東京都庭園美術館「並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑―透明な黒の感性」を観たのでございます。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/170114-0409_namikawa.html
緻密細密で美しいものも、明治期の超絶技巧も大好きなわたくし、並河靖之も勿論大好きで、開催前から楽しみにしておりましたのじゃ。
明治の七宝といえば、ふたりのナミカワ、有線七宝の並河靖之と無線七宝の濤川惣助。
どちらも好きですが、緻密な輪郭線がくっきり残る並河の有線七宝がより好みなのでございます。
没後90年を記念した初の回顧展、初期から晩年までの作品が国内外から集められております。
その人間技とは思えぬ超絶技巧の美しさに、鼻血も出そうなほど大興奮。
様々な下図（工場長でもあった中原哲泉の下図も10点以上あり）や、制作工程見本や釉薬見本なども興味深うござります。
有線七宝は、金属の素地にリボン状の薄い金属線で図柄の輪郭線を貼り付け、その区切りの中に釉薬を挿し焼成するのでございます。
通常の銀線の高さが１～２㎜に対し、並河の使う銀線は何と0.3～0.5㎜しかなく、より細密な表現ができる分、より高度な技術を必要としますのじゃ。
色彩もたいそう美しく、釉薬は粒がない状態まで細かくしているそうな。
特に地の色が黒の作品が図柄が美しく映えてお気に入りですが、この黒も黒１色で出しておるのではなく、濃紺など何色も重ねているのだとか。
お気に入りを挙げようと思うも、お気に入りが沢山ありすぎて書ききれぬゆえ省略。ｴﾍ
作品は本館・新館共に展示されておりますが、アール・デコ様式の旧朝香宮邸の本館にゆったり展示されている様はまことに素敵で、このまま永久保存したいくらいでございます。
写真撮影不可なのが本当に残念じゃ。
緻密細密ぶりハンパないゆえ、単眼鏡は必須ですぞ。
わたくしはこの４倍の単眼鏡を持参いたしましたが、
持参せずとも美術館でビクセンの４倍単眼鏡を無料で貸して下さります。
嬉しい事よのぅ。
ショップでは４倍と６倍の単眼鏡が、黒だけでなく赤も販売されており、この赤いのがツボ。
まるっとしたセミハードケースもたいそう可愛いのでございます。
（これですっ↓）
https://www.vixen-m.co.jp/item/11305_7.html
６倍のが欲しくて散々迷うも、４倍を持っておるゆえ（ビクセンじゃないけど）とりあえず断念。
でも欲しい・・・せめてケースだけでも販売して下さらぬかのぅ・・・
今年のウェネト的ツボな展覧会の美術館編ベスト10入り確実な展覧会、会期は４月９日まで。
超お勧めでござります。
スイーツは、プラチナ通りの１本裏道にある珈琲専門店、クロミミラパン初潜入。
わたくしのお仲間が目印なのよ。
いつもの如く「店内のお写真を撮らせて頂いてもよろしいかの？」と店主にお伺いしたらば、「どうぞどうぞ。コーヒーを淹れる所も撮っていいですよ。」と気さくに答えて下さりました。
数あるコーヒーのうち、フラガンシアをチョイス。
豆は通常の約２倍の18ｇ使用しているそうですが、すっきり飲みやすく美味しゅうござります。
チーズケーキとバニラアイスと苺（紅ほっぺ）の盛り合わせ。
フランス産アイスクリーム、美味じゃ。10人前持ってまいれ～！
店主が「飲み比べてみて下さい。」と、エチオピア産のコーヒーを試飲させて下さりました。
おお～、違いがハッキリ分かりますぞ。ありがとうござりまする。
庭園美術館か松岡美術館へ今度行く時は、また違う種類のコーヒーを飲みに行ってみねば。
そして、目黒駅近くの古～いビル２階のインド食材店、マヤバザールへ。
昨年知ったこのお店、スパイス類がたいそうお安いのじゃ。
右下のソアンパプディは、お供のＥが以前シンガポールのインド人街に滞在した時にハマったスイーツ。
カルダモン＆ココナッツのエスニック風味と、ホロホロした食感と綿菓子の如き口どけがクセになり、あっという間に一箱食べてしまうのでございます。
しかしこの小さな一箱で、1260kcalもあるというなかなか恐ろしいシロモノなのじゃ。
左のフェンネルシードは、500ｇも入って550円と格安。
お料理にも使いますが、ティーポットにフェンネルシードと熱湯を入れて暫し置くと、簡単にフェンネルティーが出来ますのじゃ。
気分によって、レモングラスなどとブレンドしてもよいですぞ。
Ｅの母上は、これを毎日飲むようになってから胃腸の調子が良くなったそうな。
お腹を壊した記憶がないという鋼鉄の胃腸を持つＥには、効果はわからぬようですが。ぷぷぷ
★ショック話
久々に、目黒の隠れ家ビストロでランチしようと行ったらば・・・
なんですと～？１月15日で閉店したですと～！？
今までに隠れ家にして閉店してしまったお店、両手の指では数え切れぬ程ありますのじゃ。
何かの呪いなのじゃろうか・・・ぶるぶる