UONOIKE

管理人の魚池(うおち)が描いたイラスト置き場です。基本アナログ。オリジナル絵が主。たまに版権絵。稀に呟き。

金の眼に見えたもの

2008年09月13日 | けもの
真っ白な紙でないと何も生み出せない気がして、と言った作家がいた。
私は、真っ白な紙では眩しくて何も描けなくなってしまう。
そう、プリントの左右の余白が最大の落描きスポットなのだ!特に学校の授業で配られるプリント(←オイっ!)。
アレ、何という名前でしたっけ?ちょっとざらざらで黄ばんだくすんだ色の紙。再生紙とはちょっと違う感じなのだけど(ん?あれも再生紙だったのかな)、あれにはおもむろに落描きしてしまうものでした。上質紙も白くてつるつるで描きやすいし大好きですが、ちょっとよごれた感じがね、そこに描かれるべき線があるように見えるのです。丁度天井のシミが人の顔に見えるかのごとく。
…まぁ、そんなことが時々あって、大半は絵が描きたくて描きたくて手持ち無沙汰になったら落描いてみてただけなんですけどね(授業中にコッソリ)(今思うとバレバレだったと思う;)。ルーティー(@テイルズ)の上目遣いに心臓撃ち抜かれてからというもの、目だけ真似て描く確率が高かったです。目をかいたら鼻とか口も描いて、髪の毛や首も付け足して、エスカレートすると下へどんどんつながり文字領域へと侵出します。余白に描くようにしてるのに、文字領域に被って描きたくなるのです。
つまり、先に何かが書かれているとその余白に創作意欲が湧き、目の錯覚で見つけた架空の絵を夢中でなぞります。失敗して消したあとの紙とかも、なにやら新しい絵が見えるような気がします。

この絵もそんな感じで描いたのです。失敗して下描き線を消しているんだけど、紙の上の方に消し残した線が残っていて、そこにこんな絵があるように見えたので、見えた気がした絵をなぞったのです。もともと描かれてあった絵がどんなものかなんてさっぱり忘れたしこのような絵じゃなかったことは確かだ。
だから、ね。紙の上の方に見えたのをその位置のまま描いたから、下半分は空白だし頭はちょっと切れたし横幅はカメラに収まらなかったんですよ。

という話。そういうことってありませんか。



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