ウェネトさまの館

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「水 神秘のかたち」(サントリー美術館)&「丸山清人 個展」(リトルハイ)再訪

2016年01月19日 15時18分21秒 | 展覧会・美術関連

昨朝の雪、都内至る所で大変だったようでございます。
午後から晴れてホッといたしましたが、道路に残る雪で歩くのも難儀いたしました。
もう降らないで欲しいものよのぅ。

さて、サントリー美術館「水 神秘のかたち」でございます。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_6/?fromid=topmv


水への祈りや信仰がテーマの展覧会、「水と生きる」サントリーらしい企画じゃ。
1月13日から展示替えされ後期の展示。構成は以下の通り。

第1章 水の力
第2章 水の神仏
第3章 水に祈りて
第4章 水の理想郷
第5章 水と吉祥
第6章 水の聖地

お気に入りの作品を展示リスト順に挙げまする(☆は特にお気に入り)

★《十一面観音立像》パラミタミュージアム
十一面観音が水とどう関わりあるのじゃろうと思ったらば、流木の霊木から造られたという長谷寺の十一面観音の、長快による縮小摸刻。
優美なお姿でございます。

★《水神像》和歌山・金剛峯寺
わたくし、龍が大好きなのじゃ。
こちらは厨子の中に木で岩を彫り、水の神を龍で彫り表した像。

☆《倶利伽羅龍剣》和歌山・龍光院
倶利伽羅龍が剣の鞘に巻き付いて剣先を飲み込んでおり、めっちゃかっちょいい!
空海が雨乞いの際これを用いたとされるそうですが、何やらパワーを感じまする。
この剣を持ってホグワーツ魔法魔術学校に入学したらば、首席で卒業間違いなし。

☆《摩尼宝珠曼荼羅蒔絵厨子》
愛染明王坐像を安置する箱型厨子。
厨子側面と背面の龍と楼閣が、緻密細密好きなわたくしが転げまわって喜ぶ細密さ。

☆《孔雀経曼荼羅》大阪・松尾寺
大好きな孔雀明王を主尊とする曼荼羅。はっきりした色彩もツボ。

★《仏説法図》
これまた大好きな美形ガンダーラ仏。
蓮の花咲き乱れる上、中央に座す仏陀も周囲の天人や菩薩もみな美形。

★《菊水霞模様縫箔》
大輪の菊花が流水に流れる刺繍が美しい。

★《日吉山王祇園祭礼図屏風》
描かれた人々を、隅々までじっくり観察いたしました。

お気に入りとは言えないけれど(ごめんよ~)、一番インパクトあった作品は、

★《宇賀神像》大阪・本山寺
本山寺では年2回の御開帳でしか拝見できぬ、人頭蛇身の秘仏。
とぐろを巻く蛇の胴体に、アルカイックスマイルを浮かべ目を爛々と光らせた老翁の頭が乗っており、思わず「ひょえ~!」とのけぞったのでございます。
写真でご紹介できぬのが残念ですが、これは必見でありましょう。

同じ宇賀神でも、そのお隣に鎮座まします木食白道による一本造の《宇賀神像》は、ほっこり可愛い感じ。

観応えある展覧会で、前期も観ればよかったと後悔したのでございます。
会期は2月7日まで。

サントリー美術館では、2月24日からツボな「宮川香山」展、そして6月には大好きな「エミール・ガレ」展があるそうで、楽しみでございます。
昨年はメンバーズ更新しませんでしたが、今年は再入会しようかのぅ。

そして、昨日最終日のGALLERYリトルハイ「丸山清人 個展 THE銭湯富士~伝説の背景画絵師~」再訪でございます。
購入した作品を受け取りに行きましたのじゃ。

(ちなみに前回行った時の日記はこちら)
http://blog.goo.ne.jp/unut/e/bc5d49c38d8b020d7e5c96306c91d193?fm=entry_awp

昨日は作家ご本人も在廊なさっておりましたが、80歳とはとても思えぬ若々しさ。
たいそう優しい感じのお方で、作品や制作についてお話して下さり、楽しいひと時でありました。
ライブペインティングもぜひ拝見したいものじゃ。

購入したミニ銭湯画。
ブログにも書いた通り3作品で迷いましたが、まだ売約済になっていなかったこちらを選びましたのじゃ。
写真はちと暗いですが、実物は空の色とグラデーションがもっとずっと綺麗ですぞ。