プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< グレイトギフト >

2024年04月15日 | ドラマ。
こ れ は ヒ ド イ 。

まあでも見たからね。最終回まで。
なんで見たかというと、役者たちの顔ぶれが良かったから。それに尽きる。
話自体は一話目ですでにゲンナリしていた。

役者たちの顔ぶれがといったが、正直にいうとイケオジたちの競演だから見た。
ツダケン。佐々木蔵之介。イケオジかは不明だが、筒井道隆も好きだし。

反町隆史は今まで見たことはなかったのだが、そんなに気になりませんでした。
なんで嫌いだったかというと「俺ってかっこいいんだぜ!」という演技が……。
かっこいい人がかっこいい役を演じるのは、薄っぺらいことになりがち。
だってそのまんまだもん。

――と、見たことがないのに想像だけでお腹いっぱいになって見てない。
でも今回は全然イケテナイオジなので、乗り越えられた。

波留は好きなんだけどなー。でもこの人も一種類の演技しか出来ないから、
ドラマによってハマるハマらないがはっきりしてるよね。
わたしが最初に見たのは「おそろし」だったけど、だいぶ大根寄りのイメージだったもの。
もうちょっといいキャスティングがあっただろうと今でも思う。

今回のこの役柄だったら、もっとアヤシゲな役者の方が良かった。
波留だと絶対悪い人には見えないもんなー。ミスリード出来ない。

でも役者たちは好きだったので良かった。見てて楽しかった。



問題は、話のヒドさ。

いろいろいろいろヒドイところはあったけれども、個別に上げればきりがない。
わたしはこのドラマを3月になってから見始めて下旬に9話まで見終わったので、
記憶としては新しいはずだが、ほとんど覚えてない。
なにしろツッコミどころがありすぎて。
とにかく何か一つというなら、

居酒屋のカウンターで、大将夫婦を前にして「殺人球菌」「殺す」「殺された」と
連呼するのを止めろ。

オカシイだろう。どうしてそんな内緒話を、よりによって行きつけの居酒屋でするのか。
しかも普通にその距離で女将さんと「美味しい!」「ありがとう」とか話してる。
「美味しい」は聞こえて「殺す」は聞こえないとか、そんな耳があるか。

勝手に資料庫を占有してたら問題になるだろうとか、
そこにせっかく鍵を取り付けたなら、普段からしっかり鍵をかけて殺人球菌を守れとか、
球菌の正体がわからないうちに部外者をこっそり招き入れて死体と対面させるとか、
そんなに簡単に球菌の正体がわかって対抗球菌が作れるとか、

もう馬鹿馬鹿しさ満載ですからね。中学生が脚本を書いたのか?と思うくらいだよ。
どんでん返しを並べればいいというものではないのだ!

ひたすらどんでんを返し続ける、という意味では「五輪の薔薇」を思い出した。
ツッコミどころが山ほどある、という意味では「ナショナル・トレジャー」を思い出した。
どっちも史上五指に入るトンデモ作品(かどうかは定かではない)。

まあこんな話をわざわざ最後まで見たわたしが悪い。
こうなることはわかりきっていた。

ついでに真犯人もわかりきっていた。
弱かったですね~。あれではね~。動機も最後10分くらいでべらべら喋って終わりだしね~。
もう少しまともに締めてくれるのではないかと期待したわたしが愚かだった。

役者たちの無駄遣い。なぜもう少しまともな脚本にならないのか。
せっかく作るんだったらさあ。粗製乱造はもったいないです。
時間もカネもかけて作るというのに。というか、まともな話になるくらい
時間をかけて欲しい。せっかく作るんだからさ。


コメント
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