高楊枝MIND

『武士は食わねど高楊枝』 そんな気概をもって生きて行きたいです。

親父が死んだ…⑥

2013年06月29日 06時19分15秒 | 
町会長さんとも話し、「町内の人とも最後の挨拶ができるよう場を設けたほうが良い」との助言から、火葬後に実家で2時間ほどご焼香時間を設けることにした。
あらかじめ、回覧板でも回してもらう。また、香典も受け付けない旨、回してもらった。


内心、「そんなに人も来ないと思うが、まあ、体裁もあるから仕方ないかなあ…」と言うのが本音だった。




…・…・…・…・・・・


午前中に火葬が終わり、15:00~17:00で焼香時間を設けた。

15:00前から人が集まりだした。



想定外だった…


実家の玄関に、わらわらと人が集まっていた。


正直、驚いた。


最初に来たおばあさんは、親父のデイサービスの友人だった。
写真で見たことがある。
母の死後、親父が良く外出したり、お茶を飲みに行ったりしていた人だと思う。


その後も、次々と焼香に来てくれた。

実家は、そう広くないので、一人が焼香が終わってその人が出て行かないと次の焼香ができない。


人がたくさん来てしまったので、町会の人が外で人の整理をしてくれていた。





こんなにも沢山の人が来るとは思ってもみなかった。

もしかしたら、今回一番驚いたことかもしれない…部屋の中は、焼香の煙でもくもくしていた…


親父は、私と違って社交的な人なので、友人が多いとは思っていたが、もう、大半は亡くなったり、高齢で動けなくなっている人たちばかりだと思っていた。

勿論、多くは高齢の人ではあった。焼香の際に正座ができない人が多かった。また、実家の玄関は段差が結構あって、一人で登れない人が続出した。でも、中高年の人や20代くらいの若い人も来ていた。若い人は、「いつも挨拶してくれるんですよね。あの日も(亡くなった当日)朝、『気をつけてね』と言われて、夕方帰ってきたら、パトカーがたくさん来て驚いたんですよ…」と話していた。


勿論、近所の手前で来ている人も居るとは思うが、親父の人柄も偲ばれた…


また、私の知らない親父が居た。


当初、暇だろうと思っていたが、焼香の2時間は、あっという間に終わった。


疲れたが、町会長の助言でやって良かったと思った。


実家には、家族だけが残り、外は薄暗くなっていた…



今日も一日あっという間に終わってしまった…