自分の魂はどのようにしてこの世に生まれたのだろう？

キリスト的に言うと、すべての魂は神のいる天国で罪を犯し、上之手でこの世に遣わされたという。
食べてはいけないりんごを、イブが食べたことが罪なのだ。
すなわち、原罪である。
人生は一度きりで人生が終わると、この世での行いを神がチェックし、地獄に落とすか天国に召すかを決めるという。
かなり厳しいテストである。
この世は一回のテストを行う場である。
それにしては、あまり、みんな、深刻ではない。
神としては、手抜き作業のような気がする。

テストを行うのであれば、みんな平等であるべきだ。生まれる家庭もそうだし、健康状態も、経済力も、知性もすべて平等であるべき。

このテスト一回制はこの点で、納得がいかない。

人の親ならば、子供に平等のチャンスを与えるはずである。

天国と地獄は本当にあるのだろうか？

多分、これは宗教指導者にとって都合のいいアイデアだったのであろう。
神によって特別に遣わされたわれらが救世主の教えを信じれば、天国に行けるが、信じなければ地獄に落ちるといわれれば、みんな信じざるを得ない。

まさに、脅しで人々を宗教の道に引き込んでいる。

一方、ヨーガ哲学は、このことを次のように説明する。
この宇宙全体は、「原因と結果」の法則によってコントロールされている。
それはカルマ「行動・行為」とバッギャ「運命」の関係である。

我々はこの世に生まれるのは一回限りではなく、輪廻転生という魂がもつ普遍の生命の流れがあるという。

魂は一つの人生を終えると別の肉体に生まれ変わり、その魂自身の旅を続けていく。

魂がこの世で自分が自由に起こした行動によって、魂が来世に起こる運命を創造していく。

神が我々の運命を決めるのではなく、我々の行いで我々の運命が決まっていくという。