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ウェネトさまの館

★2025年8月、はてなブログへ引越しました!
https://unut.hatenablog.com

つながり展 2025(Gallery Field)

2025年06月20日 18時28分15秒 | 展覧会・美術関連

昨日は、2つの展覧会を観たのでございます。

まずは、Gallery Field「つながり展 2025」
https://galleryfield.com/
(写真撮影は許可を得ておりまする)

参加作家がサムホールサイズの作品を1点ずつ出展する「つながり展」、昨年初めて観てとても良かったゆえ、今年も楽しみで初日にまいりましたのじゃ。

今年は40名で、大好きな作家も多数参加。
会場はこんな感じ。

たくさん載せたいところなれど、16点だけ作家名50音順で。

★稲葉未来《花》紙本彩色 2025年
今年4月の個展で観てお気に入りだった作品。再会できて嬉しいぞよ。


 
★加藤奈月《思い出の中で》アクリル絵具 2025年
昨年初めて個展を観た作家。在廊のご本人にお話をお伺いでき、楽しゅうござりました。


 
★神戸勝史《白鹿と青い鳥》和紙、岩絵具、顔料、金属箔、金属泥 2025年


 
★黒木美都子《感嘆》水干、岩絵具、白土、アートクロス 2025年


 
★坂本藍子《清い流れ》雲肌麻紙、岩絵具 2025年


 
★佐藤和歌子《言伝て》日本画 2025年


 
★竹下真澄《青の旅人》MDF、アクリル絵具 2025年


 
★ただあやの《連鎖と変化》洋紙、岩絵具 2025年


 
★丁子紅子《つないでいく。》雲肌麻紙に岩絵具 2025年
銀座三越で23日まで個展も開催中。観に行けるとよいのじゃが・・・


 
★中島綾美《漂流物 -木の目-》和紙に岩絵具 2025年


 
★中園ゆう子《ふくふくにゃんこ》紙本着彩 2025年
可愛い。この写真ではよう分からぬが、にゃんこの扇に「あっぱれ」と書かれておる。


 
★松本亮平《猫と紅葉小禽図》アクリル絵の具、板 2025年


 
★丸山友紀《菌の庭》和紙、金箔、岩絵具、水干絵具、膠 2025年


 
★水島篤《角影 -トリケラトプス-》日本画 2025年


 
★森田舞《Contrast 2025》絹本彩色 2025年


 
★矢吹沙織《日本晴》雲肌麻紙、岩絵具、膠、胡粉 2024年
たぶん初見の作家じゃが、在廊のご本人が日本画や額や参加作家の作品について色々教えて下さり、感謝でござります。


 
ほんの一部しか載せられんかったが、様々なSMサイズの作品を観る事ができ、たいそう楽しゅうござりました。
会期は6月29日まで。

もうひとつ観た美術館の話は、また後日。

さて、Gallery Field近くのデニーズで、キャラメルハニーパンケーキを食べてひと休みじゃ。

そして移動の途中、ココスでCoCoプリンアラモード。
暑いと甘い物が猛烈に食べたくなりますのぅ。(暑くなくても食べるじゃろが~)

★おまけ話
わたくし、生花の香りは沈丁花とクチナシが断然好きなのでございます。
青山フラワーマーケットで、ガーデニアのトワレを見つけて買ってみたのじゃ。

つけたてはクチナシ!!かなりクリーミーなクチナシじゃ。
時間と共に人工的なフルーツめいた(ドロップのような?)香りが出てくるのがちと残念。
本当はつけたての香りが持続して欲しいのじゃが、なかなか良い香りでござります。

★悲報
結弦くんが出るゼビオアリーナ仙台の杮落とし、一般抽選の当落メールが昨日来たが、落選じゃった~(号泣)

一般は886席に19,925件の応募があったそうで落選は当然なれど、一縷の望みをかけて仙台駅近くのホテルも2泊取っておったのじゃ。
キャンセルせにゃならぬのぅ・・・
リセールや追加販売あるじゃろか・・・(あっても更に激戦・・・)


虹色南瓜石(銀座奥野ビル306号室)& 少年人形展(銀座人形館)

2025年06月18日 19時42分42秒 | 展覧会・美術関連

前回のブログの続きでございます。
この日はもう2つ、ギャラリーを回りましたのじゃ。

まずは、銀座奥野ビル306号室「虹色南瓜石 アンモナイトクリーニングイベント」初日。
https://room306project.tokyo/
(写真撮影は許可を得ておりまする)

虹色南瓜石は今回初めて知ったのじゃが、マダガスカル産のアンモナイト、オウムガイ、ウニ化石などを年間トン規模で直輸入して販売し、イベント活動も行っているそうな。

本展は、アンモナイト等の展示販売と、クリーニング体験(1回300円・持ち帰り可)ができ、大頭美穂子のアンモナイト+女性モチーフの作品もございます。

初日、偶然にも1番乗りだった会場はこんな感じ。

たくさんあるアンモナイトのほんの一部。

ウニ。模様も様々じゃのぅ。

アンモナイトを使ったアクセサリーもございます。

大頭美穂子の作品。キャプションはなかったゆえ、タイトルなしで載せまする。

ささ、お楽しみのクリーニングイベントじゃ。
まずはこの籠の中のマダガスカル産アンモナイトから、好きなものを選ぶのじゃ。

大小色々ございますが、1番乗りじゃったゆえ選びたい放題で、1番上の大きくて遊色のハッキリしたものを選んだぞよ。

これを水にどっぷり浸し、虹色南瓜石のご指導のもと、用意されたデザインナイフや彫刻刀で黒い部分をちょっとずつ削ってゆくのじゃ。
削りすぎると遊色が剥がれてしまうので、慎重に慎重に。

欲張って大きいのを選んだゆえ全部は取れんかったが、次の予定もあるのでここまでに。
これはまだ濡れた状態。

乾いたらこんな感じ。この写真ではよう分からぬが、全体に遊色が出ていて可愛いのぅ。

残った汚れと裏側は、自宅での宿題じゃ。
彫刻刀は100均でも販売されておるそうじゃからの。

アンモナイトについてお伺いしたり、クリーニングしたり、たいそう楽しゅうござりました。
会期は第1回目が6月20日までじゃよ。

奥野ビルの後は、銀座人形館 Angel Dolls「少年人形展」へ。
https://www.angel-dolls.com/

美少年ドール、大好きなのでございます。
参加作家は以下の通り。大好きな作家たちも参加しておるのじゃ。

中島みきこ、長谷川祐子、緋衣汝香優里、宮﨑美枝、清水真理、榧木カヤコ、カヲル、浦野由美、福永のりこ、真咲、小澤清人、佐藤草太、他

お気に入り作品色々あり、写真撮影不可なのが本当に残念。
3点だけ書いておきまする。

★清水真理《ピエール・ド・ロンサール》
大輪の薔薇ピエール・ド・ロンサールがそのままドールになったような美しい作品。
白の凝った衣装は、瞳の色と同じブルーのリボンも付いておりまする。

★榧木カヤコ《夜間航行》
この作家のドールのお顔が大好きで、美少年2点観られて嬉しゅうござります。
この子は栗色ヘアにブルーアイ、艶やかなくちびる。
衣装は真っ暗な夜空のようなセーラー服で、衿とスカーフは艶のあるグリーン。

★真咲《ベンジャミン》
ブロンドヘアと薄グリーンの瞳の端正なお顔で、見るからに良家のお坊ちゃま。
衣装もお洒落で素敵じゃ。

3点しか書けんかったが、素敵な作品揃いで観応えござりました。
会期は6月21日まで。

★おまけ話
サーティワンでひと休み。
ソルティキャラメルブレイクとハワイアンクランチのダブルを、ワッフルコーンで所望じゃ~。

どちらも美味しゅうござります。特にハワイアンクランチがお気に入りじゃ。
10人前持ってまいれ~!


4REST(銀座中央ギャラリー)

2025年06月17日 20時10分30秒 | 展覧会・美術関連

昨日は、3つのギャラリーを観たのでございます。

まずは、銀座中央ギャラリー「4REST」
https://chuogallery.com/events/2025/411/20250616-4rest/index.html
(写真撮影は許可を得ておりまする)

4本の木でひとつの森。「4(フォー)」と「Rest(休息)」をかけ合わせた4人展。
大好きな作家達が参加で、初日にまいりましたのじゃ。

会場はこんな感じ。

それぞれ3点ずつ載せまする。

★こうごみつる(12点出展)
在廊のご本人にお話もお伺いでき、たいそう楽しゅうござりました。
《オアシス》油彩・キャンバス S3(2025)

《猫の巣》油彩・キャンバス S0(2025)

《記憶》油彩・キャンバス SM(2025)


 
★五位野昌也(11点出展)
《潜在構造》2025|505×660㎜ 写真+顔料・ワックスによる構成

《構造表皮》2025|210×297㎜ 写真+顔料・ワックスによる構成

《波長分離》2025|210×297㎜ 写真+顔料・ワックスによる構成


 
★西村章人(14点出展)
《自立》2024 F3 キャンバス・アクリル

《枯美》2022 M8 パネル・アクリル

《宴(うたげ)》2023 F0 キャンバス・アクリル


 
★松江利恵(14点出展)
《秘密の輪舞》2025

《なないろ》2025

《そらへうたう》2025


 
油彩画、版画、アクリル画、水彩画、それぞれ素晴らしい作品揃いで観応えあり、楽しゅうござりました。
会期は6月21日まで。

この他に観たギャラリーの話は、また後日。

さて、ティータイムじゃ。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8の14階、Opuses(オウパセズ)に初潜入。

モノトーンの店内から、銀座の街が見下ろせまする。
案内されたお席はこちら。

テラス席もございますが、真夏並みの暑さじゃったからのぅ。気候が良ければ居心地良さげじゃ。

アフタヌーンティーをお願いいたしまする~。

3段スタンドに、スコーンは別皿じゃ。
ドリンクの種類は少のうござりますが飲み放題で、カップで出されるのがありがたい。色々飲めるからの。

スコーンにはクロテッドクリームとジャム。

下段のセイボリーは、パテ・ド・カンパーニュ、バジルのマドレーヌ、ベジタブルムースのタルト。
どれも美味しい!が、本気でちっこい(涙)

中段は、いちごショートケーキ、レアチーズムース、カンノーロ。

上段は、いちごカクテル、フロランタン、マカロン、いちご。

これで終わりかと思いきや、アシェットデセールがまいりました~。
薄いチョコの下は、アイスクリームと求肥じゃ。

どれも美味しいが、本当にひと口サイズじゃった。
10倍量で頂きたいのぅ(こらこら)

ちなみにドリンクは、アールグレイと東京紅茶とコーヒーを頂いたのでございます。


幽玄への誘い 能面・能装束の美(大倉集古館)

2025年06月15日 20時26分20秒 | 展覧会・美術関連

前回のブログの続きでございます。

この日はもうひとつ、大倉集古館「幽玄への誘い 能面・能装束の美」を観ましたのじゃ。
https://www.shukokan.org/exhibition/

能面、能装束、狂言面を多数所蔵している大倉集古館じゃが、能関係では約5年ぶりの展覧会だそうな。

余談になりまするが、わたくしこれまで能・狂言にさほど興味はなかったのでございます。

が、今年3月、結弦くん座長の「notte stellata 2025」で、結弦くんとコラボした野村萬斎の《MANSAIボレロ》と《SEIMEI》の演技を観て、がぜん興味を持った次第。

ちなみに萬斎さんの公演「日出処の天子」、8月は前日第4希望まで入れて申込んだが全て落選、12月の追加公演も絶賛落選中(号泣)

話がそれてしもうた。
本展は、修理が完了した「紅白段業平菱菊模様唐織」「紫地葡萄蔦模様長絹」の公開と、絵画資料や能道具など展示。
一部展示替えあり、前・後期合わせて約60点じゃ。

構成は以下の通り。気になった作品もリスト順に。

【1章:幽玄の美-能】
・1階
《浅黄茶段格子蔦模様唐織》江戸時代・18世紀
中年以上の女性の役柄用で、紅色を控えた「紅無」のシックな装束。

《紅白段業平菱菊模様唐織》江戸時代・18世紀
こちらは若い女性用の「紅入」装束。段替り地に様々な小菊が織り出され、華やか綺麗。

《羽団扇 箱書「山鳥羽團」》享保15年(1730年)
山鳥の羽をみっしり貼り付けた団扇。天狗の持ち物かの?

《紅地金鱗模様摺箔》江戸時代・19世紀
紅地の全面に三角形の金箔を連続して押す鱗箔。
派手派手~と思うたが、女性の執念や嫉妬を象徴し、鬼女に用いられるんだそうな。

《白地籠目に花丸模様摺箔》江戸時代・18世紀
白地の全面に銀の籠目の摺箔、その上に草花の金の丸紋が散っていて綺麗。

・2階
《紅繁菱地蓮唐草模様舞衣》江戸時代・18世紀
紅地に金の蓮花と葉、緑の唐草が織り出されていて華やか軽やか。
天女の役に用いるのが基本だそうで、なるほど~と納得。

《濃萌葱地輪宝模様袷狩衣》江戸時代・18世紀
濃い萌葱色の繻子地に大小の金の輪宝が織り出された狩衣、シブ華やかでお気に入り。

《花色地宝尽模様緞子角帽子》江戸時代・19世紀
青色と地模様が綺麗。僧形の役がかぶる頭巾だそうな。

【2章:喜怒哀楽の妙-狂言】
狂言では「猿に始まり狐に終わる」と言われているそうな。

《狂言面 猿》江戸時代・17-19世紀
幼い役者の初舞台となる『靱猿』の猿役の面。
某芸人にたいそう似てい・・・(こらっ)

《狂言面 狐》江戸時代・18世紀
修練の総仕上げとしての『釣狐』の狐面。老いた感ありありのお顔じゃ。

《縹地源氏車青海波模様素襖》江戸時代・19世紀
源氏車文が波の如くみっしり全面に配置されておるが、青と白のツートンですっきり。

《花色地若松鶴模様直垂》江戸時代・19世紀
背面の6羽の鶴の姿が全て異なっており、じっくり観察してしもうた。

【3章:因州池田家伝来の能面】
《能面 猩々》江戸時代・18世紀
海中に住む妖精だそうじゃが、珊瑚のような赤ら顔で笑う表情が~(逃)

《道成寺図》酒井道一 江戸~明治時代・19世紀
釣鐘に向かう白拍子の後姿が印象的。

ほぼ貸切状態の静かな展示室で、じっくり観る事ができて良うござりました。
会期は6月29日まで。

観終わって、お向かいのオークラ東京へ。
前から気になっておるスコーンが食べてみたくてデリカデッセンへ買いに行ったらば、パンは並んでおるもスコーンは見当たらず。

スタッフにお伺いしたらば、スコーンは販売しておらぬのじゃと。
うぬぬ~、食べるにはバーラウンジでアフタヌーンティーするしかないのかのぅ・・・(しないけど)

ネットにスコーンのレシピが出ておるゆえ↓、お供のEに作らせようかのぅ・・・(無理)
https://theokuratokyo.jp/letter/recipe/scone/

★本の話
佐々涼子『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』

数週間前たまたまテレビをつけたらば、大好きな城田優が映っていて、そのまま観てみたドラマ『エンジェルフライト』、最後の3話しか観られんかったが毎回泣かされたゆえ、原作を読んでみたのでございます。

TVドラマのような小説かと思いきや、しっかりした取材によるノンフィクションで、色々考えさせられたぞよ。

普段ノンフィクションは殆ど読んでおらず、お恥ずかしい事に佐々涼子のお名前も存じ上げんかった。
で、検索してみたら、昨年56歳の若さでお亡くなりになっていた(涙)

新作はもう読めぬのじゃのぅ。
TVドラマも1話から観たいし(再放送プリーズ!)、シリーズ続けて頂きとうござります。


死と再生の物語 中国古代の神話とデザイン(泉屋博古館)

2025年06月14日 20時30分20秒 | 展覧会・美術関連

一昨日は、2つの美術館を観たのでございます。

まずは、泉屋博古館東京「死と再生の物語(ナラティヴ)中国古代の神話とデザイン」
https://sen-oku.or.jp/program/t_20250607_mythanddesign/
(ホール、《鴟鴞尊》、展示室④のみ写真撮影可)

泉屋博古館所蔵の青銅鏡を中心にした展示で、中国古代のデザイン感覚や、その背景となった神話や世界観を紹介。
「動物/植物」「天文」「七夕」「神仙への憧れ」という主に4つの観点で読み解くのじゃ。

最終章には、現代鋳金作家×中国古代青銅器のコラボ(「泉屋ビエンナーレ」出展作品)も4点ございます。

ホール(写真撮影可)は、出品リストでは第Ⅴ章の1点のみ展示。

《魁星像》中国・明/CE16
「魁」の文字通り、鬼が斗を持って駆けておる。
「魁」は、北斗七星のひしゃくの頭部の4つの星の事じゃ。

構成は以下の通り。気になった作品もリスト順に。

【第Ⅰ章:天地つなぐ動物たち(展示室①)】

《饕餮文有蓋瓿》中国・殷後期/BCE11c
饕餮と龍の文様。龍がドラゴンボール(違うw)を持って夜空を飛ぶデザインで、星座をあらわすという説もあるそうな。

《鴟鴞尊》中国・殷後期/BCE13-12c
この鴟鴞尊、大好きなのじゃ。写真撮影OKで嬉しゅうござります。

ちなみに以前も載せた写真じゃが、このちっこい鴟鴞尊はわたくしの使い魔じゃよ。(E:違います。以前ここのショップで買ったフィギュアです。)

《鴟鴞尊》中国・前漢/BCE2-CE1c
7点の鴟鴞尊。すっとぼけたようなものやらムッとしたようなものやらいて楽しい。

《戈卣》中国・殷後期/BCE12c
お気に入りの卣で、2羽の鴟鴞が背中合わせになったデザイン。
漫画『キングダム』(原泰久)の河了貂が蓑を着た姿に似ておるのじゃ。

《羽文盦》中国・前漢末~後漢/BCE1c-CE2c
まるっとした器全体にみっしり羽状の文様と、蓋に鳳凰と麒麟がタガネ彫りされておる。
蓋の上にちょこんと乗った3匹の神獣が可愛い。

【第Ⅱ章:聖なる樹と山(展示室①)】
古代中国では、太陽が10個あると考えられていたんじゃと。
太陽たちは、東方の彼方の扶桑樹なる大樹にぶら下がり、金鳥に背負われて天に昇り、また扶桑樹の枝に帰って来るんじゃと。

《蟠螭樹木文鏡》中国・前漢前期/BCE3-2c
この樹木の文様は、たぶん扶桑樹じゃ。

【第Ⅲ章:鏡に映る宇宙(展示室①)】
《方格規矩四神鏡》中国・新/CE1c
古代のプラネタリウムのような文様。キャプションに図も添えられ分かりやすい。

《重列神獣鏡》中国・後漢後期/CE2c
様々な神仙や神獣の最上段に、長寿を司る南極老人が鎮座ましましておる。

【第Ⅳ章:西王母と七夕(展示室②)】
西王母は崑崙山に住まう仙女で、元々は半人半獣の恐ろしい姿じゃったが、美しい女性の姿で描かれるようになったのじゃ。

《画像鏡》中国・後漢/CE1-2c
西王母とそれに侍る仙女たち。
お仲間のウサギたちは、不老不死の仙薬を搗いておる。

《月兎八稜鏡》中国・中唐/CE8-9c
円形ではなく、8枚の花弁が開いたような形。
中央に月桂樹、右側に仙女、左側に仙薬を搗くウサギ。

円山応震筆《西王母図》江戸時代後期/CE19c
不老長寿の仙桃を持ち、雲に乗って飛来する美しい西王母。

【第Ⅴ章:神仙への憧れ、そして日本へ(展示室③)】
《細線獣帯鏡》中国・前漢後期/BCE2c
細い線の神仙や獣が綺麗。龍に乗る仙人もおる。
変色したエメラルドグリーンも綺麗じゃ。

この章には、重要文化財の鏡も7点並んでおりまする。
《画文帯同向式神獣鏡》(中国・後漢末~三国/ CE3c)
神話的世界観に基づく文様構成。

その後に並ぶ三角縁神獣鏡は、神話的世界観が弱い神獣鏡で、日本列島からしか出土しないそうな。

【特集展示:泉屋ビエンナーレSelection(展示室④)】
ここは写真撮影OKなのじゃ。

2021年・2023年に泉屋博古館(京都東山・鹿ヶ谷)で開催された「泉屋ビエンナーレ」出展作品が4点。

現代鋳金作家と中国古代青銅器のコラボで、作者の言葉や、インスピレーションの元になった中国古代青銅器の写真も添えられ、楽しゅうござります。
4名全て載せまする。

見目未果《ほねを いれる ための ようき》令和3年/2021

佐治真理子《きいてみたいこと~ Who are you ?~》令和3年/2021
可愛い。特に《鴟鴞卣》の子、お気に入りじゃ。

梶浦聖子《地上から私が消えても、青銅》令和5年/2023

久野彩子《time capsule》令和5年/2023

ショップでは、戈卣クッションと鴟鴞尊ポーチに目が釘付け。(写真撮影は許可を得ておりまする)
鴟鴞尊ポーチをお迎えしようと思うたが、思いとどまったのでございます。

キャプションも7つのコラムも興味深く、中国古代の神話とデザインについて理解が深まり、現代作家の作品も観る事ができ、良うござりました。

饕餮や西王母を観ると、大好きな小野不由美の小説『十二国記』シリーズを連想してしまうのも楽しいしの。

会期は7月27日まで。
この後に観た大倉集古館の話は、また後日。

★おまけ話
米津玄師『BOW AND ARROW』のインストーラーデバイス版、届いたぞよ~。

DVDに結弦くんのショートプログラムver.も入っておるのじゃ。米津さまに大感謝(感涙)

ケースの開け方が分からなくて四苦八苦してしもうたが、サイリウムチャームとシリアルナンバーも付いておる。

このシリアルナンバーで、米津玄師のツアー「GHOST」のチケット最速先行(抽選)が明日まで申し込めるのじゃ。

ダメモトで申込んでみようかのぅ。
しかし開催が1年半後の2016年11月~12月とは・・・
先が読めぬ・・・