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小玉ユキ

2008-02-22 | 漫画・小説・本
人魚シリーズの「光の海」
5つ短篇で構成されている。
海辺の町に住む人魚と人間の交流を描いているのだけど、
ここに出てくる人間の気持ちとか、背景が丁寧に描かれている。
相手が人魚というファンタジーを表に出しているけど、
人間模様の細かさが良く出ている。
嫉妬や妬みや不安などを人魚のオブラートに包んで、
柔らかく優しく表現している。
短篇のひとつひとつが秀逸でオススメ。


何故か「光の海」はどこの本屋にも無くて、
ネット検索しても在庫無し。
雑誌連載時に読んでいるので、
いつか出会えればよいかと思っていた。

なのに、先日某本屋に1冊だけ発見して即購入。
この漫画は沢山の人に読んで欲しい。泣けます。

絵柄がほんわかしていて、デザインとしても優秀。
こんな綺麗な絵が描けるっていいなぁ。

「羽衣ミシン」もオススメ。
助けてもらった白鳥が恩返しをする話。
美羽さんのとんでもない行動にクスッと笑える。
サブキャラの眼鏡男子「沓澤君」が素敵。
将来に苦悩する若者の姿を丁寧に描いている。
春になって、渡りの季節になるシーンで、
読みながら涙が溢れてきた。

現在フラワーズに連載されている「坂道のアポロン」も、
今後が楽しみ。

小玉ユキ公式サイト:小玉ユキ silo
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