(新版)お魚と山と琵琶湖オオナマズの日々

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(資料)もはやヤバさしかない…青山繁晴、和田政宗の自民党ネトウヨタッグ“トンデモ質問”を苦笑しながら誌上再録・・LITERA

2018年03月20日 07時57分19秒 | 政治的なこといろいろ
もはやヤバさしかない…青山繁晴、和田政宗の自民党ネトウヨタッグ“トンデモ質問”を苦笑しながら誌上再録 http://lite-ra.com/2018/03/post-3886.html

本日の国会で行われた公文書改ざん問題に関する集中審議だが、驚いたのは、自民党がこの参院予算委に送り込んだ議員。なんと“ネトウヨの尊師(グル)”こと青山繁晴議員と、“デマゴギー広報副本部長”こと和田政宗議員という、愕然とするようなネトウヨタッグでのぞんだのだ。

 まずはトップバッターの青山センセイ。「党利党略のためでなく、ただ国益のためにこそ質問いたします」といういつもの前口上の寒さはともかく、時間を空費させるようなどうでもいい話を長々とぶつのだが、そのなかでも笑えた質問をいくつかピックアップしておこう。

 たとえば、菅義偉官房長官が会見で「主文はほとんど変わっていなかった」として「改ざん」ではなく「書き換え」との認識を示したことをもち出した青山センセイ。「契約の本体については書き換えられていません」「契約そのものがごまかしたり改ざんされたのではない」と主張し、「調書つまり経緯について書き換えられたというのが事実だと思いますけど、理財局長どうですか?」と意味不明な質問を始めた。

 おそらく国会中継を見ていた視聴者も、青山センセイが何を聞きたいのかよくわからなかったと思うが、察するに、菅官房長官が「改ざん」ではなく「書き換え」と表現したことを正当化しようとしたのだろう。しかし、太田充理財局長はいかにもエリート官僚らしくこう答弁。青山センセイの思惑は大きく外れてしまったのである。

「調書というのは鏡の後に付いているものですが、極めて重要な部分でございますので、調書を書き換えたということは決裁文書を書き換えたことにならないかといえば、そういうことではなくて、調書を書き換えたということは決裁文書を書き換えた、それだけ重いことをしてしまったということだというふうに認識しております」

 これ、いわゆる自爆ってやつだろう。実際、誰が見ても売買経緯が記された調書を改ざんした事実を「書き換え」と言い張るのは印象操作。菅官房長官をフォローするつもりで、逆に太田理財局長から「極めて重要な部分」という答弁を引き出すなんて、さすがは青山センセイである。

 が、そんな失敗も何食わぬ顔で質問を継続する青山センセイ。「調書には都合の悪い部分が含まれていたと考えるのが当然客観的なこと」として、「この決裁文書の鏡である表紙を見ますと、たくさんハンコが押してあってですね、まさかメクラ判押したんじゃなくて」と差別語を交えながら、「そこに決裁のハンコを全て押したのはなぜですか」「普通に考えたら、契約に影響がなかったからその調書でいいと思って決裁のハンコ押したんじゃないですか」と2度にわたって質問した。

 いやはや、何を言ってるんだろう。青山センセイは“元の決裁内容が財務省にとって都合が悪かったなら元から決裁していなかったはずではないか”と言いたいらしいが、いま問題になっているのは“なぜ一旦決裁した文書を改ざんせねばならなかったのか”ということに尽きる。論点のすり替え以外のなにものでもない。

だが、笑えたのはその後のやりとりだ。太田理財局長は、2回目の質問でようやく青山センセイの意図が読めたらしく、「委員のおっしゃりたいことはよくわかりました。ようすれば、ある意味での不当な働きかけがあって、それで(改ざんした)、ということではないというふうには理解していると思います」と答弁。ところが、青山センセイはなぜか苛立って、「理財局長におかれては、はっきり言って勝手に解釈しないでほしいんですが。だから問題ないと言ってるんではなくて」と逆ギレ。またぞろ得意のキレ芸で“青山劇場”を展開したのである。

「健全な常識で考えたら、今回の事件も根っこにあるのは、ある意味なんでもない、そういう国会軽視! つまり騒がない国会! 燃えない国会! 淡々と終わればいいんだと! それはしかし正常な議論じゃないんですよ!それは!」
「国会審議というのは利害関係のためにやるんじゃなくて! 国益のためにとことん話し合うことをいうわけですから!」

 いったい、青山センセイは何にキレているのか。解説しておくと、“財務省は国会での議論紛糾を避けるために文書を書き換えた。原因はその事なかれ主義だ”とのシナリオを描き、「それは正常な国会の議論じゃない!」とカッコつけているのだが、これぞ「よく言うわ」って感じである。

 というのも、青山センセイは昨年、森友問題が勃発したときの国会期間中には、『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)で「暗黒国会だ!」と憤慨。こう大げさにブチギレていたからだ。

「この番組ですでに(森友問題は『問題』じゃなくて)『事件』だと言った通り、この理事長なり校長なりがですね、明らかにおかしなことやってるじゃないですか!(中略)これもう事実関係はっきりしてるじゃないですか! だからこれ『事件』であって、当然国会じゃなくて捜査機関がやることであって!!」
「これだけは言っておかなきゃいけないのは、北朝鮮が!(中略)世界はトランプさんの出現によっていままでの秩序がガラガラと音を立てて崩れていくさなかに! 日本の国会はこればっかり! なんですよ! 連休終わってもまだ! これ『暗黒』でなくってなんなんですか!!」

 ようはこの人、“国会で森友問題やるな!”とがなりたてていたのに、いまになって“議論しないのは正常な国会じゃない!”などとエラソーに言っているのだ。まったくその言葉、ご自身に向けられてはいかがだろう。

 ちなみに、青山センセイは、もともと塚本幼稚園でも講演経験があり、籠池泰典理事長の熱烈な応援団だった。2011年には「日本文化チャンネル桜」で「大阪の塚本幼稚園。ここはまったくのフェアな愛国心を育てている幼稚園として推薦できます!」「塚本幼稚園、塚本幼稚園園長、がんばってくださいね!」と大々的にエールを送っていたのだ。ところが、問題発覚以降は「この森友学園という学校法人、僕はこの事件ではじめて聞いたんですけど」(『虎ノ門ニュース』)などと白々しさ満載の態度を披露するなど、手のひらを返してきたという経緯がある。そういう意味では、青山センセイの矛盾だらけの態度はいまに始まったことではない。

 まあ、話を戻して、結局、青山センセイが集中審議でやったことといえば、安倍首相に水を向けて「決裁文書の書き換えについて、私はまったく指示してません」「決裁文書は存在自体知らない」などと答弁させたぐらい。まったく、こんな質問に長い時間を割くなんて、国民をバカにしているとしか言いようがないではないか。


しかし、この無駄に血圧が高い“青山タイム”の存在感も、次の質問者に完全に食われてしまった。そう、朝日新聞のスクープをデマ扱いしてきた、自民党の和田政宗議員である。和田議員はまず、財務省にすべての責任を押し付けようとこうがなりたてた。

「財務省は自民党に対して官邸に対しても嘘をつきとおしたわけです。党や官邸が徹底調査を指示して隠蔽の扉をこじ開けなければ、財務省は内部で完全に書き換えの事実は隠されていたかもしれません」
「これは政治と官僚との戦いでもあります。官僚の暴走を許してしまった政治家も反省もしっかりしながら徹底的な究明をする」

 もはやギャグレベルである。だいたい、官邸は5日に国交省から書き換え前文書の存在を報告されていたのに、安倍首相も菅官房長官もそのことを国民から隠していたではないか。それを、“改ざんが判明したのは官邸が調査を指示したから”なんて手柄ぶるって、ちょっと考えられないだろう。

 しかし、唖然とすることに、和田議員は例の「私や妻が関わっていたら総理も国会議員もやめる」という安倍首相の答弁についても、この発言が改ざんのきっかけになったとみられているのに、逆に、歯が浮くような安倍礼賛に転用してしまったのである。

「この書き換えに関してですね、安倍総理の『私や妻が国有地払い下げに関わっていたのであれば総理大臣も国会議員もやめる』という発言について、この発言があったから財務省の官僚が忖度して書き換えをやった、不用意だったと言っている人や一部のメディアがありますけれども、これはとてもおかしな話でありまして、やましいことがあれば国会議員をやめるという決意はですね、これ政治家としてみなが肝に命じておかなくてはならないことでありまして、これだけの気概をもった政治家がどれだけいるでしょうか。その覚悟が褒められるならわかりますけども、批判される意味がわかりません。政治家は身を賭して政治を行う。こうした決意が批判されるなら、政治はそうした覚悟のない、極めて甘っちょろいものになってしまいます」

「これだけの気概をもった政治家」って……。だったら、昭恵夫人の存在が取引に大きな影響を与えたことが明らかになった時点で、安倍首相は総理を辞めているはずだろう。本当に、どんな思考回路をしたらこんなウルトラCの擁護ができるのか、和田議員に聞いてみたいものだ。


こぴーはここまで。続きは上記URLに入ってお読みください。
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