本日は、東京都庭園美術館「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」を観たのでございます。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/160116-0410_galle.html
わたくし、アール・ヌーヴォーもアール・デコも大好きなのじゃ。
アール・デコのお屋敷で観るアール・ヌーヴォーのガレ、ツボらぬはずがありませぬ。
大好きなガレ。ガレと言えば即座に植物や昆虫のモチーフが思い浮かびまする。
お題の「ガレの庭」ですが、ガレが広大な庭で約3千種もの植物を育てる植物マニアで、論文まで書いておったとは知らなんだ。
ガレの植物愛はハンパなく、それが作品に現れていたのですな。
展示は旧館・新館両方あり、ガラス作品はお気に入り多数。
まずは大好きな旧館(旧朝香宮邸)
大客室や大食堂や北側ベランダなど、窓から太陽の光が入り、自然光の中でガレのガラスを観る事ができ狂喜乱舞でございます。
本日はお天気もよろしく、ラッキーでありました。
作品とそのポンシフ(意匠型紙)が一緒に展示されておるのもあり、興味深うございます。
ガラスやファイアンスだけでなく、妃殿下居間には家具も。
直立した蜻蛉たちが天板を支える寄木細工のテーブルや、蛙たちもひっそり並ぶ装飾的な書物机、欲しいぞよ~。
ドーム天井を持つ八角形の書斎も、お気に入りの部屋でございます。
カーテンを全部閉めた暗い書斎の半円形の机の上、ランプ1つだけが美しく輝いているという素敵な演出。
新館にまいりますと、鉛筆・水彩によるスケッチやデザイン画もございます。
旧館でお持ち帰りしたかった作品のひとつ、1900年パリ万国博覧会出品作の《脚付杯 ひなげし》のデザイン画も。
並べて観比べたい~と思ったらば、(因みに《ひなげし》はこのポスターの作品)
《花瓶 松》はデザイン画が一緒に展示されており、観比べる事ができました。
しかも《花瓶 松》は、上からの照明が点いたり消えたりし、色彩や陰影や雰囲気の変化も観る事ができまする。
全部の作品をこうして観てみたいものよのぅ。
別の部屋では、ガレとドーム兄弟とラリックの、アール・ヌーヴォーのガラスに関する映像も流されております。
わたくし好みな素敵展覧会、今年の「ツボな展覧会マイベスト10」に入るやも。
ひとつ苦言を呈しますると、出品リストがないのは何ゆえじゃ?
最初の数件は地道にメモるも、大変で放棄いたしましたぞ。
会場内は撮影不可ゆえ、写真で記録する事もできませぬ。
百貨店などでの展覧会は、出品リストはなくても当たり前と思っております。
が、公立の「美術館」と名の付く施設の展覧会に、リストがないのはいかがなものかと。
昨年もアンケート用紙に「出品リストを用意して下さいまし」と書いたのですが、梨の礫ゆえ今回は書きませんでした。
都内で一番好きな美術館だけに、残念でございます。
会期は4月10日まで。
いらっしゃる方は、お天気良い日にお出かけがお勧めでございます。
さて、本日2月3日は節分でございます。
お寿司よりケーキなわたくし、これを買いましたのじゃ。
南南東に向き、無言で恵方巻(ロールケーキ)丸かぶりいたしましたぞ。
恵方巻とやら、お伴のEは数年前まで知らなかったそうな。
なにやら踊らされている感がなきにしもあらずですが、楽しんだので良しといたしましょう。
福がやって来ますようにーーー!