東京オペラシティ アートギャラリー「宇野亞喜良展」を観たのでございます。
https://www.operacity.jp/ag/exh273/
(一部を除き写真撮影可)
宇野亞喜良の初期から最新作までの全仕事を網羅する、過去最大規模の展覧会。
出品点数は何と900点超え!
宇野亞喜良は大好きじゃし、殆どの作品が写真撮影OKなのも嬉しいのぅ。
平日の昼間でも大盛況で、最初のほうの展示風景は撮れんかったがの。
構成は以下の通り。
気になった作品からごく一部をリスト順に載せまするが、展示数が膨大ゆえブログも長くなりまする。
【1:プロローグ 名古屋時代】
1934年に名古屋で生まれ、中学生の頃から画家を志したそうな。
《自画像》 1949年
15歳の夏休みに描かれた自画像。
【2:グラフィックデザイナー 宇野亞喜良】
1955年に上京。1956年から3年ほどカルピス食品工業に在籍していたのですな。
《「カルピス」(カルピス食品工業)広告原画》1956年頃
《「読書週間」(読書推進運動協議会)ポスター》1959年
レイアウトを含むデザインも手がけた最初の作品とか。
【3:企業広告】
1960年代、数々の広告制作の現場に携わったのでございます。
《「明治ロンドチョコレート」(明治製菓)ロゴマーク、パッケージ色校紙》1966年
チョコ中毒のわたくし、このパッケージ復刻して欲しいぞよ。
《「Christmas Greetings」(東急百貨店)すごろく》1967年
《マックスファクター新聞広告校正紙(複製)》1965-67年
【4:新聞・雑誌】
新聞・雑誌の仕事は長期に携わり、幅広いジャンルで膨大な数を誇りますのじゃ。
《「星の王⼦さま」『詩とメルヘン』(1978年別冊号)原画》1978年
《「夏がきた…/かくし絵どうわ」『毎日新聞』(1981年7月26日)原画》1981年
【5:書籍】
宇野にとって書籍の仕事は、イラストも描けて造本や装幀もでき、創造力を発揮できる場だそうな。
《『寺山修司メルヘン全集』カバー原画》1994-95年
《「赤い蝋燭と……」『絵小説』原画》2005年
大好きな皆川博子の著書の原画じゃ。
【6:絵本・児童書】
現在まで70冊あまりの絵本を手がけ、多くの児童書にも携わっておるのじゃ。
展示風景、一部分だけ撮れた。
《『せむしの小馬』表紙原画》1958年
《『きんのおの』原画》2017年
【7:アニメーション映画】
1960年代に発表した3本の短編アニメーション映画『白い祭』『お前とわたし』『午砲(ドン)』が上映されておりまする。(2本は上のフロアじゃよ)
【8:版画集・作品集】
1970年代から80年代にかけ、自分の表現スタイルを見直すための版画集や作品集を出版。
《 『宇野亞喜良 マスカレード』原画》1981年
【9:ポスター】
1960年代から現在まで、膨大な数のポスターを手がけてきましたのじゃ。
展示数も凄い~。
気になるポスター色々ありすぎてとても載せきれぬが、
《「セーラー21金ペン」(セーラー万年筆)ポスター》 1968年
こっこのお方は・・・?ジュリー!?
《「シャンソン」ポスター》1968年
同じような構図のお馬さんもおった。
ポスター原画もございます。
【10:舞台美術】
舞台との関わりは宣伝美術だけでなく、舞台装置、衣装、メイク、演出、脚本に至るまで、様々な仕事を行っておるのじゃ。
宇野の舞台美術の仕事については殆ど知らず興味深い章じゃったゆえ、お写真多めに載せまする。
《ダンス・エレマン第9回公演『われに五月を』衣装原画》2003年
《ダンス・エレマンスペシャル公演『美女と野獣』かたつむり》2005年
《ダンス・エレマン ドレス》 制作年不詳
《Project Nyx第4回公演『星の王子さま』衣装原画》2009年
《Project Nyx第4回公演『星の王子さま』舞台原画》2009年
《Project Nyx第4回公演『星の王子さま』舞台装置》2009年
《Project Nyx第4回公演『星の王子さま』人形》2009年
《タカイズミ プロジェクトVol.1『Over The Rainbow…?〜アリス的不完全穴ぼこ墜落論〜』仮面下絵》2008年
《タカイズミ プロジェクトVol.1『Over The Rainbow…?〜アリス的不完全穴ぼこ墜落論〜』チェシャ猫仮面》2008年
仮面はこの他、三月ウサギ、眠りネズミ、グリフォン、にせウミガメも展示。
【11:絵画・立体作品】
1987年の個展を機に、現在まで毎年個展を開催。
2000年代には、石粉粘土で人型のオブジェも制作。
左から《カラヴァッジョ》1986年/《古典風Ⅰ》1987年/《フェルメール》 1989年
《餃子姫》2013年
【12:近作・新作】
俳句から創意した近年のシリーズや、様々な企業やミュージシャンとのコラボなどなど。
《孔雀》2020年
《BUCK-TICK『RAZZLE DAZZLE』》左から、原画・原画バリエーション 2010年
お気に入りの喫茶店 純喫茶キラーズの店主がBUCK-TICKファンで、店内にも関連のお品があったのぅ。
《「2014伊勢丹彩り祭 空想百貨博物館」(伊勢丹新宿店)ウインドウ原画》2014年
当時お供のEは、6つの部屋に見立てた伊勢丹のショーウインドウ(宇野のイラストと「収蔵物」のコラボ)がツボで何度か観に行ったからの、原画を観られて喜んでおった。
その時に撮ったウインドウ写真、懐かしいので貼っておくぞよ。もう10年も経ったとはのぅ。
・Room1「寡黙類」
・Room2「多忙類」
・Room3「潔癖類」
・Room4「友愛類」
・Room5「虚無類」
・Room6「夢想類」
左から《「麻布十番納涼まつり 2006」ポスター》2006年/《「麻布十番納涼まつり 2014」ポスター》2014年
お供のEは、これも懐かしがっておった。
昔は毎年行っておったが、大混雑するようになってからは足が遠のいたからのぅ。
最初期から現在までの変遷や、手がけた様々な仕事も分かり、たいそう観応えござりました。
1回観ただけではとても消化しきれんかったゆえ、できれば再訪したいのじゃが・・・
会期は6月16日まで。
上のフロアでは、2つの個展が同時開催。
ギャラリー3,4「収蔵品展079 特別展示 没後50年 難波田史男」
https://www.operacity.jp/ag/exh/detail.php?id=299
コリドール「project N 94 大城夏紀」
https://www.operacity.jp/ag/exh/detail.php?id=300
この2つもしっかり観ましたが、ブログは後日、書けたら・・・(たぶん書けない・汗)
さて、ランチでございます。
東京オペラシティにはずっと前から行っておるのに、53階がレストラン街とは今まで全く気づかんかった。
で、松阪牛 よし田に初潜入。
53階じゃからの、テーブル席は眺めが良いが、おひとり様だとイマイチ眺めの悪いカウンター席に案内されるのがちと残念。
ランチメニューがお安い!
黒毛和牛ステーキ丼を所望じゃ~。
ちと薄味なれど、さすが黒毛和牛、お肉が柔らかくて美味しいぞよ~。
これで税込1300円とは、コスパ良すぎで驚きじゃ。
今度行ったら別のメニューも食べてみねば。
そして移動の途中、純喫茶キラーズへ。
宇野亞喜良の作品も飾られておるのじゃよ。
ケーキを食べるつもりじゃったが・・・
キッシュとマンデリンをお願いいたしまする~。
お気に入りのキッシュは別腹じゃからの。エヘ
店主に「宇野亞喜良展」に行ったとお話したら、美味しいマンデリンを宇野亞喜良のカップ&ソーサーで出して下さりました♪
カバの逆さまは・・・面白いのぅw