて、シーケンサーを立ち上げ、
マトリクスの画面にオブジェクトを書き込んでいく毎、
<音>は過度の期待にこたえなければならない。
<音>は計算可能な予測範囲内のデジタルによって
計算された音とはあいいれない。
...................
でも実際はうさんくさいリバーブやディレイを
かけていつまでもインポテンツなオレ(啼)

<$-ポワンソン-プティット-α>