(新版)お魚と山と琵琶湖オオナマズの日々

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(資料)H&Mなど外資ファストファッションが苦戦に転じた3つの理由・・・NEWSポストセブン

2018年07月19日 02時29分31秒 | 政治的なこといろいろ
◎総論的に言えば、日本が「儲かる市場」ではなくったってことです。そりゃ、購買力が伸びないんだから、仕方ないことでしょう。政策的な必然ですよ。

H&Mなど外資ファストファッションが苦戦に転じた3つの理由・・・NEWSポストセブン  https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_720418/

「H&M」や「フォーエバー21」といえば、欧米発のファストファッション(流行の衣料品を短サイクル・低価格で大量生産・販売するブランド)として日本でも人気を博してきたが、H&Mの日本進出1号店だった銀座店が7月16日に閉店した。昨年にはフォーエバー21の日本1号店だった原宿店も閉店するなど、“黒船ファストファッション”の勢いに陰りも見え始めている。その要因は何か。ジャーナリストの南充浩氏が分析する。

 * * *
「ファストファッション」という通称で呼ばれる、複数の外資系低価格グローバルSPA(製造小売り)ブランドが日本に上陸して早くも10年が経過しました。しかし10年も経つと上陸当初のブームは少し変質してきています。

 上陸当初のブームは去り、ブランドごとの業績格差が生まれつつありますが、全般的に共通しているのは当初のブームは沈静化したという点です。定着したり、場合によっては衰退したりしていて、ブランドごとに置かれている状況こそ異なっていますが、揃いも揃ってブームに沸いた10年前はすっかり過去の光景になりました。

「H&M」の日本1号店だった銀座店が7月16日で閉店することが発表されました。2017年2月から2代目のH&Mジャパン社長を務めるルーカス・セイファート氏は、

〈10年前は、日本を代表する好立地でいい形のスタートが切れた。ただ時代が変わり、状況が変化したので、10年間のリース契約が切れるのに伴い更新せず、閉店することを決めた〉

 と説明しています。売れ行きが好調なら契約を更新したはずですが、更新しなかったことを見ると、「捨てても惜しくはない」という状況だったのではないでしょうか。

 報道によれば、H&Mの業績は、国内店舗数は82店舗(2017年11月期末)で、売上高は約629億円。新規出店やECの業績も加わり売上高こそ前期比でプラスですが、既存店売上高はマイナスの状況。上陸当初の勢いは完全になくなっていることがわかります。

 これに先駆けて「フォーエバー21」の日本1号店だった原宿店も2017年10月15日に閉店しています。原宿店だけではなく、その他の店舗もいくつも閉鎖しており、全店舗数は20店舗を割り込んでいます。

 フォーエバー21は不良在庫を多数抱えているのか、頻繁に「2点目無料」というセールを開催しています。2点目半額という売り方は国内ブランドでも時折見かけますが、2点目無料というのは聞いたことがありません。「タダでもいいからもう1枚持って帰ってくれ。産業廃棄物として廃棄料を支払うより安上がりだ」という心理が透けて見えるようです。

 実際、大阪・ミナミの道頓堀店でも2点目無料という売り方が今年されていました。1600円に値下がりしたサンダルを買って、2足目無料になって1足当たり実質800円で買ってきた知り合いの女性がいました。それほど在庫がダブついているということなのでしょう。

 また、2017年1月には、「オールドネイビー」が全店閉店し、日本から撤退してしまいました。オールドネイビーは「GAP」傘下のブランドで、GAPよりも安い価格帯の商品を販売しており、米国本国では停滞するGAPの業績をしり目に、業績を伸ばしている好調ブランドですが、日本では不振続き。2012年7月に1号店が上陸してからわずか4年半で全店撤退となってしまいました。

 これらのブランドは、当初の熱狂が嘘のように苦戦に転じてしまいましたが、それにはいくつかの理由が考えられます。大きくは次の3つだと考えられます。

(1)価格が安いだけで品質が劣っていた
(2)日本独自のトレンドに対応できなかった
(3)日本独自の低価格トレンドブランドが成長した

 まず、(1)から見てみましょう。ここでいう品質とは使用素材や縫製仕様のことです。低価格ブランドの中で品質が群を抜いているのは「ユニクロ」です。H&M、フォーエバー21、オールドネイビーはもちろん、ユニクロの品質の足元にも及びませんが、それどころか「ジーユー」にも及びません。

 米国だと安い服はこの程度で良いのでしょうが、日本にはなまじユニクロがあったためにどうしても同等の価格帯のブランドは、ユニクロの品質と比較されてしまいます。

 品質の順位でいえば、「ユニクロ>ジーユー>H&M>オールドネイビー>フォーエバー21」という順になります。ユニクロは別格として置いておいても、同等の価格帯なら間違いなくジーユーがもっともお買い得ですから多くの消費者はジーユーに流れてしまった可能性があります。

 次に(2)です。これが顕著になったのは2015年のことです。2015年にはジーユーが100万枚を販売したという「ガウチョパンツ」が一大トレンド商品となりました。

 ファッションのトレンドは毎年様々あり、世界的トレンドのものからローカルトレンドのものまで幅広くあり、それが市場で混在しています。3年前のガウチョパンツというトレンドは、グローバルトレンドではなく、日本国内だけの地域限定トレンドだったのです。

 そのため、商品企画をグローバル体制で行っているブランドがあまり対応できず、国内で日本向けに商品企画を行っているジーユーだけがガウチョパンツに対応し、大きな売り上げを得ました。ガウチョに限らず、各国にはそれぞれ独自のトレンドがありますが、グローバル展開をしていると、どうしてもそこへの対応が手薄になってしまいます。


こぴーはここまで。続きは上記URLに入ってお読みください。
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