プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

☆< プラド美術館 驚異のコレクション >

2020年08月05日 | ☆映画館で見た映画。
大変疲れる映像でした……。

以前に「エルミタージュ幻想」という映画?を見た。
これが退屈で退屈で……。爆睡した記憶がある。
90分をワンカットで、そして豪華絢爛たる宮廷絵巻を見せてくれたり、
見どころはあるんだけれども。


今回のこれも美術館の映像作品。単なるドキュメンタリーになるのか、
何か設定をした上で見せるのか。
でもいずれにしても絵はたっぷり見せてくれるはず。
とにかくきれいな絵を見せてくれればいいや、と思って行きました。

そしたら!――絵を見せてくれなかった!

とにかくパンするというか、ナメるというか、一時も静止することがない。
延々と続くスライドショーみたいな感じ。
それに加えて1カットが短い。絵にせよ風景にせよ2、3秒くらいしか
見せてくれなくて、ひっきりなしに絵が変わる。

ほんと疲れましたよ。なんでこんなことしたかね?


わたしは絵を見たかった。絵はずらずら出て来るけれども、
とにかくナメるだけで全く全体像を見せてくれない。
NHK並みにとは言わないから、もう少しちゃんと見せてくれないとさあ。
わたしみたいに絵を見に行った人は全く不満だと思う。

内容は「プラド美術館の歴史」みたいな感じでしたな。
こういう内容だったらBBCのドキュメンタリーでいいよなーと思ったよ。
ちゃんと絵を見せてくれる分だけBBC制作の方がいいよ!

画面作り、という点だけでも上記「ナメる」「カットが多すぎ」が致命的。
もうその時点でダメダメ。


時間の関係で吹替で見ざるを得なかったんだけど、この吹替もねぇ……
まずジェレミー・アイアンズって71歳だよね?
なんでこんな若者に声をあてさせる?

喋りだしから驚いた。全然声が合っていない。なんでこのキャスティング?
世に声を当てる人が多数いる中で、なんでこれ?
おかしい。おかしすぎる。

吹替をした人は現在38歳。
なんで実年齢30歳以上離れた人をキャスティングするのか!
プロデューサー出て来い!っていうレベル。

声優さんとして研鑽を積んできた人なら、若くても老人を演じることは可能だろう。
でも今回の内容では演技力云々の話ではないわけですよ。
ナレーションで「演技」ではない。演技じゃないのに
71歳の声を出すのは、プロだって相当に難しいと思いますよ。

それに加えて今井翼という人は今回の仕事を相当に勘違いしている。
抑揚はいらないんだ、この場合!静かに語って欲しいんだ!
それなのにずっと無意味にいきってるので、聞いていて大変に疲れる。

ここはむしろ演出がちゃんと注文を出すべきだろう。それをしていない。
ちなみに他にいろいろ出たいろいろな人の声も合ってないんだよなー。
これは好みもあるだろうけど……。
今回、真面目にキャスティングしましたか?と聞きたいよ。


ある程度退屈なのを想定して行ったのだけれど、こんなに疲れさせられるとは
思わなかった。ああ残念だ残念だ。絵も見れないし。


あ、でもフラメンコの女性は良かった。
今までフラメンコといえば、華やかな衣装で美女が踊りまくるというイメージしか
なかったけど、衣装を究極まで地味に、なんだったら体の美しさが出ないように
ストイックな衣装にすることによって、フラメンコも「矯められた力の芸術」
なんだということがわかった。
能と通じるものがありますな。ちょっと見方が変わった。





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