そごう美術館「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」を観たのでございます。
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
(指定された4点のみ写真撮影可)
ウィリアム・モリス大好きで(わたくしが今着ているワンピースも、モリスの「いちご泥棒」柄じゃしの)、楽しみにしておった展覧会。
そごう美術館では、2019年「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」も良うござりました。
今回は、アーツ・アンド・クラフツ運動の歩みを、テキスタイル、壁紙、家具、金工など、約170点で紹介。
構成は以下の通り。気になった作品も書きまする。
【第1章:モリス・マーシャル・フォークナー商会とモリス商会】
《格子垣》ウィリアム・モリス
モリスが初めてデザインした壁紙で、新婚時代を過ごした家の薔薇の生け垣からヒントを得たそうな。
薔薇に集まる虫を目当てに、青い鳥も来ておる。
《るりはこべ》ウィリアム・モリス
以前から好きな壁紙。
写真撮影可のコーナーはこちら。4点展示されておるぞよ。
《孔雀と竜》ウィリアム・モリス
モチーフは中国の鳳凰と竜、色合いはペルシャ絨毯、雰囲気はヨーロッパ中世のタペストリー。
《暖炉の衝立(花の鉢)》ウィリアム・モリス
刺繍パネル部分も載せまする。
《キャビネット》
刺繍パネル部分も載せまする。
《ライティングデスク》
《いちご泥棒》ウィリアム・モリス
モリスと聞いて真っ先に浮かぶ柄で、インディゴの地にイチゴをついばみに来たツグミ。
色違いじゃがわたくしのワンピースもこの柄じゃし、お供のEはこの帯も愛用しておるぞよ。
《〈栗鼠〉または〈狐〉と葡萄》ジョン・ヘンリー・ダール
231×130㎝のウールのジャガード織り。
シックなグリーン地に葡萄。狐のしっぽフサフサ~。
《リスとナイチンゲール》ジョン・ヘンリー・ダール
263×218㎝の大きさで、シルクのダマスク織りに、シルクとサテンの刺繍が美しい。
濃いグリーン地に曲線の草花、左上に鳥、右のリスの毛並みも立体的。
《サーヴィル肘掛椅子》ジョージ・ワシントン・ジャック
展示室外のパネルの写真(撮影可)をば。
《ユートピア便り》ウィリアム・モリス
挿絵も、モリスが考案したゴールデン活字も素敵な本。
モリスの思想と夢を凝縮したようなファンタジーだそうな。
翻訳本を読んでみようかのぅ。
【第2章:アーツ・アンド・クラフツ展覧会協会】
《夏》ウォルター・クレイン
クレインは、素描も観られて嬉しゅうござります。
女性を見上げる白鳥、空にはツバメ。フレームも素敵。
《孔雀》ウォルター・クレイン
絵本作りで培われた多色刷りの木版。
植物と一体化したような孔雀がたいそうお気に入り。
色が全然再現できぬが、フライヤーの写真をば。
《ふくろう》C・F・A・ヴォイジー
ドングリ(?)の木にとまるふくろうの木版で、線はほぼ輪郭だけで暖色系の色刷り。
つり目のふくろう可愛くてお気に入り。
《ケトルとスタンド》ウィリアム・アーサー・スミス・ベンソン
遠目でフロアスタンドかと思いきや、上にヤカンが乗ってて思わず笑いが(失礼)
《フラム》ウィリアム・ド・モーガン
14点ほど並んだタイルの中でも、トルコのタイルのようなブルーと柄が印象的。
【第3章:英国におけるアーツ・アンド・クラフツの展開】
《カーテン生地》おそらくハリー・ナッパー
シルヴァー・スタジオは、リバティ商会を中心にデザインを提供した製造業者。
大柄な植物モチーフのカーテン、広いお部屋でないと似合わぬのぅ。
《蓋付きマフィン銀器》チャールズ・ロバート・アシュビー
受け皿、マフィン皿、カバーの3つに分かれた銀器で、表面はハンマー打ちで磨かれ、蓋のつまみには丸いラピスラズリ。
昔の中国あたりの偉い人の帽子チックじゃ(こらこら)
しかしなんじゃの、マフィン専用の器があるほどマフィン食べられていたんじゃのぅ。
《ピューターとエナメルの3点組ティーセット》アーチボールド・ノックス
まるっと平べったいポットが可愛く、青いエナメルも半貴石のようで綺麗。
展示室外のパネルの写真。
《カットグラスの扇型花器》ジョン・ウォルシュ・ウォルシュ
たくさん並んだガラス器の中で、お気に入り花器。
フライヤーの写真。
《ホワイトメタルのエナメル・ペンダント》ジェームズ・クロマー・ワット
展示室外のパネルの写真。
《銀とムーンストーンのネックレス》おそらくエドワード・スペンサー
繊細なデザインで、15点ほど並んだジュエリーの中では1番お気に入り。
【第4章:アメリカでのアーツ・アンド・クラフツ】
《三輪のリリィの金色ランプ》ティファニー・スタジオ
いかにもティファニーなファブリル・グラス。
展示室外のパネルの写真。
《卓上用ピクチャーフレーム》ティファニー・スタジオ
金メッキのブロンズの植物の透かし細工が綺麗。絵を入れて飾りたい。
《パインニードル模様のスタンプボックス》ティファニー・スタジオ
金メッキのブロンズの植物の透かし細工の下からグリーンの不透明ガラスが見え、ゴージャス綺麗。
《オスカー・ステファンズ邸のステンドグラス・窓》フランク・ロイド・ライト
直線のみのデザインで一部だけ色ガラス。フランク・ロイド・ライト感ありあり。
約170点、観応えあって楽しゅうござりました。
会期は11月5日まで。
観終わって、いつもは地下2階から地下道に出るのじゃが、うっかり地下1階から出たらば、リトルセーマンなるちっちゃなカフェ発見。
かような所にひっそりお店があったとは、今まで全く知らなんだ。
クレープも美味しそうじゃが・・・
マロンチョコパフェをお願いいたしまする~。
可愛いサイズなれど、お値段も550円と可愛うござります。
地下道じゃが椅子とテーブルもあるし、甘い物をササッと食べるのに便利じゃ。
今度行ったらクレープも食べてみようかの。