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赤い指

2011-05-13 | 漫画・小説・本
赤い指/東野圭吾著
読了。

読んでいて、ある意味辛い話。
嫁姑問題、引きこもり、幼児殺害、痴呆症などの老いの問題。
(現在では、痴呆症→認知症だけど)
どこにでもいる、普通の家族の怖い話。

以下ネタバレ含む。(備忘録)

中学生の長男がやってしまった殺人。
小学生の女の子にフィギュアをみせるというメールで誘い、
帰るという女の子の首をしめて殺害。

母親が女の子の死体を庭に移動させて、
黒いビニール袋をかぶせておく。

父親は警察に連絡しようとするが、
母親は息子の将来を考えて隠蔽工作を強要。
父親は女の子の死体をダンボールに入れて、
自転車に乗せ、近くの公園のトイレに捨てる。

馬鹿な子供と母親と父親。
モラルとか、道徳とか、いろいろ考えさせられた。
自分がこの立場だったらどうだろう?

痴呆症の祖母に罪をなすりつけようと小細工。

祖母が実は痴呆症ではなく、
嫁姑の諍いのために演技していたというどんでん返し。
祖父が亡くなる前に痴呆症で口紅を指で悪戯していたことが、
事件を解く鍵に。
イマドキのお年寄りは、携帯を使える。

子供の将来を考えるのなら、犯罪は隠蔽しちゃ駄目。

加賀刑事の母が昔孤独の中亡くなったことで、
父親が入院中加賀刑事と会わないというエピソードなど、
なんだかホロリ。
加賀刑事の従兄弟が新米刑事。
対比して加賀刑事の凄さが、際立つ。

やるなぁ、東野圭吾。
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