＜ エマ ＞（テレビ視聴）

定番のイギリス文芸もの標準作。……またこれか、という気も……気も……しないではないが。

原作は読んでない。だが、おそらくジェーン・オースティンの書くものはこれ系ばっかりだろう。
下位上流階級の若い娘の恋愛について。
「高慢と偏見」はこないだ映画になりましたね。あれと同じ感じ。

グウィネス・パルトロウは、若干うっとうしい造型の主人公をさわやかに演じ。
さわやかに演じたことが、原作を読んでないわたしからすれば吉と出ている。
おそらく原作ではもう少しうざったい役柄なんじゃないかな。
悪意はなくても自己中心的。というような。でもこの作品では可愛さが勝っていた。

映画としては、よく言えば素直な。悪く言えばほとんど印象に残らない。
お行儀よくまとまっていて、見ててそれなりに面白かったし、印象は良いのだが、
どうせ作るならもう少し特徴的な味付けがあっても……。
原作に忠実に作ったのではないかと想像はできるけれども。


そんななか、良い点はパルトロウのさわやかさと並んで、ナイトリー氏。魅力的。
ジェレミー・ノーサムなる役者だそうだ。他の作品で見たことはない。
（「理想の結婚」で見ているはずなのだが……しかも主人公の夫の役で、重要な役どころのはずだが、
全く記憶に残っていない。）
この映画では、かっこいいナイトリー氏を嫌味なく演じ。
この役で締めましたな。パルトロウがいかにがんばってもナイトリー氏がヤな奴だと、話が全く崩れる。

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まあ映画館に見に行ったとしたら、ちょっと物足りないかな。いや、だいぶかな。